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『人間の建設』No.12 国を象徴する酒 №4
岡「勘は知力ですからね。それが動かないと、一切がはじまらぬ。……勘でさぐりあてたものを主観のなかで書いていくうちに、内容が流れる。……小林さんに私の『春宵十話』を批評してもらった。その時初めて小林さんの文章を読んで、面白かったのです。……一度お目にかかってみたいと思っていました」
批評の本質という話で、岡さんが「直観と情熱」といい、小林さんが「勘」とも言いました。それを受けてここでは岡さんが掘り下げていきます。
「勘」は単なる偶然ではなく、知力であるといいます。批評は無論のこと創造のはじまりには「勘」というものが働いているというのですね。勘が作品に触れてなにものかをさぐりあてる。と、自己の主観がそこに光を当てて文章なりなんなりを紡ぐ。そうすると新しい意味を持った内容が生成されてゆく。
岡さんが『春宵十話』という自分の随筆を、小林さんに批評してもらった時の経験を語っています。で、その批評を「面白い」と思ったと開陳します。そこに「詩人」としての小林さんの資質を感じ取ったと。それがこの対談の端緒となったわけですね。
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