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Amtrak アメリカ鉄道旅 03 アムトラックのチケット購入・座席の種類

アムトラックに乗る目的は様々です。アメリカ大陸を鉄道で横断してみたい、ビジネスで都市を移動したい、夜のうちに都市間を移動したいなどなど。鉄道の旅を思いたったらまずアムトラックのサイトにアクセスしてみてください。いくつもの路線を詳しく紹介しています。そして列車の種類や座席のデザイン、食事の有無などもわかりやすく記載されています。今回は、アムトラックのチケットを入手するまでを紹介します。

アムトラックのチケット購入

チケットは、旅行代理店でも購入できますが、現在はネットでの購入が主流となっています。チケットも紙のバウチャーではなくスマホの画面でもOKとなっています。紙のバウチャーが欲しい場合は、駅のカウンターで発行してくれます。急に旅行を思い立った場合は、駅のチケット・オフィスか券売機でも購入が可能です。アセラ・エクスプレスのような頻繁に運行されている近距離列車はチケットが取れますが、長距離の場合は満席の場合もあるので、できるだけ余裕を持ってスケジュールを立てておくことをお勧めします。

アムトラックの座席の種類
路線によって若干異なりますが、座席には以下の種類があります。実際にチケットを予約するときは、アムトラックのサイトでシート図を確認してください。とてもわかりやすく絵で説明されています。
・ Coach コーチ
いわゆる普通の座席です。普通と言っても幅は広く快適です。満席であることは少なく、2席を占有することができたりします。リクライニングはできますが、フルフラットにはなりません。食事代は含まれていません。

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コーチの座席。日本の新幹線と比べると広くて快適です。

・Business ビジネス
シート席なのですが、コーチ席よりは豪華です。車両によってはレザーシートだったりします。比較的ゆったりと座ることができますが、このクラスの設定がない列車もあります。
・Roomette ルーメット
個室です。内側から鍵もかかりセキュリティも安心です。列車によってはトイレとシャワーがついているものもあります。面積は狭く、2名だとかなりきついです。家族とかカップルなら大丈夫ですが、友人と一緒となると息苦しくなる可能性があります。食事は基本的に全て料金込みの場合が多いです。
・Bedroom ベッドルーム
広い個室です。列車にもよりますが最大4名まで入れるので子供のいる家族での移動に快適です。或いは、優雅に1人旅で使うという選択もあります。

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ベッドルーム。狭いながらも機能的です。

・ Family Room
2階建ての客車(Superliner)についている家族で利用する部屋。4名のベッドがあります。この部屋は1階に設けられているので、両側の窓があり景色が楽しめます。
・障害者用個室
車椅子でアクセスできる部屋。こちらは障害者用となっています。

旅のプランを立てる
アムトラックのサイト(amtrak.com)にアクセスしてください。上部バーにSCHEDULEという項目があるので、ここをクリックして乗車したい場所、降車したい場所、日時を入力してください。

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FROMのところにたとえばChicagoと入力すると、駅の候補が出ます。上記の画面だとCHIとなります。降車駅にLos Angelesと入力するとLAXという候補が出るので確定します。DATEに乗る予定の日を入力します。
乗車人数はTravelerというところ、ポップアップすると人数を選べます。
片道は0ne-Way、往復はRound-Tripをクリックします。
そしてFind Trainをクリックすると検索結果ページに変わります。

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結果ページには候補となる路線が画面に表示されます。出発時刻、到着時刻、乗り換え回数、前後の日の状況なども表示されるので、希望の路線を選択します。
希望する列車がない場合や満席の場合は「No Trains Available」という表示が出ます。列車が複数ある場合はリストされます。チケットが購入できる列車が複数リストされる場合、この中から選択することになります。
複数の提案がある場合、Multiple Trainsは途中乗り換えが必要なことを意味します。乗り換えなしに乗車する場合は直通運転の列車を選択してください。
出発時間はDEPARTSという表示、その後の→の部分に現在の予約状況、乗車時間、直行便か乗り換えかが記されています。到着時間はARRIVESと表示されています。
列車の右側に、クラスと値段が出ます。Coachは安いシート席、Businessは、広いシート席、Roomは個室になります。
座席の種類とレイアウトや大きさは列車によって異なるので、このページでどんなシートなのかを確認してください。図は、とてもわかりやすく表示されますので、安心です。
この作業は何度もやり直せるので、急がず焦らず自分が乗りたい列車を選んでください。途中下車も可能ですので、場合によっては途中の駅で降り、数日過ごし、また同じ路線に乗ることも可能です。このスケジューラーでシミュレーションして自分に合った旅程を立ててください。

チケットの買い方
まずアムトラックのサイトで乗りたい列車を選択し、クラスを選んでください。すると以下のような画面になります。

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ダイレクト便ではない場合、複数の列車のクラスを指定しないといけませんのでご注意ください。
列車とシートのクラスを選んだらADD CARTを押してください。

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上のページに飛んだら、あとは個人情報を入力します。ここでは氏名などパスポートと同じ情報にしないといけません。嘘の名前などでは乗る時にチェックがあるので乗れなくなります。気をつけてください。
知人と旅行データをシェアする場合は、Share Your Travel Plansにメールアドレスを入力します。

そして支払い方法を選び購入となります。

アカウントを作ると、今後は自分のアカウントでチケットを購入したり、変更したり、キャンセルできるようになります。

今回は、アムトラックの座席の種類とチケットの購入方法を解説してきました。アメリカらしくシンプルにできていて、英語がわからない方でも簡単に購入まで進めると思います。スマホのサイトも基本的に同じようにチケットを購入できます。むしろスマホの方がGUIはわかりやすいです。

チケットを購入したらあとは乗車する駅に向かうだけです。
次回は駅での過ごし方、乗車の仕方、乗る前にすべきこと、各主要駅について詳しく紹介します。

各回テーマ:
01 アムトラックの旅
02 アムトラックの路線
03 アムトラックのチケット購入・座席の種類
04 アムトラックの駅
05 エンパイア・ビルダー号
06 カリフォルニア・ゼファー号
07 サウスウエスト・チーフ号
08 コースト・スターライト号
09 アセラ・エクスプレス号
10 エンパイア・サービス号

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