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採用で「キャッチコピー」が求められる理由

求人の成否はキャッチコピーが9割!!

企業ホームページの採用サイトは多くの求職者にとって会社とのファーストコンタクトの場です。会社の概要を知りたいと思ったとき最初に見ることが多いでしょう。それだけに、採用サイトで会社の第一印象が決まると言えます。

その中でも最初に目に入るキャッチコピーは求職者が抱く会社の印象に大きな影響を与えます。

料理店に例えると門構え。

門戸を広く開けて幅広いお客さん(多彩な人材)を集めようとするのか敷居を高くして客層(人材の特徴)を絞るのか、採用者の狙いが明確に伝わるキャッチコピーが求められます。

企業と求職者の一期一会を大事に!

人と人の出会いもそうであるように採用者と求職者はある意味で一期一会。
求職者によってはキャッチコピーを見ただけでブラウザを閉じてしまう人もいるでしょう。
その逆に勇んでその先に踏み込む人もいるでしょう。

出会いを有益なものにできるか否かがキャッチコピーの出来如何にかかっていると言っても過言ではないのです。

キャッチコピーの基本的な考え方は4つ。
求職者にどのような印象を持ってもらいたいのかによってキャッチコピーの方向性が決まります。
分類すると以下の4つにまとまります。

○会社の現状の優位性で訴求する。
○会社の将来展望で訴求する。
○社風を訴求力にする。
○社会的役割を訴求力にする。

応募者の数より質にこだわる!

それぞれの会社が求めているのは自社で活躍できる人材であり自社を盛り立ててくれる人材であるはずです。

ひらたく言い換えると会社との相性がいい人です。
・求めている人材は堅実なタイプなのかユニークな人材か。
・協調性のあるタイプか野心家か。
・新卒にこだわるか中途も歓迎するか。
などなど。

求めている人材と違うタイプがいくら応募してきても有効な採用にはつながらないでしょう。

会社が欲しいと思う人材に対して的確に訴求できるかが重要になります。

4つのパターン別実例を紹介!

○会社の現状の優位性で訴求する。

ドコモで踏み切れ(NTTドコモグループ)

ドコモという盤石な地盤があるからこそ思い切りジャンプできる、と訴えながら、会社は「決して現状に甘んじてはいない」とチャレンジの可能性を前面に押し出しています。

○会社の将来展望で訴求する。

可能性を絞るには、早すぎる。(TOPPAN)

印刷業界は紙媒体の印象が強く将来性が疑問視されがちです。
その懸念を認めたうえで多角化の意思を示しながら
「可能性」という単刀直入な言葉で将来に期待を持たせています。

○社風を訴求力にする。

いい子になるな、いい個になれ。(SMBC三井住友銀行)

旧態依然としたイメージが強くなりがちな金融業界にあって
「個性を尊重する」と宣言することで、新しい概念を持ち得る人材を確保しようという意思が見て取れます。

○社会的役割を訴求力にする。

意味のある銀行(農林中央金庫)

他の金融機関を否定しているとも取られかねない「意味がある金融」という強い表現を使って差別化を図りながら、社会の役に立つ金融機関であることを強調しています。

キャッチコピーの役割を見直す

誤解を恐れずに表現すると会社との相性が良い人材を釣り上げるためのエサがキャッチコピーであると言えます。

会社と求職者はあくまで相思相愛であるべきで、お互いにメリットの多いマッチングでなければなりません。
キャッチコピーはマッチングの可能性を広げる強力なツール。

この会社で働くことのメリットを短い言葉で印象付けなければなりません。
そのためにはスリムでインパクトのある言葉が必要です。

会社にとって必要な人材を狙い撃ちできる精度の高いキャッチコピーを作り出すには社外からの客観的な視点を採り入れることも有効でしょう。「中の人」には見えにくい魅力もあります。

求職者の目を止め、心を動かすキャッチコピーが会社の将来を変える原動力になるでしょう。

その他採用を行う上で知っておくべき内容はこちら!


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