Romance at the Lobby Room

蛍光色が朽ちて 路面 潰れていた
歩くスピードは 荷馬車のよう
君は白んだ目で 季節を蹴飛ばす
軽音、この春霞を切り裂けるか

黒猫が火傷の跡を舐める
あと一言が足りなくて
ペン先の渇きに怯えている
朝に消したい思い出は いつまでも
夜に残っては 燃え上がった

君と私の夜間飛行
月影もさやかに 夜のしじまへ
失われた130dBの喧騒
その500円で 今の君は何を買うの

夏の前触れ 肌と髪 匂いと光
半券切り離さないで 待ち焦がれている
ねえ 上手く踊れない 私たちを 焚き付ける
あの一音をちょうだい

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