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動く!世界の名画コレクション vol.2

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世界の名画コレクションのvol.2です!
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記事一覧

古き良き映画のワンシーンみたいです

古き良き映画のワンシーンみたいです



《噴水、フラスカーティのヴィラ・トロニア》1907年

ジョン・シンガー・サージェント(アメリカ)

~『マダムXの肖像』で有名なサージェントの作品~風景画を描いている女性と、それを見ている男性は画家の友人だそうで、
サージェントは友人二人にポーズさせて描いています
(サージェントは男性です)
この作品のあとから水彩画を主に制作しはじめているんですが
この水彩画がまたすばらしい!(お手本にして

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ザ・伝説の勇者

ザ・伝説の勇者



《ドラゴンを倒す聖ゲオルギオス》1434~35年

ベルナト・マルトレル(スペインの画家)

~小さいドラゴンがちょっと可哀そうな感も…~伝説の物語が一枚の絵に見事に表現されている「すばらしいです」
しかも細部へのこだわりがスゴイ…
遠近法がチョット狂ったフランドルの絵っぽいのもいいですねー
さて、この作者ですがあまり聞き覚えがない名前ですが、15世紀前半スペイン北東部のカタルーニャで最も偉大

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マネおじさん、これ本物の剣なの?

マネおじさん、これ本物の剣なの?



《剣を持った少年》1861年

エドゥアール・マネ(フランス)

~あー、これは小道具だよ!~マネの義理の息子さんがモデルの作品です
時代モノの衣装を着て、剣を小道具に使うところは
写真館での記念撮影みたいな感じなのかな?
剣はおそらく玩具なので軽いんでしょうね…

・原画/キャンバスに油彩 131.1cm x 93.4cm
・所蔵/メトロポリタン美術館
・出典/URL: https://ww

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印象派のマドンナ画家

印象派のマドンナ画家



《化粧室の婦人》1875~80年

ベルト・モリゾ(仏の女流画家)
シカゴ美術館

~パーティーの合間のお色直し~閨秀画家ベルト・モリゾの傑作『化粧室の婦人』
直訳だと「彼女のトイレの女性」になっている…直訳の方が良い時もあるが?
バルビゾン派のカミーユ・コローに学び、「笛を吹く少年」のエドゥアール・マネに出会うなど
印象派のビックネームの画家たちに影響を与える
写真を見るとわかるがきりっとし

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パリのブルジョワの雨の交差点

パリのブルジョワの雨の交差点



《パリストリート:雨の日》1877年

ギュスターヴ・カイユボット(フランスの画家)

~パリの上流階級の慎ましい日常~サン・ラザール駅からわずか数分の場所にある交差点
画家はこの近くで育つ
大富豪のご子息で34歳の時に仕事を引退
庭いじりやヨットレースに専念するという趣味人
45歳に肺水腫で病死するまで作品を売ることはなかったので
世間一般に知られることはなかったよーです
資産家ですからね!

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白馬と戦車が無限の空を…

白馬と戦車が無限の空を…



《アポロンの戦車》1905~1916年

オディロン・ルドン(フランス)

~神話の世界の大空をアポロンが駆ける~ルドンはちょっとキモイ木炭作品が有名で
近年はそっちの方が注目されていますが
やっぱりカラー作品のほうが見ていて気持ちいいです!

・原画/キャンバスに油彩 66cm x 81.3cm
・所蔵/メトロポリタン美術館
・出典/URL: https://www.metmuseum.or

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平和な日曜ですねー

平和な日曜ですねー



《グランド・ジャット島の日曜日の午後》1884年

 ジョルジュ・スーラ(フランスの画家)

~点描画といえばこれでしょう!~フランスはセーヌ川の中州の夏の休日の一場面

中央の白いワンピースの女の子と目があいます

「おじさんは、なんでマスクしてんの?」

「・・・((+_+))・・・」

ちなみに、原画はシンプルな白い木のフレームの額に入れられて展示されています。(画の周囲に枠が見えますが

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スチームに煙るフランスの駅!

スチームに煙るフランスの駅!



《サン・ラザール駅、ノルマンディーからの列車》1906年

 クロード・モネ(フランスの画家)

~英国ハリーポッターの駅とは全然違いますね~前回の「睡蓮シリーズ」のモネらしく
サン・ラザール駅の画も12点ぐらいあります
同じモチーフで繰り返し描くモネ・スタイルは
30代には完成していたのですねー
ちなみに、駅の構内や施設内で絵を描く許可を得るために色々交渉し
駅の近くに部屋まで借りて制作して

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水と空の狭間にゆらめく…

水と空の狭間にゆらめく…



《睡蓮》1906年

 クロード・モネ(フランスの画家)

~なぜ水面だけ描くようになったのか?~いわゆる第2連作の「睡蓮シリーズ」の作品(多数存在)です
ファーストシーズンは日本風の太鼓橋が中心に描かれ
いわゆる従来の絵画的構図になっています
1901年からのセカンドシーズンでは水面の睡蓮のみになっていきます
このあと白内障が進んで絵画制作にも支障をきたすことに…
その時制作された作品の方が

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ドガはバレリーナがお好き?

ドガはバレリーナがお好き?



《ダンスクラス(踊りのレッスン》1870年

 エドガー・ドガ(フランスの画家・彫刻家)

~いやーかわいらしいですね~ドガの一番有名なバレリーナの作品はオルセー美術館の『踊りの花形(舞台の踊り子)』ですが、これもいいです!
この作品は一連のバレリーナ作品最初の描写のようで、まだパリオペラ座の舞台裏に入る特権を持っていなかったので、実際にバレエ教室に行ってデッサンを重ね制作されたようですねー

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全身タイツの女王様!?

全身タイツの女王様!?



《アーマー(兜)》1891年

オディロン・ルドン(フランスの画家)

~意味なんてないからあんまり見ないでネ~針の付いた全身タイツの女性?
はっきり言って意味不明ですがこれがルドンなんですねー

前回と一転、モノクロ作品はこんな感じが多いですが
カラー作品は同じ画家とは思えないほど色使いが素晴らしいです
特に三菱一号館美術館所蔵の最大のパステル画(?)「グランブーケ」は
ぜひ一度見ていたい作

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残ったのは希望

残ったのは希望



《パンドラ》1914年

オディロン・ルドン(フランスの画家)

~やっぱりあけちゃった~ルドンといえばモノクロのちょっとキモい作品が思い浮かびますが
カラー作品も良いです!この色彩感覚はどこからくるのか?
おなじ画家とは思えないです
これは油彩ですが、初見はパステルかと思ってました!
ちなみにルドンの「グランブーケ」はパステル画(最大!?)なんですよ!
しかも日本にあります(三菱1号館美術館

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