見出し画像

子どものいない夜

昨夜はひょんな事から

子どもたちがいない一夜を過ごした

そんな夜は子どもが生まれてから初めてで

あれ

わたしたち夫婦って

2人きりだった時どう過ごしてたっけ

そんな事を考えては思い出せなくて

家の中はとても静かで

静かが心地よくて

静かが寂しくて

自由にテレビを観られるという

自由にびっくりしながら

たまたま放映していた隅田川花火大会を

家の電気を全て消して

鑑賞したりした

ただぼんやり過ごしたらいいのだけど

子を持ってから無意識に身についた

彼らが今どこで何をしているかを

気配で感じ続ける癖が強くって

夫が今どこで何してるのかを

勝手に気が追ってしまったり

あの子たちは今笑っているだろうかと

子を案じたり

静かなようでいて

心の中は普段と変わらず忙しかった

子どもといて

感情ジェットコースターに乗車しながら

毎日過ごしていた事を痛感し

いつもはそれに腹を立てているくせに

それのない事に物足りなさなんて感じたり

ああ

わたしいつのまにか

心身ともに親という生きものになったんだなぁ

なんて事を思ってフッと笑っては

なにかが足りない夜を満喫した

今日は思いっきり

子どもたちを抱きしめよう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?