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安全地帯を求めて

先日の野口聡一さんが乗るISSの飛行を眺めてからというもの、私の中では野口さんがプチブーム。
こんな本があったので図書館で借りてきた。

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キューポラと呼ばれる空間が国際宇宙ステーション(ISS)にはある。
ここは7面の窓に覆われ、目の前には地球が見え、その美しい姿を目の当たりにできる展望室だ。

クルーたちの間ではブラックボックスと呼ばれる人気の場所だそうで、つまり一度入ったら出られなくなる(=出たくなくなる)くらい、安らぎの場所なのだそうだ。

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宇宙空間でもっとも安らげるのは「地球を愛でる」感覚だと野口さんは言う。
人類史上初めて宇宙へ行ったガガーリンは「地球は青かった」と言葉を残し、山崎直子さんも毛利衛さんも若田光一さんも、みな口を揃えて地球の美しさを絶賛している。

宇宙から地球を見た宇宙飛行士はその美しさに感動し、その後の人生観が大きく変わると言われる。帰還後、宗教者や哲学者に転向した人も少なくない。

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宇宙空間は死の世界だと野口さんは述べられている。
生命維持活動に必要なものは何もない。
音を感じない恐怖。
とても人間が適応できない気温変化。
死と常に隣り合わせの世界で極限の緊張を強いられる。
だからこそ地球を見たとき、そこは生の世界だと感じる。
ダイナミックで命の鼓動や躍動を感じる。生き物と対面した感覚だと野口さんは言う。

美しいと感じること、素敵だと感じること、感動すること、安らぎを得ること、どれもみな自分が安全地帯にいるからこそできること。
過酷な宇宙空間にあってキューポラはまさに安全地帯だ。

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私がいま住んでる部屋はリアルな私の居場所、Twitterやnoteはバーチャルな私の居場所だ。
だけどそこが安全地帯かと問われれば、それはわからない。
不意に襲ってくる辛みでそこに居たくなくなるときがある。
実際にそこから逃げ出したときもある。
常に安心して居られる場所はどこなんだろう?

もしかしたら固定された場所じゃないのかもしれない。
最近、私は見たいと思った景色を探しては方方を彷徨っている。
景色を目に焼き付け、心で何かを感じ、それをどなたかと共有したくて。
それが今とても心地よい。
そんな感情を得られた場所こそ、今の私の安全地帯なのかもしれない。

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今日も読んでくださった貴方にどうか幸せな日常が訪れますように。

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