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育休日記

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#育休

12月30日のできごと

久々に家の周りを散歩したら疲れてしまった。ここ最近ずっと小説を書いていたので体力が落ちた。書いた小説も全然手応えがなくて、まあ、うん、面白いけど決め手がないよねと思うけれど、まあまあ面白いんじゃないかということも同時に思うので、わからなくなって賞に出す。出し終わって、肩の荷が降りたけれど、自分にはセンスや才能がないのだなあと実感して切ない気持ちになる。プールに入って泳げないからもがいて進み息が続か

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育休日記「休まず育てる」その8

辛いことがあるとどうやって切り抜ければいいのだろうと悩んだら、とりあえず寝ている。なので僕はよく眠る。20代の時は今よりも寝ていた。子のゆきさんのミルクの時間で起きる今が人生で一番起きている時かもしれない。起きる時間が多いと考えてしまう。不安になってしまう。解決はしないがとりあえずは逃げる。
逃げても進んでいる。
最近自分の手の存在を知った子が、辛いことがあるとそれをしゃぶって切り抜けていることに

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育休日記『休まず育てる』その7

昨日文学フリマへ行ってきた。今までは出店側だったので、本当久しぶりの買い物だけの流通センターだった。
育休中なので、家にいたいのもあったが、ゆかりさんが気分転換にと行くことを勧めてくれた。ありがたい。ゆかりさんも1日外出してもらいたい。
平民金子さんの「ごろごろ、神戸。」というエッセイで
『私は自分自身に課したルールとして、妻が子育てをする事によって出来なくなる事は自分もしないと決めている。とし子

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『休まず育てる』その6

ゆきさんが生まれて二ヶ月が過ぎた。
今日不意に普段抱っこをしている位置より高い位置で抱っこしところ、天井から吊るしてある鳥たちに気付いたようで、大きな目を広げて見つめていた。こんなところにこんな楽園が!と思っているような表情だった。
高い位置での抱っこは疲れるのですぐに下ろすと、泣きそうな顔をしていた。楽園が遠くなってしまったと思っているのだろう。
最近ゆきさんはものが見えるようになったのか、動く

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『休まず育てる』その5

今日はゆかりさんが池袋へ劇団のお仕事で朝からいない。ほぼ二人だけの昼間。ゆかりさんがお出かけをしている間の数時間、ゆきさんと一緒ということはあったが初めての長丁場。不安なので早めに洗濯物を干す。ゆかりさんが家にいるうちにもろもろを終わらせる。
眠たくても動かなければ。時間は限られている。できるときにやれば楽。
これはゆきさんと一緒に暮らすようになって実感した。今までは明日やればいいや、と思っていた

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育休日記『休まず育てる』

10月の下旬から育休を取り始めた。
育休に休みという文字が入っているから、少しは休めるのかなあと思っていた自分を殴りたい。タイムマシンがあるならば、殴ったあと、寝ておけ!好きなことをしていろ!と言って引き出しの中へ消えたい。
そういえば、半休にも休みの文字が入っているが、半日出勤だ。
3時間ごとのミルク。ほぼ寝ているか泣いているか飲んでいるか飲んだものを吐いているかを繰り返す子は、一人で何もできな

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