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【思考や知識の新陳代謝】 "アンラーニング"する上で大事な2つの考え方

今年も残すところあと1ヶ月。
これまでの11ヶ月間はいかがでしたでしょうか?

私は毎年言っている気がしますが、色々変化のあった11ヶ月間でした。1年間の総括は改めて書いていければと思うんですが、日々に変化できていることはポジティブに捉えています。

それに、コツコツ継続していたことも実り始めてきました。

例えば、数ヶ月前に書いたこちらのnoteがキッカケで取材の機会をいただき、採用の場面でも度々登場する「レジリエンス」についてもお話させていただきました!(お読みいただけると嬉しいです🙇‍♂️✨)

継続は力なりですね。

自分自身、学生時代から「継続する」ことはすごく大事にしてきました。何事も突然うまくなるようなことはありません。千里の道も一歩から。そう思っています。

ただここ数年で同じくらい意識するようになったのが「適切にアンラーニングする」ことです。

そもそも人間の成長には、学び=ラーニングが必要です。当たり前ですが、どのような学びも蓄積するほど、深く広い知識が手に入ります。ただその成長曲線も徐々に緩やかになっていき、更なる成長を遂げるには、学びの継続の中にアンラーニングを取り入れ、交互に繰り返す必要があります。

耳タコだと思いますが、物事や環境の変化スピードが以前とは比べものにならないほど速くなっています。そして状況や環境が変化すれば、対応や解決策も変えていかなければなりません。

今までは、自分たちが持つ知識とか価値観は、すべて先人や自分の過去の学びや経験から得ています。そして、その学びや経験は、そのときの状況や環境から見出されたもの。これから得ていく学びも、そのときあるものから学んでいくと思います。

ただ過去の学びでは対応しきれないことが増えています。大きな変化には、得ている知識も、持っている価値観も根本から変えなければ通用しないことも少なくありません。だからこそ「アンラーニング」の能力が求められていると思います。


私は前職でキャリアコーチング事業に携わっていましたが、「アンラーニング」がうまくできず、苦しんでいる人を数多く見てきました。当たり前です。なぜなら、既存の価値観=前に所属した環境での生存戦略だから。

経験や知識が豊富な人ほど、自分の持論や哲学を持っています。それを手放して、新たに学び続けるのって、口で言うのは容易いですが、そうそう誰でもできるものではありません。

ただこれって「How」の問題ではなく「Mind」の問題だと思っていて、”アンラーニングすることへの怖さ”の捉え直しみたいなものが大事だと思っています。

まず私にとっての「アンラーニング」のイメージは

自分のこれまでの知識や経験という財産を捨て去ること

ではなく

時代の変化に合わせて、健全な新陳代謝を起こして
アップデートしていくこと

この認識を持った上で内省していくわけですが、2つのことに注意しています。

1つ目は、反省や後悔と混同しないこと

経験とか知識の新旧を選り分けていくと、つい過去の失敗を後悔したり、「この学びは無駄だったな」とネガティブになったりしてしまうものです。これが恐怖に繋がったりします。

しかし、アンラーニングで行う内省は、客観的に自分を見つめ直すことでもあります。失敗の原因を探る反省や、古傷を掘り返す後悔とは根本的に違います。過去の失敗経験であっても、それが今の時代に使える経験ならアンラーニングする必要はないわけです。

なので、反省や後悔と意識して区別するようにしています。


もう1つは、ラーニングへの否定に陥らないようにすること

経験とか知識を捨てることに意識がいくと、知識を吸収するラーニングに抵抗感が生まれやすくなります。つい「それを学習して意味があるのか?」と考えたくなります。ただラーニングしたものが役立つかどうかは実際に行動してみないとわかりません。

自己成長にはアンラーニングだけでなく、ラーニングも必要不可欠です。なので人に会ったり、本を読んだり、実際に体験したり...日頃からラーニングする習慣を大切にしつつ、それにしがみつかない(アンラーニング)ようにしています。


人間の身体は1〜2ヶ月くらいで自然と新陳代謝をしていきますが、長年にわたって体に染みついた習慣や価値観は、自然に更新されていったりはしません。むしろ、放置しておくことで特定の価値観に凝り固まってしまって、新たな考え方を受けつけなくなってしまったりもします。

時代の変化に合わせて、健全な新陳代謝を起こしていきましょう。


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