ワーキングマザーは、どうして仕事に100%集中できないの?
先日、3日間の宿泊研修の機会をいただいた私は、家族の誰に相談することもなく受講を決めました。
子どもたちも成人し、私がいなくても3日間くらいなんとでもなるからです。
『自分がいなくてもどうとでもなる』という判断は、家事育児のメイン担当をパートナーに任せている人にとっては、迷うことがないかもしれません。
ですが、数年前の私だったら、事前調整なしに宿泊出張を決めるなど考えられなかったことを思い出しました。
今日はそんなお話です。
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私は2人目の子どもが小学校に入学するまで、1日2時間の時短勤務を活用していました。
「就業時間が短い分、収入も低い+育休で仕事を離れていた分、昇格も遅い」私が「家事育児のメイン担当」ということが、我が家では〈当たり前〉になっていた当時。
私の担当業務として、1泊2日 x 年数回の出張が必要になりました。
「難しければ僕が行くから」
と上司が申し出てくださっていましたが、私としては経験を積みたい。
そこで……
・最初に、実家の母の予定を確認する
・次に、夫にスケジュール確保を依頼する
・夫が会議などで保育園の迎えが間に合わない場合は、母にサポートを依頼する
・出張当日は、私が子どもたちを叩き起こして保育園へ連れて行き、開園と同時に預け入れる
・出張から帰った夜は大急ぎで夕食を用意する
なんとかやりくりしましたが、なかなかに大変でした。
今となっては思うんです。
「たった2日間のこと。なぜ夫にワンオペでやり遂げることを頼まなかったのか」
って。
考えてみれば、夫が宿泊出張に出かけるときは、
「◯月◯日から△日まで行ってくるから」
だけで終わり。
「行ってきていいかな?」
と事前に許可を求められたことなど、一度もありません。
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それを思い出して、はたと気がつきました。
「行けるかどうか?」を判断する材料が、「独身/夫婦のみ(子育て卒業を含む)/一人親家庭/共働きパパ/共働きママ」間でかなり違う、ということに。
(サポートが必要なご家族がいらっしゃるなど、ご家庭によって事情は異なります)
たとえば、今回のように宿泊を伴う出張の場合、幼い子どもがいる女性が受けるのは簡単ではない家庭が多いように思います。
女性の就業状況にかかわらず、男性に比べて女性のほうが家事育児の時間が長いというデータがあるからです。
ただ、それでも、私は思ってしまうのです。
「どうしていまも、女性が家事育児から100%解放され、100%仕事に没頭することが難しいのだろう?」
「どうして今も、男性が『妻が不在の間、家事育児に専念したい』と言いづらい職場環境なのだろう?」
って。
男女の別なく、状況に応じて家事や仕事のバランスを柔軟に変えられたらいいのになーと思っています。
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もちろん、何を大切に想うのかは、人それぞれです。
仕事最優先、家族最優先、どちらが「いい/悪い」なんてこともありません。
担当業務の繁忙状況や部署異動、家族の体調や進学に関することなど、そのときどきによってベストな選択も変わるでしょう。
ただ、家族の誰かにチャレンジする機会が訪れたときに、
「遠慮せずにチャンスをつかめばいい。私がサポートするから」
と伝えられる世界が早く実現するといいな、と思っています。
「自分のことは自分でできるから大丈夫だよ」
と子どもが送り出してくれたりしたら、親としては力が出るだろうなーなんてことも想像します。
一方、さまさまな事情から「今は難しい」という状況を「悪い」と判断することはしないようにしています。
「できること」にも「できないこと」にも、「プラスとマイナスはいつだって同じだけバランスしている」からです。
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「ワーキングマザーは、どうして仕事に100%集中できないの?」
という今回の疑問は、ワーキングファザーと比較して出てきた問いです。
過去のほぼワンオペを当然のことと考えていた自分を思い出したことから、「家事・育児・仕事の〈当たり前〉が変わっていくような働きかけを、さまざまなカタチでしていきたい」
という思いが強まりました。
〈当たり前〉と思っていることにも「プラスとマイナスの両面がある」といった事例を、またご紹介できたらと思っています。
*しつもん*
あなたは、どんなことを想われましたか?
「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏
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『コーチングは利他的な人を増やす活動』
その一環として、noteを綴っています。
「大切な人に想いをはせる」
そんなひとときをあなたとご一緒できたなら嬉しいです。
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