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高齢者の集団自決問題について!「前後を読もう」と言うが前後を読んだ所で論外である!

某有名人が上記のような発言をし、それに伴いCMを降板されるなどの事件がありました。良くこれについて、「切り取りでは無く前後の文脈で何を言っていたかを読み取るべきだ」みたいな擁護する方がいます。一応、前後の部分を見て彼の言いたかった事を汲み取ったつもりではありますが、それでもこれは…

前後の文脈関係無く論外である!

と言わざるを得ません。理由は簡単です。例えば会社の上司から、こんな風に言われたらどう思いますか?

こういう事が出来ないと今後苦労するのは目に見えているし、どこ行っても通用しないだろうから君に対する唯一の解決策は自決だ!まぁ自決はしなくて良いから社会から消えなさい!

なんて言われたらどうですか?こんなん完全に…

パワハラです!アウトです!

「物の例えです。実際に死ねと言ってるわけではありません。」と言った所で通用しません。これを高齢者一般にひっくるめて言ってるのと同じです。

でも高齢者問題があるし、このくらい強く言っても…とか言う人やそれを言いたげな人がいますが、そういう人は議論以前に…

倫理や道徳と言った物を取り戻せ! 

と言いたいです。それとこれに関連して昔は姨捨山が…とか言う人もいますが、姨捨山の話って…

高齢者を山に捨てろ!って話でしたか?そうではないですよね?

大まかなストーリーは高齢者を捨てるように命じていたとある国があって、主人公がその命に従い母親を山へ捨てようとしに行くけれど、道に迷わぬように枝を折って道標を作るなどの子を思う母親の思いに触れて命令を無視して親を連れ帰ります。ある時隣の国から難題を出され解けなければ攻め滅ぼすと言われて殿様は困り果て、知恵者を求めました。主人公がそれを母親に伝えると解決法を示して主人公はそれを殿様に伝えて、次々と難問を時、隣国は侵攻を諦めます。殿様は何でそんなに解けるのかを聞くと命に背いていた事を伝え、それを聞いた殿様は今までの政策は間違っていたと改心する

と言う老人は大切にしましょうという教訓話だったはずなのにいつの間にか…

昔はそういう仕組みがあったんだから復活、もしくは参考にしよう!

みたいな言い方に変貌しています。いやいや…

教訓はどこへ行った?

ってな感じです。話を戻して仮に100歩譲って前後の文脈を汲み取って彼の主張を鑑みると、「組織の上位に高齢者が居座っているのが良くない」となると思います。正直この手の論争はケースバイケース過ぎて、一般化するには不適切なだと考えます。耄碌してる方も確かにいるでしょうし、逆に優秀でなるべくなら長く居て欲しい方もいるでしょう。色んなケースが存在するので一概に良くないとは言えません。仮にそうだったとしてもやはり、集団自決なる言い方は不穏当です!別に引退とか隠居とかご勇退とか、余生は静かに過ごしてもらいないとか、いくらでも言い方はあります。
ちなみにですが、上述した姨捨山の話のように緊縮的、新自由主義的な方は他にも、古典の元の意味を変えて話してきたりします。例えば…

弱肉強食という単語です!

良くこの世は弱肉強食だから…みたいな言い方で新自由主義を肯定する人がいますが、この弱肉強食という単語を…

語源から行って人間社会に適用するのは間違っています!

というのもこの言葉は唐の文人・士大夫である韓愈の言葉から来ています。韓愈が文ちょうという僧侶に送った送別の辞に出てくる言葉です。簡単に要約すると…

動物の社会は弱い物は強い物に食べられる世界だけれど、私も文ちょうはやすらかに暮らし、ゆっくり食事をし余裕を持ってのんびりと生きて死ぬ。鳥や獣などと違い、やすらかに暮らせる

と言っており、要するに動物の世界と人間世界は違うよ!と主張しています。このように元の意味を知れば…

この世は弱肉強食!

なんて大真面目に言えないし、そんな世界になったらそれは…

人間社会が動物と同じになった!と主張しているのと同じです!

ちょっと話がズレますが古典を読み解けば…

緊縮財政で国が良くなる事は無い!

というのが良く分かります。例えば教科書にも出てくる有名な漢文「隗より始めよ」なんかはその典型と考えます。何なら今の日本は大いに参考にすべき古典だと思います。簡単に内容を要約すると…

燕の王が国を再興するために賢人を呼び寄せるにはどうすれば良いかと相談したところ、郭隗は昔の王で側近に千金物大金を持たせて、千里を走る名馬を買いに行かせた所、死んだ馬の骨を500金で買って来ました。それに王は起こりましたが、側近は死んだ馬の骨ですら、こんな大金を出して買ったのです。生きている馬ならなおさら高く買ってくれるぞと考えます。なので、名馬はすぐにでもやってくるでしょう。と答えました。1年も経たない内に千里の馬が3頭もやって来たと…なので、王が賢者を招きたいのならまずは隗からお始めください。そうすれば隗より優れた物が千里の道を遠いと思うのでしょうか?そこで王は郭隗のために新しい邸宅を建てた所、各地から賢者が争って燕を訪れるようになった。

というお話しです。燕は国を建て直すために郭隗に対して…

思いっきり財政出動をしています!

緊縮なんかしていません。むしろ、緊縮したら何も出来ないので当たり前と言えば当たり前です。そして、この逸話は日本政府に対して…

ストレートパンチを浴びせてるに等しいです!

なぜなら…

賃上げをお願いするばかりで自分からは何もしようとしてません!

他にもなぜか?海外ばかり優遇して国内を蔑ろにしているとしか思えない政策ばかりしています。優遇した分、海外から優秀な人材が来たり、外交において有利な条件になったというような話はほぼ聞きません。結局これも…

隗より始めよ。という事になります!

まずは国内優遇、優先的な政策を取って日本の国力を上げれば優秀な人材や有利な条件は自ずとやってくるというはずです。

他にも仁徳天皇の…  

民の竈

何かは物価高に苦しむ国民への処方箋とも言うべきレベルの話です。内容を要約すると…

仁徳天皇がある日、高台に登った際に民家のかまどから煙が出ていない事に気付き、民が貧しいと判断し納税を3年間免除しました。皇居はボロボロになって来ましたが、3年後炊飯の煙が登られるのを見て喜び、「我は富んだ。素晴らしき事」と仰せられたのを聞いたお后が、この状況下で富めるのはなぜかと問いかけると、仁徳天皇は「まつりごとの基本は民。民が富まねば天子である私も富んだ事にはならぬ」と仰せになられた。諸国の民や権力者が税の再開を進言しても仁徳天皇はさらに3年間税を免除しました。しばらくして、「天皇にこんな貧相なところに住んでもらうのは申し訳ない」と憂えた民たちによって、天皇はようやく「好かろう」と思われ税を解禁され、その詔を拝聴した諸国の民は大挙して都に詰めかけ、自主的に御殿の修理や納税に励んだ。

という話ですが、この逸話に関しては本当に…

今の政治家連中や財務省の官僚、そして財務省におもねる学者や有識者の連中の耳に100万回くらい聞かせるべき内容です!

この民の竈の通りの事を実践するだけで…

今の100倍は国は良くなると考えます!

ただし、今やっている定額減税のような言い訳作りの産物のような減税政策ではダメですからね🤬💢

いかがだったでしょうか?何と言いますか、もう少し古典や故事に学んで欲しいものです。今の日本の状態なら…

訳の分からないポッと出の変な意見や財務官僚の意見を聞くより、古典や故事を参考にした方が遥かに国は良くなると考えます!

以上になります。最後まで読んで頂きありがとうございます😊


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