【写真】MIHO MUSEUM(滋賀県) トンネルと秘宝
MIHO MUSEUMを訪ねてきた。「山奥にすごい美術館がある、予備知識はあえて入れないで、行っているのがおすすめ」という話を聞き、足を運ばずにはいられなくなった。
MIHO MUSEUMまでの道程
仲間たちの中にこの日に行きますという人たちがいたので、「会えたら会えたで」とい緩い感じで、全国さまざまな場所から美術館を目指した。
わたしの場合は、朝に都内を出発、品川から新幹線に乗り、京都の1駅手前の米原で下車、在来線で石山駅へ。そこからは、バスが運行している。
石山駅。
雨が降っては止む。この日は雲間から時折陽射しが差しこむ、ふしぎで神々しい天候。
バス往復に美術館入場券が付いているチケットを購入。
バスの乗車時間は50分程度。車窓からの景色。
到着。石山駅までのバスの発着場所。
紅葉、散策
駐車場から、広大な敷地を美術館のほうへ。
案内図。画面左下がバス発着所&待合、左上が美術館。山に掘られたトンネルを抜ける。
レセプション棟。
トンネル。
芸術作品のようなトンネル
遠目から見れば、ごく普通のトンネルに見えるのだが……。
一歩入ると。これはインスタレーション作品なのだろうか? と思えるような世界が開けていた。壁への光の反射がとにかく美しい。
全体はもちろん、照明の一つ一つもデザイン性が高く、灯りを効果的に響き合わせていた。
もちろん何かしらの意図やストーリーがあり、それに基づいているのだろう。それを読み取ることはできないが(また、読み取る必要もないのかもしれないが)。
行き交う人々の影が、美しいシルエットになって光のなかにぼうっと浮き上がる。このトンネルが与える印象は強烈で、何度も行ったり来たりしてしまった。
美術館へ。
橋を渡り、美術館へ。
振り向くと、こんな景色が広がっている。
館内と、窓からの陽光
展示は撮影不可、館内は可能とのこと。カメラを持って美術館館内へ。
非常に見応えのある展示だった。金峯山(きんぷせん)を舞台に、わたしでも名前を知っているような、歴史上の権力者もところどころに名を連ねる。そして、修験道の開祖とされる、役行者(えんのぎょうじゃ)の表現のされかたそのものも、いかにも謎めいていた。
歴史を勉強する、というよりは、謎かけ、謎解きを見ているようだ。特に最後の展示室に展示されていた、木彫りとおぼしき役行者は、鎌倉時代の作品とは思えないような、現代でも通じるような服装、佇まいで、その前を立ち去りがたい力があった。
展示室を出ると、
窓越しの陽光が、これも神々しく輝いていた。
再び、石山駅へ
ヒーリングミュージックが流れるバスの待合に戻り、バスを待った。合流できたらする、はずの仲間たちは、交通渋滞で到着がかなり遅れたようだ。わたしは16時すぎのバスで、石山駅へ。そのあと大津へ。
待合はとても居心地がよく、人もまばらで、簡単な写真整理だけをした。
そうそう、ここは宗教施設でもあり、この待合も含め、ところどころに宗教施設っぽさは感じる。信者以外にも向けて、これほどの施設を公開していただき、感謝だ。
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