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エッセイ

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今までの日々や、ささやかな僕の奮闘を書いていければと思います。
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2021年1月の記事一覧

男の料理の境界線

男の料理の境界線

一人暮らしの男が集まると、家でどこまで料理をしていいのかという議論が交わされる事がある。
女性からすれば「どこまでだっていいじゃない?料理が出来る男性の方が素敵だわ」という感じだろうが、男は皆「それを一人で作っちゃもう終わりだよ」というよく分からない、プライドと呼ぶにはあまりにもくだらない感情のしこりを抱えている。
お惣菜のコロッケとアジフライで米をかき込むことには抵抗を感じないが、ロールキャ

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僕だけの記憶

僕だけの記憶

いつまでも頭の中にこびりついて剥がれない記憶がある。

それは初めて恋をした瞬間の高鳴りや、酷く打ちのめされた瞬間の痛みではない。
そのほとんどが自分とは直接関係のない、ぼんやりと浮かんだ月のような記憶だ。
普段から意識しているわけではないが、ふと見上げればそこにある記憶。

保育園に通っていた僕は四階建ての団地に住んでいた。団地の前には住人用の駐輪場や駐車場が広がっており、団地の入り口か

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七色トカゲ

七色トカゲ

小学二年生の頃、母と一緒に父親が勤めていた会社の野球大会へ連れて行かれたことがある。

貸切の草野球のグラウンドには白いテントがいくつか設営されていて、たこ焼きや焼きそばなどが無料で振る舞われるお祭りのようなものだった。
会社に務める大勢の親子連れが集まっており、挨拶を交わした後に必ずお互いの子供を紹介する。
僕はおざなりな台詞で誉められ、その度に笑顔をつくり、どうしてこんな面倒なことに付き

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