1日4万歩、足が棒になった旅 - バンクーバー
ビクトリアでの滞在を終えて、フェリーでバンクーバーへ。
ビクトリア留学中の妹と半日だけバンクーバーを観光をする予定で、待ち合わせをしていた。
…のだけど、1時間経っても来ない。待てど暮らせど来ない。もし移動中だとしたら、妹がWiFiのない環境では連絡も取れない。
携帯もスマホもまだ普及していないときの待ち合わせって、寝坊かな?それとも何かあったのかな…?って不安になったり、ヤキモキするものなんだなぁ。
というメッセージを受け取ったのは、さらに1時間後。
日本でも家から徒歩5分のスーパーに行ったのに、迷子になってバスで帰ってきた経歴を持つ、妹。不安しかないけれど、とりあえず気長に待ってみることにした。
大学名の入ったパーカーを着ていてくれれば、誰かの助けで大学の寮には戻れることだろう……
想像通り、大学のパーカーを着た妹が走ってきた。
自分のこと、よく分かっているなと思う。
そんなこんなで、姉妹でバンクーバーへ降り立った話です。
◆前回の旅の話
前日まで(ビクトリア)の話はこちら。
ゆるりと繋がっています。
散策とミッションの行く末
3日目にして、わたしのささやかなミッションは成功したのだった。
ティムズ(Tim Hortonsというカナダのドーナツチェーン店)で、ホットチョコレートだけでなく、アップルシナモンティーも注文できるようになった。ほんの少しだけ、格好つけてみたくなった姉である。
短期留学をしたトロントで、知り合いのお姉さんにプレゼントしていただいたマグカップが気に入っていたので、調子に乗って違うデザインのものも購入。
これからカナダに行くたびに、家にはひとつずつ思い出のマグカップが増えていくことになりそうだ。ほくほく。
歩数計、最高記録をたたき出す
スタンレーパークは、北米でトップ10の広さを誇る公園らしい。
何も調べずに、徒歩で1周してみたい!と思ってしまったわたしは、のちに後悔することになる。
ローラースケート用のコースがあった。
公園を反時計回りに進むのが公式のようだけれど、道中たくさんの人とすれ違って、場所によっては、20mごとくらいにシャッターボタンを押した。
日本でも同じだけれど、カメラを携えているときは、記念写真を撮ってほしいと声を掛けてもらえることが多くて、とてもうれしい。
ん…?
岩の上にいるのは人魚姫…?
ではなく、「ウェットスーツを着た少女」だった。よく見ると、ヒレじゃなくてフィンを付けている。なぜこんなところに。
ノースショアへ向かう橋は、自転車で走ったら気持ちが良さそう。下から眺めるのも美しい。
思い思いの1日を過ごせる公園って、とても良いなぁと思う。
この日、スマホの歩数は約4万歩を示していた。
脚ってほんとうに棒になるんだなぁと思った。歩きすぎて細くなるのではなく、脚がぴーんとして自由に動かせなくなる感覚だった。
さらりとバンクーバー観光
スタンレーパークまでの道のり
穏やかな通りが、まっすぐに伸びている。
海外に来ると信号や標識が日本とは違って、街歩きがおもしろい。
公園が近くなると、 “あの” カナダグースが闊歩していた…!(ブランドはトロント発祥らしい)
カナダ・プレイス
バンクーバーオリンピックの聖火台がある、カナダ・プレイス。
漫画かコスプレのイベント(?)が開催中だった。
ガスタウン
赤レンガ造りの建物が並ぶ、ガスタウン。
19世紀からの、レトロでありながら洗練された街並みがとても素敵。
今も蒸気で動いている時計は、ときどき蒸気が吹き出してきておもしろい。
ウォーターフロント ステーション
ガスタウンの最寄駅で、妹とお別れ。
(この後、友だちと会うというので安心…)
駅構内も洗練された造りで、端っこの方でしばらくほぅっと眺めてしまった。
周辺がバンクーバー発祥の地と言われるからなのかは分からないけれど、“THE” STATIONの表記にちょっと感動した。
バークレーホテル
宿泊先は、にぎやかなロブソン通りに面しているバークレーホテル。フロントでスタッフのおじいちゃんがあたたかく出迎えてくれた。
お部屋はダブルベッドで、広さもふたりぶんくらい。お風呂にはバスタブも付いていた。
前日まで2段ベッドの下段に寝ていたので、1人でダブルベッドを使ってもいいんですか!?贅沢な…!という気持ちだった。
なぜかホテルの外観も内装も一切写真を撮っていなかった。白ベースに上品めな調度品がかわいらしかったんだけどなぁ。
momo sushi
同じ名前のお店があったので、ぱしゃり。
”momo” は、英語圏の方にとって比較的覚えやすい名前らしい。
大学で留学生と人狼ゲームをしたら、毎回名前を覚えられたわたしが最初に指名され、全く推理をさせてもらえなかったことがある。
それ以来、人狼ゲームはやっていない。
おまけ
一体、アボカドに何の恨みがあるというんだ。
(と思いつつも、実は環境に大きな影響を及ぼしているという記事を読んだことがある。そのことなのだろうか。)
夢の中のカナダ国内線
観光をひととおり終え、国内線で、西側のバンクーバーから東側のトロントへ。
MAXで7時間は寝れる…!完璧だ!と思っていたところ、ひとつ忘れていたことがあった。
搭乗してモニターでフライトタイムを見て初めて、バンクーバーとトロントの時差の関係で、実は4時間半のフライトだったことに気付いたのだった。
とにかく睡眠時間を確保しようと思い、眠りについた。
目を覚ましてぼんやりしている時、CAさんにいきなり、「このメニューの中から、どれでも好きなものを選んでください」と言われた。
なぜ…?
別にお腹も空いていなかったし、メニューには8ドル、12ドル…と値段が書かれていたのだけど、「とにかく無料です。選んで選んで〜」とニコニコしている。
周りを見ても誰も食事をしている様子はなくて、8ドルって書いてあるけど無料なの…?なぜ?と、とにかく意味が分からないまま、軽めのラップサンドをいただいた。
目が覚めてちゃんと聞いてみたら、国際線接続(往路扱い)で国内線に乗っていたのでミールがついているとのことだった。
国際線接続での搭乗がわたしだけだったようで、起き抜けにびっくりしてしまった…。
余談だけれど、エアカナダは、初めての短期留学へ向かうときに乗った飛行機。
日本での旅行を楽しんでカナダへ帰国するというご夫妻が話しかけてくれたとき、CAさんが会話を手助けしてくれて、勉強頑張ってね!楽しんでね!と応援してくれたあたたかい記憶がある。
次は、第2の故郷(にして良いとホストマザーから許可が出た)トロントに再訪したときのことを書きたいと思う。
思わず口の端っこで笑ってしまいながら、少しだけ書き始めている。大切な楽しい思い出。
それでは、またきっと。
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