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夏の甲子園が終わった

開幕戦から決勝までほぼ全試合を観る事が出来た。

今年は150キロを超えるストレートを投げる投手がいなくて、騒がれてた強打者も浅野君くらいで小粒だと言われたりもしていた。

それでも浜風の影響があったとはいえ、多くのホームランが見れたし、球速が140キロや130キロ台でもキレとコントロールと多彩な変化球で抑えられるのも見れた。

大阪人として応援してた大阪桐蔭は準々決勝で敗退。松尾くんや伊藤くんの活躍は凄かったし、チームの完成度は高かった。前田くんは来年戻ってきてくれると思うし、さらに成長した姿を見せて欲しい。

サヨナラ死球に、サヨナラタイムリーに、トリプルプレーもあり、印象的なシーンは多くある。近江の山田くんの満塁ホームランが出た時は、今年の主人公は彼かと思った。それくらい魅力のある彼でも決勝には行けなかった。

女子、男子関係なく、記録員としてベンチに入ってる生徒も選手たちと共に戦い、熱い気持ちで声を出し続け、泣いて叫んで笑ってたのは、すごく印象深く、いいなぁと思いながら見てた。

アルプスの応援も、酷暑に負けずに頑張り続け、選手たちの背中を押して鼓舞し続けた。ベンチに入れなかった選手、吹奏楽、チア、保護者やOBの方々など、多くの人々が暑さを上回る熱さで甲子園を盛り上げてくれた。

準優勝の下関国際は、2人の投手が頑張ったけど、やはり疲労の色は濃く見え、制球が甘くなったり、球威が落ちてしまった。そういう少しの隙を見逃してくれないのが決勝なんだなと思った。それでも、大阪桐蔭や近江を破ってきた実力は本物で、ジャイキリと言われてたけど、決して弱いチームではなかった。最後まで素晴らしいプレーを見せてくれた。

優勝の仙台育英は、攻守ともに鍛えられた完成度の高いチーム。エンドランなどを使い相手にプレッシャーを与え続けた攻撃は見事で、迷いをバッテリーに与えて苦しませた。守備も固いし、ブルドッグシフトを見せるなど、守備でも攻めて相手にプレッシャーを与え、いいバントをさせなかった。
失点も内野ゴロの1点のみに抑え、流れを渡さなかった。

勝負を決定づけた満塁ホームランは、高めのボール球。それでも迷いなく振り切った打球は、気持ちと浜風に乗りスタンドへ消えた。監督と抱き合ったシーンは良かったなぁ。

優勝インタビューで須江監督が言ってた「青春は密」という言葉は多くの人の心に響いたと思う。コロナで青春の多くの当たり前を奪われてきた世代で、高校球児だけでなく全ての高校生が我慢を強いられた。それでも負けずに、諦めずに走り続けた子供たち。本当にすごい。

たくさんの制限がある中で、地区予選が行われ、甲子園大会が行われ、たくさんの観客が入って開催できたのは、多くの人々の努力があったからだと思う。大人も子供も真っ直ぐに走り抜けていった気がする。そんな夏の甲子園でした。

全国の高校生に拍手を。全国の教育関係の皆様に拍手を。
多くの感動をありがとう。

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