「あびら教育プランとわたし」Vol.1〜子供と自分のワクワクに向き合い続けた1ヶ月のインターン生活〜
「あびら教育プラン」に何かしらの形で関わってくれた方々の想いを聞く連載企画、「あびら教育プランとわたし」。
記念すべき第1回目ですが、9月から約1ヶ月間「地域おこしインターン生」として「あびら教育プラン」に関わってくれた、”みわちゃん”こと三輪 千恵(みわ ゆきえ)さんに、インタビューを行いました!たくさんの葛藤と戦った1ヶ月の記録。是非お読みください!
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◆みわちゃん!自己紹介をお願いします。
三輪千恵と申します!東京大学教育学部4年生で、大学では「地域コミュニティと大学生のウェルビーイング」について研究しています。
アルバイトでは、人材系のスタートアップの会社でキャリアアドバイザーとしてインターンをしたり、教育系のNPO団体で活動のお手伝いをさせていただいたりしています。
今まで他者の決めたレールに沿うように生きてきた原体験や就職活動がきっかけとなり、「自分らしく生きる人を増やす」ことを自分の生き方の軸として、残りの学生生活を過ごしています!
◆簡単に今回のインターンシップでの活動内容を教えてください。
遊育、あびらぼ、ワクワク研究所や活動場所であるENTRANCEのお手伝い、ミーティングの参加、SNS更新、日報記入などを行なっていました。
その中で一つ、注力業務を決めるのですが、私はワクワク研究所において一人の生徒の伴走をさせてもらいました。幸運なことに、プロジェクトの組成段階に関わらせていただくことができたので、子供のワクワクを引き出し、プロジェクト内容を決めるまでの伴走に取り組みました。
◆今回、なぜあびら教育プランのインターンに参加しようと思ったのですか?
1年間フリースクールで働いたり、地域コミュニティでの活動をしてきたりしたので、元々地域と教育の関わりに興味がありました。なぜなら、子供たちが自分のワクワクに向き合い形にする経験が、地域ではできると感じていたからです。
私の軸である「自分らしく生きる人を増やす」ことを実現するためには、10代のうちから自分の好きを見つけ、挑戦という成功体験を積んでいくことが重要だと感じていました。その中で「あびら教育プラン」を紹介していただき、まさに自分が実践したいことがここにあると感じて、インターンの参加を決めました!
◆「自分らしく生きる人を増やす」はあびら教育プランが大事にしているキーワードでもあります!実際に活動してみてどうでしたか?
日々、学びの連続でした。日報には、私の感じた葛藤が詰まっていると思います(笑)
特に難しかったのは「自走とサポートのバランス」です。伴走では、担当生徒のワクワクや素直な感情を生かすことを大事にしていました。ただ、それをプロジェクトの形にまとめていくためには、ファシリテーションによるフォローが必要でした。その子の思いを邪魔しないように、考えを深めていくような問いを投げかけるのは、本当に難しかったです。
◆「自走とサポートのバランス」は私たちスタッフが常に向き合っている葛藤です…実際にどんなシーンでその難しさを感じましたか?
例えば、私の担当生徒が興味を示したゲーム実況について、私は全く知識がありませんでした。しかし私自身がワクワクしていないことを提案してもその子がワクワクするわけはないので、ゲーム実況についてとことん調べ、本当に頭を悩ませてアイデアを出し続けました。
その子のワクワクに共感することと、一段階高い視座からプロジェクト全体を俯瞰して、彼に提案することの視点の行き来が難しかったです。結局どれもかすりもしなかったこともあり、その時は流石に凹みました。大人の都合を押し付けているんじゃないか、と迷った場面も何度もありました。
こういった経験から、「自走とサポートのバランス」を取るには、入念な準備によって生まれる余裕が必要だと気づきました。これがあるからこそ、担当生徒のふとした意見に反応して興味の広がりをうむことができたり、その子が「自分で選択した感覚」を持つための声かけのバランスを調整することができるのだと、実践を積み重ねる中でわかってきました。ただ、「伴走」はとても奥が深く、難しいものだと実感し、まだまだ勉強していきたいと思っています。
彼に向き合う中で、私も自分自身に何度も問いを投げかけて向き合ったので、一緒に成長している感覚を強く持ちました。
◆ここでの活動を、どう将来に活かしていきたいですか?
まずは自分自身が、「ワクワク・挑戦・社会全体での利益」の3要素が重なる部分を追求し続ける人間でありたいです。そして、そういう人を増やしていくような仕事をしたいです。
私はこの1ヶ月で、初めに抱いていた「生き方の軸」の解像度が上がり、以下のように言語化できました。
①世界と自分の人生を面白がるきっかけを提案したい
②一歩踏み出すサポートをしたい
広い世界の中から自分のワクワクを自覚し、そこに挑戦し続けることが簡単ではないことをこの1ヶ月で痛感しました。しかし、だからこそ、さまざまなことに挑戦し、その経験を自分なりに意味付けする過程に伴走することに価値があると思いました。
自分の生き方と向き合い、自分の価値基準までもがアップデートされる1ヶ月になりました。この期間自体が、関わった人全てに伴走していただいてやり遂げられた、私にとっての探究学習のプロジェクトでした。
ありがとうございました!
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