終末亭 厄丁

詮索するな! ほっといてくれ!

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最近の記事

迷嘔星 機関報 冬号

「まじでエビフィレオ美味いっす。こんな美味いもん産まれて初めて食べました!幸せだなぁ!」 深夜、およそ全国数百店舗あるマクドナルドのどこだかの1店舗、2階壁際の席で、物凄い勢いでエビフィレオのセットにがっつく、いかにも育ちの悪そうな少年と向かい合わせで座っていた。 歳は12~14才くらいだろう。しまむらか何処かで買ったいかにも田舎のヤンキーが着てそうな龍のプリントがされた黒いパーカーを着て、脱色もせずに市販の染め粉を使ったような垢抜けない茶色に髪を染めて、その癖いっちょ前に

    • ひとりでそこに座ってる あたまのイカれた奴 虹の上からションベン 我らが「ニモ」と呼ぶLSDの街から 離れ餓鬼を恐れ 朝がまだこないのを 幸いなことに

      • 迷嘔星 機関報 秋号

        ピース缶の鳩が鳴いた彼岸過ぎ 果てしなく道端に並べられた鈴虫の目玉 いつも貼り付けたような顔で笑う隅田川の人魚 見つめた夕空はやはりどこかもの悲しくやるせなく 倒錯広場の真ん中でマッチを擦る死に損ないのアルルカン 時々、何もかもぶち壊してしまいたくなる時がある。境界無く自分も他人も全て文字通り黒く塗りつぶしてみたくなる時がある。 実際には何も出来ないのに、心の内側だけで研ぎ澄まされ膨張した見せかけのテロルが 真っ黒に塗りつぶされた世界の誰もいない深夜の公園で。霜月の夜

        • 迷嘔星 機関報 夏号

          まずもって戯曲なんてものは例外無く全て都合の良い妄言にほかならない。そしてブラウン管の向こう側で打ち倒されたインディアンの一生に、哀れなTV前の子供たちの慰みもの以上のミーニングは存在し得無い。 オカマのジゼルの世界なんてのは。蝶と少女の標本で埋め尽くされた、薄暗い悪趣味なただの子供部屋だ。 いつだってイドに身を切られて、傷だらけで、バラバラにされて、僕らは明日もなく、挽肉にされて。毎朝日の出と共にノロノロとやってくる自我は、塩を揉みこんで僕らを人肉ハンバーグにしてしまう。

        迷嘔星 機関報 冬号

          連射撮影(詩?エッセイ?)

          窓辺から飛び降りる顔のない人々は 教室の窓越しの青い空を思い出し 真夜中のアパートで雲になって蒸発する 誰も人々に興味がないし 誰も人々のことを知らなかったので 誰も気付かないし誰も悲しまない 行方不明なんてここじゃ日常茶飯事だ ただ全てを見ていた監視カメラだけは 少しだけ切ない気持ちになった 考える脳も覚えておく脳も無いので きっとすぐにデータの中に忘れるのだけれど ―時々自分の存在が不確かでわからなくなる事がある。蒸発しそうになる。見失う。 僕には顔が無い だからカラフル

          連射撮影(詩?エッセイ?)

          僕らの砦(詩)

          8ビットの荒野で僕らは ただ世界が壊れてゆくのを待っていた 空の青みがポリゴンフラッシュに変わっていくのを 外で鳴る雨音が止み、世界中のデジタル時計がフリーズするのを 深夜3時、真っ暗な部屋の布団の中 棘だらけの蔦が絡み合う夜の中央で 唯一の灯りは手元の携帯ゲーム機だけ ランタンのように暖かく 饕餮のように凄い勢いで時間を 食らってゆくそれは 僕らの砦であり僕らのアサビケシンだった 砦の中で僕らは果たし合い 憎みあい、傷を舐め合う 連合を組み、世界に宣戦布告をし 青春の1ペー

          僕らの砦(詩)

          カモメ(短編)

          いとこにタケルって奴がいたんだよね。 小学生の頃は家が近かったのもあったし、叔母さんもシングルマザーで夜職とかしてたからよくうちの家に来てて、一緒にゲームしてやったり、ちょっと勉強教えてやったりしてたんだけどさ。 そいつ、ものすごーく頭悪かったの。私だって決して賢い訳じゃないけどタケルの馬鹿さ加減は頭1つ飛び抜けてた。多分ちゃんと診断してないだけで、学習障害か軽度の知的障害みたいのあったんだろうね。小学6年生になっても分数はおろか引き算すらまともにわからなかったし、「鳥」って

          カモメ(短編)

          芸術も文化もアートもカルチャーもみんな死ね

          芸術だとか文化だとかいう言葉が死ぬほど嫌いだ。 芸術的才能も文化的素養も全く持ち合わせてないただのお前の嫉妬だろ、と言われればそれまでだが、俺は断じて芸術という言葉を信用してない。 だって芸術も文化も完全に後天的に評価されるもので何をもってそれと定義するのかあまりに曖昧すぎる。 俺にはわからん。村上隆の射精カウボーイとちんちん亭の種付けおじさんの差が。ゴジラVSビオランテとゴジラキングオブモンスターズの差が。DNAと金魚草の差が。会田誠と植松聖の差が。最果タヒとアンディ

          芸術も文化もアートもカルチャーもみんな死ね

          クリスマスについての所感。どうかみなさん残酷で無慈悲で血も涙もない人非人のサンタクロース達に身も心も滅ぼされぬようお気を付けください。皆様の安全を願っております。

          サンタクロースなんて本当は居ないってことに気がついたのはいったいいくつくらいの時だっただろうか? はっきりとした年齢は覚えてないが子供の時、クリスマスパーティの前に親の部屋のクローゼットから鮮やかにラッピングされたプレゼントを見つけてしまった時があった。その時までサンタさんは本当にいるって信じきっていた純粋な少年だった俺はプレゼントを見つけてすぐにサンタクロースの存在を疑った訳では無い。ただサンタクロースを信じきっていた俺の脳内に少しばかりの疑念が生まれた。本当はサンタさんな

          クリスマスについての所感。どうかみなさん残酷で無慈悲で血も涙もない人非人のサンタクロース達に身も心も滅ぼされぬようお気を付けください。皆様の安全を願っております。

          針の上で踊る天使、転んでスネ真っ赤っか

          「針の上で天使は何人踊れるか」という哲学だか神学だがで使われる文言がある。 たしか高校の時みやこめっせでやってた大学合同説明会か何かでどっかの大学の先生みたいな人から教えてもらった言葉なんだけど、何か今ふと思い出して記事にしてみようかと思った次第だ。 その先生、俺が来るまで誰もいないブースで暇そうにモンストやってたことが凄い印象に残ってる。ひでー態度だったよなーって今でも思い出すんだけど短いながらいろんな話しして結構楽しかった。確か眼鏡の先生だったと思う。んで結構若かった。勤

          針の上で踊る天使、転んでスネ真っ赤っか

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          Twitterやらなんやらで文化人的な奴らがよく小銭稼ぎにあげてるnoteとやらに俺も手を出してみようと思う。 これからぼちぼち投稿していこうと考えてるが、モチベーションが下がったりすることも勿論あるだろうし、まず俺自身毎日あげてかなくちゃいけない!みたいなマストなものになるとやる気がどんどん失せてくタチなのでほんとに気まぐれに更新していこうと思う。 まぁこのツールの名前からしてnoteっていうくらいだから記事に関しては自由帳の落書きくらいに思ってくれたらいい。 まずこの記事

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