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あなたのお気に入りは?サイエンスのおもしろプレスリリース記事をご紹介!👀

今回は、個人的に面白い!と思った、最近のサイエンスに関連するプレスリリース記事をまとめてみました🙌🏻
ピックアップした記事は、プレスリリースを一部抜粋してご紹介しています。

科学・研究にまつわる記事で、少しでも多くの方にサイエンスを身近に感じたり、興味を持っていただけるようなものを選びました!


[余談]サイエンスの意味

私はずっと文系なのですが、最近初めてサイエンス(科学)という言葉が理系分野だけを指す言葉ではないということを知りました。(恥ずかしながら…)

科学

研究対象または研究方法のうえで、自然科学・社会科学・人文科学などに分類される。 一般に、哲学・宗教・芸術などと区別して用いられ、広義には学・学問と同じ意味に、狭義では自然科学だけをさすことがある。 サイエンス。
Weblio辞書

知らないうちに、サイエンス/科学=理系というバイアスが私にかかっていたのは、思い浮かぶイメージが下記のイラストのようなものだったからです。

疑問さえ持ったことがなかったので、調べようと思ったこともなかったのですが、最近とあることがきっかけで知ることができました。
いくつになっても、概念が壊れるような発見や学びって楽しいですね。
長くなりましたが、そんな以前より少しだけサイエンスを身近に感じられるようになった私が独断で選んだ記事となります😂 
どうぞご覧ください!

1.約100年も信じられてきた身体概念を修正

〜運動するときの「心の中の身体」は一つではない〜



運動機能障害を有する患者は、心の中で感じている自分の手や足に異常が生じており、「心の中の身体」の回復が運動機能障害を克服する鍵を握っています。「心の中の身体」とは約1世紀前から存在する古い身体概念で、脳内に一つだけ存在し、すべての運動に対して共通に用いられると考えられてきました。

東北大学大学院情報科学研究科の松宮一道教授は、「心の中の身体」が一つではなく複数あることを明らかにしました。この研究成果は、従来の「心の中の身体」概念に修正を迫る画期的な成果です。本成果により、運動の種類(例えば、目の動きと手の動き)に応じて「心の中の身体」が異なることを明らかにし、運動機能障害の新たな診断技術の開発に貢献するものと考えられます。


【発表のポイント】

  • 運動時に心の中で感じる身体(「心の中の身体」)は、約1世紀にもわたって一つであるとされてきたが、複数あることが判明

  • 一つの運動(手の動きなど)だけではなく二つの運動(目と手の動きなど)を同時に行うことで、運動の種類により「心の中の身体」が異なることが明らかになった

  • 運動障害を引き起こす「心の中の身体」の異常を可視化する新しい方法の開発につながる

詳しくはこちらでご覧下さい↓
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/01/press20220118-01-kokoro.html


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2.【国立科学博物館】新種発見!深山に潜む焔色のサンショウウオ

~日本産ハコネサンショウウオ属の7種目を発見 日本の生物多様性解明に貢献~




独立行政法人国立科学博物館(館長:篠田謙一)の吉川夏彦(動物研究部脊椎動物研究グループ研究員)らは、紀伊半島から北陸・中部地方にかけての本州中部に分布するハコネサンショウウオ属の未記載種について、既知種との遺伝的・形態的な比較を行い、これをOnychodactylus pyrrhonotus Yoshikawa and Matsui, 2022 として新種記載しました。

ハコネサンショウウオは江戸時代に最初の記載が行われた種ですが、この10年間の再検討によって、実は7種に分かれていることが明らかになりました。本種は、その最新の発見になります。
炎のような美しい赤色の斑紋にちなんで、和名は「ホムラハコネサンショウウオ」を提唱しています。本種は四国産の近縁種と系統的に最も近く、四国と近畿地方(紀伊半島)の生物地理学的な関連を示す例の一つと考えられます。

【研究のポイント】【研究の背景】【研究の内容】【当研究成果から期待されること、今後の課題など】等の続きはこちらからご覧下さい。↓

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000399.000047048.html


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3.植物性多糖類によるバリアフィルムで肌を保護!スギ花粉の付着を97%防止する新技術を、サティス製薬が開発



「1人でも多くの女性に正しい綺麗を」をビジョンに、スキンケア化粧品の開発とOEM製造を行う株式会社サティス製薬(代表取締役社長:山崎智士、本社:埼玉県吉川市)は、花粉やPM2.5から肌を保護し、肌トラブルを予防・ケアする新技術を、植物由来のスキンケア成分から開発しました。

花粉の飛散量が多い時期は、季節の変わり目で肌の状態がゆらぎやすい時期でもあります。一方で、肌に塗布することで花粉の付着を防ぐ技術は、従来、UVカット技術を応用したものが主流でした。これは、肌の表面を覆うことで紫外線を防ぐための設計であり、肌内部のケアは困難でした。

当社は、3種の植物性多糖類※1を用いて、肌への花粉付着防止と肌トラブルのケアを同時に実現する新技術を開発。肌表面に形成するバリアフィルムによって、アレルゲン※2の刺激因子が直接触れることによる炎症を防ぐと同時に、季節の変化などによる肌トラブルの防止・ケアが期待できます。

※1 多糖類とは糖が連なり構成されている物質で、肌上に膜を作り保湿効果が期待できる
※2 花粉、PM2.5、ハウスダストなど

花粉の付着試験では、無処置のフィルターに花粉に近いとされる石松子が付着、新技術の『植物性多糖類のバリアフィルム』を事前に施したフィルターには、石松子の付着がほぼ見られませんでした。測定結果からは、『植物性多糖類のバリアフィルム』を適用すると、花粉の付着が97%抑制されることが分かりました。

図やグラフ等を含めた詳しい内容の続きはこちらからご確認下さい。↓
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000002821.html


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4.タテノイトが創る "学校でも家でも塾でもない" 小中学生の学びの場<NAZELAB>・埼玉県横瀬町に開設

〜自然の中で過ごしサイエンスに触れる体験から、自発的学びそして「知」の探究へ〜




一般社団法人タテノイト(埼玉県秩父郡横瀬町・代表理事:舘野繁彦)は、公益財団法人日本財団「子ども第三の居場所」事業の助成を受け、2022年1月より「学校でも塾でもない子どもの学びの場」として<NAZELAB(ナゼラボ)>の運営を開始いたします。また同7月には横瀬町内に新拠点の開設を予定しています。

NAZELABが目指すもの

子どもと大人が集い、多様な学びが広がる場をつくります。

知識習得に偏りがちな日本の集団教育には、平均からの逸脱が認められにくい面があります。こうした環境で他人との比較や評価にさらされ続けると、子どもたち一人ひとりが本来持っている個性や感性が十分に発揮されず、「自己受容感」や「自己肯定感」を持ちにくくなります。

もっと自分らしく、もっと自由に。

私たちは、子どもの「学び」の体験を変えてみたいと考えました。
NAZELABでは、子どもも大人も何かを「できる/できない」ではなく、自分が「したい/したくない」を大切にします。人間は生まれながらに好奇心や向上心を持っています。他者との比較から解放され、これらを素直に発揮できる場で、自己受容感・自己肯定感を育みます。
子どもと大人が一個人としてフラットに繋がる特別な空間で、自分自身を大切にする心と、他者を尊重する気持ちを育むことができるのではないでしょうか。

NAZELABの学びは、オンラインではなく、リアルな体験の中にあります。主な活動として、子どもたちの旺盛な好奇心をくすぐる町内の森や川などをフィールドとする野外活動、子どもたちの”知りたい”を追究し新たな知を生み出す研究活動、子どもたちの世界観を広げるサイエンス関連のワークショップ等を行います。さらに、子どもたちと関わる保護者やスタッフも自分らしくいられる場所を目指し、大人にとっても育ちの場となるような活動にも取り組みます。

詳しい実施内容や横瀬町について、「子ども第三の居場所」等の続きはこちらからご覧下さい。↓

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000089791.html


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5.微生物間の会話をコントロールして害虫防除

― クオラムセンシングを活用した害虫死亡率増加剤を発見 ―


静岡大学農学部の田上陽介准教授の研究グループは、微生物間のコミュニケーションを利用した新しい農業害虫防除法の開発に成功しました。
本研究は、害虫の防除において昆虫の約半数に感染しているボルバキアという細胞内共生微生物に目を付け、ボルバキア間のコミュニケーションを増強させることで、化学交信を攪乱させ、ボルバキアの密度を増加させることにより害虫死亡率を増加させることに成功しました。
本研究で得られた研究成果は、特に害虫防除法の一つである不妊虫放飼法の際に有効であると考えています。また、ボルバキアは他の昆虫へ移植可能であり、他の様々な農業害虫、衛生害虫に対しても同様の効果が期待されます。

【研究のポイント】
●昆虫の約40%はボルバキアと呼ばれる微生物に感染しており、農業害虫のマメハモグリバエにも感染しています
●ボルバキアを含む微生物は化学物質でコミュニケーションを行います(クオラムセンシング)
●マメハモグリバエの中のボルバキア間のクオラムセンシングをコントロールする物質(3O-C12-HSL:N-(3-オキソドデカノイル)-L- ホモセリンラクトン)を植物に散布することで、マメハモグリバエの死亡率を増加させることができました
●この物質を用いてマメハモグリバエの効率的防除が可能となります
●この手法は世界で初めて開発した画期的害虫防除法です

【研究概要】【研究背景】【研究成果】【今後の展望と波及効果】等の続きはこちらからご覧下さい。↓

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000096787.html


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