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幼い頃こそ、承認が重要

塾生の子たちに将来の夢や目標、今頑張りたい事などを聞くと、小学生のころから通っていた生徒と入試前中2・中3になってから通い始めた生徒とで多少の差があります。

小学生から組は「~になりたい!」「~が好き!」というのに対して、中2以降組は「自分なんか」とか「わかんない」と話すのです。

この違いは何かなぁと思っていたのですが、どうやら「どれだけその子の存在を認められてきたか」の差があるように感じています。

結果ばかりを褒められてきた子は、褒められるために一生懸命頑張るんです。勉強も、スポーツも。でも、なかなか結果が出せなくなってくると自信を失います。
「結果を出せない自分はダメなんだ」
と考えるようになってくるのです。スポーツ推薦が分かりやすい例かも知れません。結果を出せなくなると居場所を失う子もいます。

子どもを認める「承認」という行為には3つのタイプがあります。

承認行為の3つのタイプ

コーチングにおける承認は、上記の3つをすべて使ってほしいと考えています。先に述べた結果承認が悪いというわけではありません。ただ、これだけでは子どもの次の頑張りにつながりにくいということです。

本当に子どもたちの動機づけとなるのは、結果までの頑張りを褒めることです。タイプで言うと、「行為承認」です。また日常的にできる承認は「存在承認」です。行為承認や存在承認をせずに、結果承認だけがなされると、子どもは「結果を出さないと認めてもらえない」と感じてしまいます。小さな努力、わずかな進歩も見逃さず、声掛けをすることで子どもの励みになります。
声のかけ方は参考までに以下を紹介します。

具体的な声のかけ方

ただ、小学校高学年~中学生くらいになると、行為承認も素直に受け入れてくれないことがあります。成長期ですので、そういったこともよくあります。その時は、
➀何がすごいのか、事実を具体的に承認する。
➁褒められる出来事があったらすぐに承認する。
➂以前紹介した非言語コミュニケーションを交えて、心を込めて承認する。
以上のポイントがあります。

褒め方のポイント

適切に承認行為を継続することで、子どもの自己肯定感も幼いころから育てることができます。自己肯定感が低いまま、自分の進路を決める時期を迎えてしまう子どもたちを見ていると、幼い時にこそ、承認が必要なのだと強く思います。承認とは、相手の良いところを伝えていくということなので、自己肯定感を高めるには非常に有効であると言えます。

今更何を誉めたら…とおっしゃる保護者様もいるので、そんなときにはネガポ辞典を紹介しています。アプリ版も書籍もあります。困ったときには、自分以外の人も同じ悩みがあるかも?と検索してみてほしいです。結構、自分と同じ悩みを抱えている人がいるんだ!という安心感(親の自己肯定感)にもつながりますね。

面接の定番「あなたの長所と短所は?」でも、短所は出てくるけど長所が出てこない子どもは多いです。短所は長所の裏返しです。
飽きっぽい子➡新しいことにどんどん挑戦できる
落ち込みやすい➡反省の気持ちと向上心がある証拠
といったように、プラスに捉えることができますよ。

承認とは、相手の良いところを見て、言葉にして伝えること。
承認されると、挑戦意欲が増し、承認してくれた人への好意が増し、心を開いて本音を話すようになります。子どもの自己肯定感を高める、コーチングにおいて効果的なスキルであるということが伝わったらうれしいです。

次回は質問のスキルについて書こうと思います。
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引き続きよろしくお願いいたします。


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