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【田舎暮らしin青森】保存食 保存して満足するな ちゃんと食え

どんどん食べないとどんどん増える保存食づくりの様子

移住前から自家製保存食づくりに興味がありまして、牡蠣のオリーブオイル付けとか切り干し大根とか、関東圏でも手に入りやすいような食材で試していました。
家庭菜園始めたり、畑開墾しているうちに仲良くなったご近所さんからいただいたりしているうちに、保存食作りが趣味ではなく生活の一部になりました。 たべものを すてるだなんて とんでもない!

野菜類は一度でき始めるといっぺんに収穫するような場合も多く、冬の貴重な食材的な役割もあることから、冷凍保存以外の方法も取り入れています。
まあ、選択肢はそんなに多くなく、干すか漬けるかって感じですね。昔ながらのから現代っぽいのまでいろいろ試しています。

今回は5~6年の間に作った保存食を紹介しようかと思います。

大根の保存食。 埋めたり漬けたり干したり万能。

まずは定番大根。
まず大根を育てるところから始めてますんでね。正真正銘100%自家製保存食です。どやー。うちの畑は元が荒地なだけあって、根切り虫の猛攻がすごく、まともに発芽から先に行かせるのに紆余曲折いろいろ試しました。
今では蒔けば必ず収穫できる作物リスト入りです。どやー。

とはいえ、収穫時期は一気に来るので、最後の方になるとほったらかしすぎて幼児の足ぐらいの長さと太さになったりしています。そうなっちゃったのは半分に切って土中保存にしたり、切り干し大根にしてうまみドーピングしたりします。育ちすぎると大味になったりすることもありますゆえ。
今年から始めたぬか漬けや、好きなしょうゆで作る福神漬けなんかもいいです。

トップカバー写真になっているのは大根の葉っぱです。
干すと他に代えがたいいいお出汁が出るようになります。なぜか香ばしくなるんですよ。簡単にできるのでお試しください。
食べるときははさみで切って、ゆでてお味噌汁の具にします。海藻とペアにするのがこの辺の食べ方で、昔からごちそう級の味として親しまれています。

トマトは大玉中玉ミニトマトいろいろ作ります。
中大玉トマトはへたの部分だけ切って丸ごと冷凍したり、豊作の時は自家製トマトソース作ったりします。
ミニトマトはオーブンでブンして乾燥させ、オリーブオイル付けにしてワインのつまみにしたりしています。パスタに使ってもいいかも。今年やろう。
冷凍トマトはハヤシライスやカレーなんかに使いますね。この前作ったキーマカレー、なかなかよかった。

オリーブオイル付け、酢漬けシリーズはいろいろやってます。
牡蠣は実家が産地なので、時期になると送ってもらい、実家分は返送しています。もはや加工場と思われている。ローズマリーは今年鉢植えで育てました。冬は薪ストーブのある部屋に取り込んでます。ちゃんと枯れないで育ってくれてるのでよかったです。
酢漬け(ピクルス)は間引きしたサラダカブとか、獲れ過ぎたキュウリとかが多いです。かんたん酢っていう調味済の酢にハーブ足したりニンニクやらコショウやら鷹の爪やら足したり引いたりしてます。入れるものは気分です。気は心です。
ぬか漬けも始めちゃったんで、たまに食卓の副菜がすっぱいもんだらけになるのが悩みですね。

ハーブ類は畑の隅っこやら畝の間やらに育ててます。
基本的に放置、うまく育ったものを収穫するスパルタ式です。毎年パセリが森になります。根性ありますね。
レンジでドライパセリにしていますが、天日干しでもできるらしいので今年の夏は試してみるつもりです。うまくいけば、おそらく売るほどできます。
バジルはトマトレーンに種をばらまきまして、運が良ければ育ってくれ式です。バジルペーストとかドライバジルとかにします。去年は冷夏で収穫できませんでした。

りんごは木箱込みで買えるところで買ってます

青森といえばリンゴ。
移住してからリンゴ好きになりました。今まで食べてたリンゴはなんかポソポソしてておいしくなかったんですけど、こっちのリンゴは食べるリンゴジュースです。産地らしくB級品もよく売っていて、傷物やらツルワレやらのリンゴはチャツネにしたりしました。冷凍して少しずつ使ってます。
半分を生で、半分を薄切りからのドライフルーツにするのもいいです。
ヤギが来たので、最近ではリンゴの皮がヤギのおやつになってます。
皮を乾燥させて、紅茶入れるときにポットに入れるとアップルティになるのもいいです。

庭木の山椒

庭に山椒の木が育っていて、義実家の誰も気にかけてなかったので見つけたときは驚きました。実がなるタイプだといいな、と願ってたら願いが叶いました。
若芽は料理の彩にたまに使う程度ですけども、そのうち木の芽和えとか作ってみたいですね。
青い実を収穫して、塩漬けにしたり、乾燥させてからミル挽きして山椒の粉を作ったりしました。一度作ったらなかなかなくならないので、次作るのはいつなんだ状態です。
本来は赤い実になってはじけてから粉にするらしいです。後から知りました。青い実の粉は1年ずっと強烈な香りですね。

梅干しは去年から始めました。
たまたま遊びに行った公園に梅木があり、完熟梅がボタボタ落ちてたのを見つけたのがきっかけです。袋いっぱいに拾って、ネットでやり方調べて漬け始めました。ざるは買いました。さすが田舎、ホムセンに何でも売っています。
ご近所さんから見えるところで梅干し作っていたからか、今年はお隣さんから大量に梅をいただきました。
子供が小さいときに梅を植えたものの、自分たちも年取ってなかなか収穫しなくなったので、とのことで来年は収穫から取り放題の許可をいただきました。自宅に植えようと思ってたのに、一足飛びに強くてニューゲーム。
今年漬けた分はちゃんとおすそ分けしました。昔ながらのすっぱしょっぱーい白梅干しです。
今年は赤しそも植えてみようかと思ってます。そうしたら、梅干しの副産物で"ゆかり"もできますからね。

宮城県の私の親戚の家から大量に柚子をもらってきたこともあります。
果汁を使ってゆずぽん作ったり、皮は乾燥させて粉にしたり、輪切りにして柚子茶のシロップ作ったりしました。
青森はうまく柚子が育たないみたいなので、実家に帰った時だけのボーナス食材でした。
ポン酢は切らした時だけ、今でも自分で作ったりします。

野山と海の食材

山のふもとに住んでおり、散歩してたら食材が見つかるときがあります。
敷地内の桑の実やキイチゴを見つけてはジャムにしたり、フキノトウをみつけては味噌にしてみたり。
海藻類は親戚や友人からいただくことも多いのですけども、スーパーの袋いっぱいに入ってるのが常なので、生食分とりわけしたら干して長期保存。長く楽しませてもらっています。画像は今時期が旬の"ふのり"です。

他にも、食べきれなかったつきたておもちを干してあられにしたり、ミカンの皮を薪ストーブで干してお風呂にいれたり、産直で激安のシイタケを干したり、地元のいただきものワカメも軽く湯通しして倉庫で干したり。

こんな調子で年中何かしら保存食を作っているので、作って満足してるだけじゃなくてちゃんと食べていかないと食糧庫が大変なことになってしまいます。もったいないからあとで~なんてやってると後が閊えてしまうので、食糧庫開けて目についてレシピが思い浮かんだら、端からどんどん食べています。保存後うっかり1年以上なんてことになりかねません。

収穫野菜の冷凍品もあるので、なんだかんだ一年中自分で作った食べ物を食べています。

ある日の保存食を使ったツマミ(奥の三連皿)
左からふのりと冷凍キュウリの酢の物、干し柿バター、切り干し大根のツナサラダ


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