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無趣味な人は、現実的に生きている

私は無趣味な人間で、テレビはほとんど見ないし、好きなアイドルや芸能人も特にいない。

アニメには一切惹かれず、映画やドラマに関しては、たまに見たいと思える作品に出会うことがあり、ドラマは最近だと「silent」を見ていた。その前に見ていたのはたしか、「コントが始まる」。あれ、これやってたのもう一昨年の春…?

てな感じで、ドラマを見るのは一年に一回くらい。映画はもう最後に見たのが何だったか覚えていないレベル…。

強いていえば、読書は最近好きになってきた。
だけど、小説や漫画などのいわゆるフィクション系にはあまり興味がなく、好んで読むのは知りたいことが載っている本や、自己研鑽本などだ。

ーー先日、友人が絵画の作品展に行ったという話になり、「美術館行ったりしないの?」と聞かれた。

「そうですね〜、私すごい無趣味なんです。よく『じゃあ休みの日何してるの?』って聞かれるんですけど、自分でもわからなくて」と私が答えると、

「すごい、現実的に生きてるんだね」

という返答が返ってきて、無趣味 = “現実的に生きている” っていう解釈ができるんだと驚いた。

私の年代だと、ジャニーズアイドルが好きな友人がわんさかいる。なかには推しのアイドルがやっている舞台を、毎回同じ内容なのに地方をまわって全部に参加するという熱烈なファンもいた。

そうした趣味を楽しんでいる友人たちを見ていると、「次のコンサートを楽しみにがんばる」「今日帰ったら、7時から〇〇の配信あるねん」と、いつもアイドルたちと彼らが提供するコンテンツにワクワクさせられていて、ちょっとというかかなりうらやましいなと思ったりする。

先程の「無趣味な人は現実的に生きている」という解釈になぞらえば、「趣味」と「現実」は別のレイヤーにあると考えることができる。

現実と趣味を行ったりきたりしながら、現実を一生懸命生きて、たまに趣味で天国を味わって、また現実に戻り、今度また天国に行くために一生懸命現実を生きる。

そういう “現実から一旦離れる場所” としての「趣味」を持てていることが、心底うらやましい。

実は数年前に、ある人から「リアリストだね」と言われたことがあり、当時の私はその言葉さえ知らず、「リアリスト…?」と思いながら慌ててググった覚えがある(笑)。

なのできっと、「無趣味な人は現実的に生きている」という解釈もあながち間違っておらず、やっぱり私は現実主義者なのかもしれない。

そんな無趣味な私に友人は、「今やっていることをがんばってるのが好きなんやろ」と言ってくれた。無趣味でいるということは、ポジティブに考えると「趣味を持たずとも現実を楽しむ力を持っている」とも見てとれる。

無趣味な自分を好きでいたいと思いつつも、趣味って話のネタになるし、趣味を楽しめる人はやっぱりいいなあと思う。


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