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気持ちは、言葉にすることで意味をもつ

社会人になってから何度か転職をしました。

退職のとき、いつも思うのは
「あれ?わたし、意外と評価されてる⁉」
ということ。

いざ、退職することが広まるといろんな人が声をかけてくれます。

そのほとんどが優しい言葉で、今までのわたしの仕事っぷりを評価してくれているものでした。

退職する人への餞別せんべつとして、多少盛ってくれているとしても、まったく思っていないことまでは言わないはず。

そういうとき、いつも思うんです。

「もっとはやく言ってよ・・・。」


わたしは仕事を辞めるとき、たいてい
「わたしの代わりはすぐに見つかるから」
と思っています。

この仕事はわたしじゃなくてもできると。

実際そうなんですが・・・。

ある人に言われて印象的だったのが
「いつもちゃんと仕事してくれるから...」
という言葉です。

「いやいや、仕事なんだからちゃんとやるでしょ!」

わたしの感覚ではそれが当たり前です。

嫌な仕事だろうと、
つまらない作業だろうと、
もう自分の中では退職しようと決めていても。


「それってほめ言葉なんだろうか⁇」


でも、よくよく冷静にまわりを見渡してみると、いい加減な人って多いものです。

確かに、わたしがしている仕事自体は他の人でもできるけど、どのように取り組むのかは人によって違うのです。

わたしの当たり前は他の人の当たり前ではありません。


「うん、あれはきっとほめ言葉だな」

そう思うとニヤニヤしてきます。


話がそれました。

冒頭の話に戻って、
「評価してるならふだんから言ってよ」
です。

以前、
「上司の考えていることがわからない」という記事を書きました。

そう。
思っていることは相手に言わなければ伝わらないのです。

『辞める』で気持ちが固まってから、「残念だ」「これから良い方向に向かうところなのに」と言われても、後の祭りです。

もっとふだんから良いと思ったことには「良い」と伝えなければ手遅れになるのです。


「じゃあ、自分はどうなのか?」
と振り返ってみて・・・。

わたしもできていません。

わたしも、人と向き合って気持ちを伝えるのは苦手です。

だから、このnoteの執筆が進むのかもしれません。ふだん、言葉にしていない気持ちを表現できる場所だから。


お互いに自分の気持ち、考えを共有することは大切です。

「あなたが必要だ」と思っているなら伝えなければ。

「あなたにはすばらしい能力がある」と思っているなら伝えなければ。

「あなたが好きだ」と思っているなら伝えなければ。


きっと、相手は気づいていません。

自分が誰かに気にかけてもらっていることを。


そういったことから誤解が生じたり、孤独感を感じたり、人間関係が複雑になっていくのです。


「誰かに褒められなければやる気が出ない」なんて子どもじみているようですが。

それでも言わなければ伝わらない。
言わなければ始まらない。
言わなければ終わってしまう。

望まない結果を生じさせないためにも、“気持ちを伝える”ということから逃げてはいけないのだとあらためて感じる出来事でした。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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