行動経済学的に疲れないことが重要である
こちらの本を読みましたので印象に残った箇所を紹介します。
私たちがモノを買おうとする時を含め、
何かを決める、判断する時は、
システム1とシステム2のどちらかを使って
判断しているらしいです。
システム1とは、よく考えない判断
システム2とは、よく考える判断
要するに、忙しい時や疲れている時など、
頭を使って考えたくない時には、
システム1が作動するため、
あまり深く考えずに、
直感的に判断すると言うことです。
仕事から帰ってコンビニによって帰ると、
必要なものだけでなく、
「今日は頑張ったしご褒美に」と言う気持ちから
ついお菓子に手が伸びて
買ってしまうことがありますよね。
体重計に乗って自分の体重に驚き、
ダイエットしよう!!
と決意をしたのにも関わらず。
このように、人間は時に非合理的な行動をとってしまうということです。
そして企業はこの人間の仕組みを利用して、
あらゆる手法で私たちに商品を買ってもらうように工夫をしているのです。
そして現代社会において私たちの脳は情報過多により疲弊しているため、
システム1が作動しすぎて損をしているかもしれません。
転職したいけど、転職できない
適応障害になるまで働いていた私はこのように思っていました。
でもそれはシステム1が作動していたのでしょう。
深く考えずに直感的に判断していたのです。
それは体が疲弊していると、
転職しない(行動しない)というのが
最も合理的だからです。
冷静に考えると、
適応障害は放っておくとうつ病へ移行する病気です。
うつ病になったら長期間に渡る治療が必要になります。
適応障害で不調を抱えているのに、
まだ働こうとするのは非合理ですよね。
これはメンタル病だけに言えることではなく、他の病気でも言えることです。
ちなみに私の夫は酷めのアトピーで、
夜寝ている時も肌を引っ掻き回しています。
そんなに痒いのに、
面倒くさいという理由でなかなか病院に行きません。
今はいい薬が沢山あるのに。
オーストリアの臓器提供賛同率が99%を越えているのは、
元々のデフォルトが臓器提供に賛同するであり、
臓器提供しない場合はチェック☑️をつける必要があるそうです。
よーく確認して、
チェック☑️をつける人は少ないのです。
できるだけ疲弊せずに、
システム2を使える余裕を残しておくことが重要です。
しかし、システム2ばかりを利用していたら、それはそれで疲弊してしまいます。
ランチで今日は何を食べようか考えるときに、毎日周辺のお店を検索して、
レビューを見て比較検討していたら、お昼休みが終わってしまいます。
スティーブ・ジョブズはいつも同じ服を着ていた
というように、どうでもいいことはシステム1で良いのです。
ただし、大切なことに関してはシステム2を使うべきだということ。
メリハリが大事なのですね。
⚫︎マクドナルドのアンケート調査が大いなる失敗だったワケ
アンケート調査は、回答する時にじっくり考えるのでシステム2が使われます。
しかし、実際に消費者がマクドナルドで食べるときは、
システム1を使って食べたいものを注文してしまいます。
アンケート調査と消費者の行動には、
矛盾があるのです。
マクドナルドに行く時って、
疲れている時や時間がないとき、
食費を節約したい時とかですよね。
健康のことを思えばサラダを食べたい気持ちはあるけど、
システム1の作動により、
結局、ポテトやナゲットを選んでしまうのです。
健康のことを考えるなら、
もはやマックには立ち寄らない方がいいのでしょう。
【今回の学び】
疲弊してると頭を使ってしっかり考えることができず、
何も行動しない
という結果に終わります😅💦
心の余裕と時間の余裕など・・
人生は選択の積み重ねともいえますから
より良い人生を送るためには、
余裕は大事だなぁと思いました☺️
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?