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安心のその次は


先週に書いた自画自賛。

私が働く幼児教室は
レッスンがお休みの週があるので、
前回は子供たちにとって
休み明けの
2週間ぶりのレッスンだった。

教室に来るほとんどの子は、
すぐに切り替えできるのだが
2週間あくと
教室がどういうところか
忘れてしまう子も少なくない。

特に進級して間もないと
せっかく身に着きかけた
集中力や、けじめが
緩んでしまうことがままある。



さてさて。


1か月間
泣きどおしだったらしいが、
私との初レッスン時に、
泣くことなく
取り組めたKくんはどうかしら。

また振り出しに戻るかしら
と出迎える。


すると、
逞しいことに
おばあちゃまとの
お別れの際にも泣くことなく、
「先生、僕ね。日記書いてきたの!」
と部屋に入り、
挨拶からしっかりと臨んでくれた。


この空間が
安心できる場所だと
信頼してくれたんだなぁ
と嬉しくなる。


もうKくんの母子分離不安は大丈夫だ。



ホッとして、
数の取り組みに移行すると、
ふいっと「僕、数えない!」
あろうことか
そっぽを向いてしまった。

講師の顔色を
窺っていたKくんから一変、
この先生は安心だ
と思ってもらえたと思ったら
2回目にして、
堂々と自分の意思表示。


素晴らしいね、Kくん。



数を含めて
自信がないことほど、
子どもたちは
最初は「やらない」と目を背けやすい。


嫌いにさえならなければ、大丈夫。
いつか絶対に
その分野への興味が湧くから。

それまでに
他の分野でたくさんの自信を培おう。


「じゃー、先生数えちゃお。」

するとKくん、
自分でやらないと言った割には、
しっかりと見ている。


子どもにとって、
講師のいる環境を
安心できる空間に出来たら、
ここからが
先生としての腕の見せ所。


気持ちは受け止めるけれども、
甘やかさない。

自分でできることは
自分でやって自信をつけて。

これからのKくんが楽しみだ。



ちなみに、
お戻りになったおばあちゃま、
初回の前回は
「泣いてないなんて信じられない!!」
と感激下さったが、
2回目の本日は
「今日も泣かずに頑張れたのね!」と
おばあちゃまご自身の
自信にもつながっているご様子だった。


いとうれし!




記事を見つけて下さり、最後まで読んでいただきありがとうございます。 少しでもなにか心に残るものを届けられていましたら、こんなにも嬉しいことはありません。