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挿し絵つきの小説を投稿しています。 拙い文と下手な絵ですが、作者の空想につきあってく…

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挿し絵つきの小説を投稿しています。 拙い文と下手な絵ですが、作者の空想につきあってくださる方がいれば嬉しいです😊 感想だけじゃなく、指摘や批評なども受け付けております。 コメントしてくださると励みになります! 尚、同じ小説をノベルアップという小説投稿サイトにもあげています。

マガジン

  • 世界を変えないために

    高校生を主人公としたファンタジー小説です。 拙い文章ですが、お楽しみいただければ幸いです😊 【あらすじ】 地味で気弱な愛子はいじめられていた。そんなある時、不思議な転校生がやって来た。彼女との出会いをきっかけに、愛子は数奇な運命を辿ることとなる。。。

  • アイリスの深淵~第3話~ 魔界の旅

    魔法の謎を解き明かす為、魔界へ出でることになったエリカ達。そして今、その入り口に差し掛かろうとしていた、、、。

  • アイリスの深淵~科学と魔法の謎~2話~ 粒子爆弾と幻の数

    魔界の扉を探す旅に出たエリカ達。その最中で、粒子爆弾の存在を知る。魔法とどのような関係があるのか、、、!その真相に迫る。

  • アイリスの深淵~科学と魔法の謎

    魔法と科学の謎に迫るという、SFファンタジー小説を投稿します。 全3話構成になる長編になります。 第1話 魔法学校ギャラクシア 第2話 粒子爆弾と幻の数 第3話 魔界の旅 【完結】 主役は、物理学生の少年少女です。 興味のある方は、ぜひご覧ください。 拙い文章ですが、読んでいただけると嬉しいです。 ※ なお、実際の科学を元に考えた小説ではありますが、かなりファンタジー色の強い内容となっております。 作者は専門家ではないので、誤っている箇所も多々あると思います。 予めご了承くだされば幸いです。 また、ご指摘やアドバイス等あれば、コメントしてくださると嬉しいです。 参考にします。 ⚠️過激な描写もありますので、苦手な方はお控えください。 😊書き貯めた小説なので、なるべく毎日投稿していきたいと思います。 ※ノベルアップという小説投稿サイトにも同じ作品を載せています。

最近の記事

秩序に縛られた世界線

ありさと愛子は、2人並んで歩き、共に下校していた。 2人の歩く、この大河川の土手の一本道には、他に人は誰もいなかった。 傾きかけた日の光が、愛子とありさの影を長く伸ばしていた。 高架橋の近くに来ると、ありさは唐突に言った。 「では、私の家はこちらなんで」 「え!?」 思わず愛子は声を漏らした。 ここは一本道である。 分かれるような岐路はどこにもない。 愛子はふと考えた。 ありさは、何やら大層な組織とやらの人間である。 愛子には分からない高度な技術を使って、瞬間移動でき

    • 仮初の友達

      学校の正門が見えてくると、ありさは立ち止まった。 「どうしたの?」 愛子も歩を止めて尋ねる。 ありさは、愛子を真っ直ぐに見据えて言った。 「特に、学校は気を付けてください。昨日一通り計算してみたのですが、 この世界線では、学校であなたが死ぬ未来への分岐が最も多く、現段階で数百通りありました。 あなたの身に迫る危険を私が阻止できなかった場合、その数百通りの内の1つの未来は確定してしまうでしょう。私も全力を尽くしますが、あなたも気を付けてください」 ありさの真剣な眼差しを

      • 分岐しない未来

        目覚ましが鳴った。  愛子は自分がベッドの上にいることに気づく。 暫く寝ぼけ眼で天井を眺めているうちに、ここが自分の家の自室だと認識した。 百合河ありさと握手して以降の記憶が全くと言っていいほど無い。 いつから家に帰ってきたのだろうか。 いつから就寝したのだろうか。 スマホを見ると、日付は翌日になっていた。 愛子は必死に昨日のことを思い出そうとした。 百合河ありさが超能力的な力を使ったこと、 何やらパラレルワールドの不思議な話をしたこと、それから、「生きてください」

        • 第Z軸空間

          百合河ありさが転校して来てから、一週間ほど経過した。 ありさは、勉強もスポーツも万能で一目置かれていたが、クラスの人達は徐々に関心を示さなくなっていった。 誰が話しかけてもロボットのような事務的な答えしか返ってこずに、会話が盛り上がらないようであった。 勿論、愛子は一度も話しかけたことはないし、話しかけられたこともなかった。 そんな中で、真奈美達の愛子に対するいじめはエスカレートしていた。 「やっぱり、あんたほどいじめ甲斐がある人間いないわ。 地味だし可愛くないし? いじ

        秩序に縛られた世界線

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        • 世界を変えないために
          5本
        • アイリスの深淵~第3話~ 魔界の旅
          14本
        • アイリスの深淵~科学と魔法の謎~2話~ 粒子爆弾と幻の数
          15本
        • アイリスの深淵~科学と魔法の謎
          13本

        記事

          転校生

          「わ、、、わ、私の名前は、地味子じゃ、、、ない。」 愛子は絞り出したような声でそう言った。 そんな愛子の様子を楽しむかのように、真奈美が大声を上げた。 「何ですかー!?聞こえませんけどー!!」 「私の名前は、斎藤愛子、、、だよ。 ちゃ、ちゃんとした名前、、、あるから。」 愛子は、消え入りそうな声でそう言った。 学校での休憩時間。 思い思いに、それぞれが好きなことをして過ごしている。 この教室も雑談の声でそれなりに賑やかだったが、 何人かは愛子と、真奈美達3人組のやり取

          転校生

          第13 章 アイリスの深淵で『完結』

          音楽の謎 「人間界に戻る、唯一の方法がある。それは、音楽を奏でることだ。」 東の果ての門番は、旅人達にそう告げた。 予想外の言葉に、みなが怪訝な顔になる。 門番は話し始めた。 「この世界に迷い込んだ人間が帰れなくなる唯一つの理由は、人間界の空間方向を認知出来なくなってしまうことだ。 人間界と魔界は、 常に垂直に混じり合っているにも関わらず、 いつでもその交点で帰還する機会があるにも関わらず、 この垂直方向の空間しか認識出来ないが故に、自身の意識に囚われ人間界を見失

          第13 章 アイリスの深淵で『完結』

          第12章 世界の果て

          素粒子と意識 ぼんやりとした紫の光が点々と灯り、薄暗い紫の廊下を、1人の少女が震えながら歩いていた。 西の国を追放された、ジャスミン・ベンジャミンである。 そう、ここは追放先の大浴場。 彼女は、妖精に言われたことを頭の中で復唱した。 その時、ズリ……ズリ……と何かを引きずる音が聞こえてきた。 その音はゆっくりゆっくりと、こちらへ近づいてくる。 突き当たりの曲がり角から、それは大きな体を覗かせた。 巨体ゆえか、遠くからでも、垂れた袖の衣服を身にまとっていること

          第12章 世界の果て

          第11章 旅の節目

          砂漠の2次元 一晩、停泊花で休養を取ったエリカ達は、再び砂漠の旅へと出発した。 空は相変わらず、色を塗ったかのように、一様に紫色で、異世界というよりは、絵本の中のような景色であった。 太陽はどこにも見当たらないが、視界は広く、辺りは明るい。 暫く歩いていくと、いつの間にか、紫色の空は、 人間界の砂漠のように、昼間の太陽に照らされた青空を見せていた。 一同は、何も言わず、言う気力もなく、ひたすらに歩いていた。 持参した公国独自の水蒸気冷却機。 しかしそこから得られ

          第11章 旅の節目

          第10章 未来人の遺跡

          完全なる善 廊下を闊歩するフランキー少佐の背に、刃を向けて走っていく者がいた。 刃が勢いよく振りかざされる。 その瞬間!! 少佐が振り返った。 彼女が、刃を持つ相手の手首を力強く掴む。 刃は音を立てておちた。 少佐を襲おうとしたのは、とてもか弱い女の子だった。 ジャスミン・ベンジャミンである。 少佐は、物凄い剣幕で恫喝した。 「どういうつもりだ?!? 二度はない!! 今度こそ極刑を免れないと思え!!! 間諜の重罪を忘れるな!」 ジャスミンは、その勢いに身を

          第10章 未来人の遺跡

          第9章 空に浮かぶピアノ

          深淵からの投影 女帝ヴァイオレットと、そのお付きは、綺麗なお城へと案内されていた。 城に入ると、美しい女性が出迎えた。 高い身長、揺らめく髪や衣服から、人間でないことが分かるが、それを覗けば人間とほぼ変わりない。 「旅のお方、さぞお疲れでしょう。 ごゆっくりしてくださいね」 一同は、妖精の城で接待を受けることとなった。 ヴァイオレットは、日の光が差し込む明るい外廊下を、妖精の女性と歩いていた。 「それにしても、魔界へやって来た人間を助けた妖精の話も聞きますが、ま

          第9章 空に浮かぶピアノ

          第8章 駅員の話

          東西の管理者 運び屋の中で、一同は食事を摂っていた。 それは、食事とは言えないようなお粗末なものである。 人間界の食べ物を凝縮した粉しか、携帯用に持ち合わせていなかったのだ。 「こんなの、いらない!」 という声が響き渡った。 アリスである。 彼女は、マリアの元に歩いていき皿を差し出した。 「私これきらいなの。」 マリアは、食べるのをやめて、アリスを静観して言った。 「……死にますよ」 その冷徹な表情に、アリスは、がたがたと震えた。 金持ち令嬢に彼女には、こ

          第8章 駅員の話

          第7章 2人の自分

          謎の老人 運び屋にも許可をもらい、魔物からの心配も一応は払拭された今、 一同は駅の建物の中を歩いていた。 そう、 ベルトコンベアらしき設備に流されて、構内にたどり着くことに成功したのである。 そこはシックな感じの内装をしていた。 高いアーチ型の天井、大理石の床に白い壁。 広々とした空間は、 照明による煌々とした明るさに包まれている。 しかし窓はなく、雰囲気は暗い。。。 その中を、悪魔に紛れて歩く様は何とも奇妙であり、同時に恐怖も感じた。 何体かの悪魔は、エリカ達に

          第7章 2人の自分

          第6章 ∞の地中の向こう側

          幻界と水プラズマ海 化け物、いや作業員は、にんまり笑って言った。 『心配せんと! 駅長が守ってくれるんや!』 それから、鼻息荒く、こう付け加えた。 『しかし、それは駅長に気に入られなければ、、、の話だ!!!』 作業員は、ハンドルのような取っ手を回し、重い扉を開けた。 扉には、魔界の言葉で何やら書かれている。 ゛関係者立ち入り禁止゛のような言葉を思い起こさせるような、重々しい扉である。 突然の作業員の言葉に唖然としていると、急かすように言われた。 『何、ぼぅっとして

          第6章 ∞の地中の向こう側

          第5章 駅

          謎の磁場 エリカ達は、その謎の煉瓦道に沿って歩くことにした。 蛇行していた道はいつからか、真っ直ぐになり、それは真北へと伸びていた。 暫く歩いていたが、 船長の言葉で足を止めることになった。 「コンパスがおかしい。 北を示す針が傾いている。」 「貸してください」 そう言って、マリアはコンパスを受け取り、じっとそれを見つめる。 それから、低い声で言った。 「強い磁場に入ってしまったようです」 エリカもマリアの手元を覗き込み、確認した。 指針の向きは今、真北に続いて

          第5章 駅

          第4章 魔界の理

          無の壁 エリカが見た魔法の雲は、西の妖精の国を浮遊していた。 雲の上は、建物の残骸が散らばり、惨状の跡を残していた。 その瓦礫の中から、1人の大人しそうな女性が助け起こされた。 女帝 ヴァイオレット・ギャラクシア・メイデン (メイデン帝国の君主) 彼女は、引き連れて来た軍人に介抱されながら、雲の縁まで行き、空から世界を俯瞰した。 「これが、魔界、、、?」 見惚れながらそう呟く彼女の目線の先には、 絵に描いたような、美しく神秘的な世界が広がっていた。 空中には

          第4章 魔界の理

          第3章 混沌世界を行く川

          フランチェスカの狂気 船体は遂に、坂下の水面に接触した。 そして、滝壺へらっかしたかのように、海にそのまま沈没していく、、、かと思われた。 しかし、不思議な力が働くこの空間では、 まるで、個体の上を走行しているかのように、船は沈没することなく、船底を水面につけた。 それから、急降下の勢いのまま前へと進んでいく。 船が水平な海面を走行したことにより、 空を浮いていた船員達の体は、甲板に打ち付けられてしまった。 みな、体を起こしながら、周囲の状況を確認した。 甲板の

          第3章 混沌世界を行く川