『休まず育てる』その5

今日はゆかりさんが池袋へ劇団のお仕事で朝からいない。ほぼ二人だけの昼間。ゆかりさんがお出かけをしている間の数時間、ゆきさんと一緒ということはあったが初めての長丁場。不安なので早めに洗濯物を干す。ゆかりさんが家にいるうちにもろもろを終わらせる。
眠たくても動かなければ。時間は限られている。できるときにやれば楽。
これはゆきさんと一緒に暮らすようになって実感した。今までは明日やればいいや、と思っていたがその明日にできるとは限らない。
だから今日は僕のマリさんと作っている原稿を完成させてしまおうと思ってパソコンを開いた。まだゆきさんは寝ているのでどんどん直しを進めていく。これなら終わるかもしれないと思ったが、泣き出してしまった。
ご飯の時間でもなく、おむつも取り替えたのに。赤ちゃんにマニュアルはないことを改めて実感する。
抱っこをしても違う。おしゃぶりを咥えさせても違う。歌をうたっても違う。絶望。
絶望しかない。ゆかりさんがいればかわるがわる対応できるが一人だとどうしたら良いのかわからない。
もう外出用の抱っこ紐で抱っこをするとようやく落ち着く。なんだったのだろう、と思っているとミルクの時間なのでミルクを作って飲ませる。飲ませたらゲップをさせる。ゆきさんは空気をたくさん飲むので多くゲップをさせる。根気よく抱っこしているので、まだ洗い物はできない。
するとゆきさんがうつらうつらしてきたので、布団に置くと号泣。これはあるあるらしい。背中スイッチと呼ばれるあるあるで、寝たけど布団に置いたら泣いちゃうあるある。もれなく我が家もあるあるで、号泣してはあやして布団に置いてを繰り返してようやく寝てくれたので、哺乳瓶を洗う。
水を触るとトイレに行きたくなるので、トイレへ行こうとしたら、また泣き声が聞こえたので抱っこをしに行く。いつもはゆかりさんがいてくれるので、頼めば自由にトイレは行けるのに一人では行けない。抱っこをしてまた落ち着かせる。
ゆきさんは自分の咳やくしゃみや夢で起きる。フワァーと急に声を出して、その自分の声に驚いて泣く。
それを見て少し笑う。
一人だと大変だけど、なんとなく僕の中で楽しもうという気持ちがまだあるからか、ふとしたことで楽しいと思える部分を見つけられる。ただ本当に大変だ、と思ったところでゆかりさんが帰宅。
思わずゆかりさんにたくさん話しかけてしまう。きっと喋り相手がいなくて飢えていたのかもしれない。
机の上にはパソコンが開いたまま。ただゆかりさんが帰宅してくれたので二人でお風呂やご飯もできて、夜中にようやく集中力を使って原稿を終わらせる。
なんとなく、原稿を作ることは子供がいてもできるかもしれないと思ったが、僕は今育休中なのと、ゆかりさんの協力があるからできることだと実感する。

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