サプライズ失敗のお話。
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ぎんぎん、こんにちは、ノウト!
気軽に奇策な、という話を
前回させていただきました。
奇策。奇をてらった策略。「奇」不思議、あやしい、珍しい、思いがけない、二では割りきれないなどなどの意味の策略であります。意味合いからすれば、そうされることはあまり喜ばれているようには感じませんが、するほうからすればそんなこととはつゆ知らず行うんだと思います。なんて話はしておりませんが、前回のお話もお読みいただければ幸いです。
同じように奇をてらうことでも、相手に喜んでもらおうとすることをサプライズなんて呼んだりします。相手を驚かすのは同じなのに相手のことを喜ばせると言う要素が入ると行うことはまるっきり違ってきます。
どちらが良いとかどちらが尊いとかと言う話ではなく違う要素が入れば、することは違ってくると言う話です。お話です。
サプライズと言えば、やはり誕生日であったり記念日であったり、合格発表などのお祝いごとなどに行うことが多いですよね。
プロポーズなんてものもサプライズでおこなったりするとかしないとか、聞いたりも聞かなかったりもします。やはり、おめでたいお祝いごとですね。
嬉しい驚きごとと言う感じですもんね。
喜ぶようにと、喜ぶだろうと考えて想像して用意して実行して成功しても、相手に喜ばれないことがあります。プラン通りに進んだにもかかわらず相手がお相手が喜ばないことがあります。
サプライズ失敗です。
何がよくなかったんでしょうか。こちら側の、作戦としては戦略としては策略としては何ひとつミスはなかったと仮定します。
しかし、サプライズ失敗です。
何かがミスしていたんでしょう。きっと。そもそも、リサーチ段階でミスをおかしていたのかもしれません。サプライズを含め、相手が予定していた通りにことが運ばないことを不快に思う人もいます。いくら嬉しく喜ばしいことであっても、そんなものはサプライズではなくハプニングとしてしか受け付けない受けつけれない人もいます。そこのリサーチを怠ってしまうとサプライズもただの奇策であります。
歓迎されないまま受け入れてもらうように策略していかなければなりません。
この突然の路線変更はなかなかスリル満点であります。ドラマや映画の主人公ならば「面白い展開になってきやがったぜ」なんてセリフを言っちゃったりします。
それは面白いでしょう。なんせドラマや映画は台本通り筋書き通りにことが運んでいるのですから。
「こちとら、筋書きにないドラマが進行中だぜ!」って感じです。
ちょっと待ってください。
「お待たせしました。やって来ました」と私が、いま、待たせたのか?
「いや、待合わせしたっけ?」と忘れていたのかもしれないのでボクは聞いてみた。
「呼ばれたようなので、サプライズ登場だよ」
「いや、奇策だね」
「え、喜ばれていないの?私の登場は誰もが待ち望んでいると思っていたよ」と私もどうやらリサーチ不足だったようだ。
「ま、せっかくだから、あなたの話も聞いてみることにしよう」とボクは私の話を聞くべく耳をかたむけた。
「せっかくだからね。で、何の話をしているんだい?」とすっとぼけてきたので、
「ならば、いいよ。帰ってくれても」と帰宅をうながした。
「いやいや、たまには私だってボケのひとつも言いたいじゃないかい。毎度まいど、正論を言ってばかりだと嫌われてしまうって聞いたからね」と言い訳が始まった。
「正論と言うか、暴論のときもあるから、気にしなくても大丈夫だと思うよ。そんなことよりも早くして話をしてくれないかな」
「そうだね、暴論だねってそんなことよりもだね。そもそもだよそもそも。『面白くなってきやがった』が、台本通りならばサプライズの台本にも、プランBを用意しておけばいいって話じゃないかい」とまったくのド正論と呼ぶべきか、名案と呼ぶべきか、台本通りのセリフを私は言って悦にひたっている。
「だだだれが台本通りだよ」
「ボクが書いた台本通りのセリフをあなたが言ったんじゃないか」とボクは私の質問に丁寧に答えた。
「今回はプランBの台本だったね」と最後のセリフを私が言った。
「おつかれ」とボクは私の大役をねぎらい挨拶をした。私は軽く手をあげ帰路にむかった。
プランB。つまりは、計画が成功する場合をプランAとして考えておいて、もしかして起こりうるハプニングを想定したプランBを用意しておけばハプニングはハプニングではなくなり計画になるということです。
考える余裕があればプランCやプランDなんて考えてもと、思ったり思わなかったりしますが、もうプランDまで考えなくてはいけないならば、プラン自体がよくないかもしれませんが、そこで勝負をしなければならない時だってあります。人生にはあります。あったりなかったりします。
サプライズは一発逆転の奇策ですからなんて思ったり思わなかったりしています。
友だちのサプライズのお手伝いをすることを思い出したので、このあたりで。
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