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分岐点

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私の生きる中で発生した分岐の話 1から読んでね
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分岐点1

私が大学受験に落ちた時、真っ先に思っていたのは、将来への漠然とした不安とまだ“選択したくない”という逃避的な感情であった。
当たり前だが、若さというものを失うスピードは思っているよりも本当に早くて、それは即ち、早めに選び、早めに傾倒する方が時間の効率的には一番良いという事である。
高校を卒業するにあたり、まず選択肢として現れるのは“進学”と“就職”であり、年収に差はあれど、やりたい事に真っ直ぐ進も

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分岐点2

大学を辞めた後、私はフリーターとして世に放たれていた。大学生の頃から始めていた一人暮らしの家賃を賄う為、パチンコ屋にてホールのアルバイトをしていた。
今考えてみると、下手にコンビニに手を出すよりも時給が高く、そこまで仕事も難しく無く、更に感覚的にも苦ではなかった様に感じる。そこで働いていた2年という月日がそれを証明していた。
正直、今私が正社員として働いている今のこの状況の方が何倍も地獄である。

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