見出し画像

お互いのことを知り合えた、7時間に及ぶものづくり修行の旅!in鎌倉

この記事はSansanクリエイター組織であるJuiceにて行われた、
ものづくりツアーについて書かれた記事です。

こんにちは、Sansanに2023年新卒で入社したデザイナーの菊地です。
今回は8月に開催された、ものづくりツアーの様子をnoteにまとめました。
私のチームはツアーの舞台に鎌倉を選び、その土地ならではの体験を行ってきました。この記事では一連の体験の様子を、振り返りながらまとめています。

ものづくりツアーとは

「ものづくりツアー」はどこで何を作るのか、全て自分たちで考え、企画を通して若手メンバーとマネジャーの交流を深める施策です。企画を実現させるために必要な申請ごとや、経費精算のフローも実践的に学んでいきます。
Sansanのクリエイティブ組織「Juice」からマネージャー3名、新卒社員(Fruits)2名がチームとなり、ものづくりを通して交流を図ります。

※新卒や第二新卒として入社したデザイナーで構成された「Fruits」とは?詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!


事前準備

業務範囲が違うクリエイターで構成されたチームですが、ものづくりを通して見えてくる個性もあることから、私たちCチームの旅のテーマは
「様々な体験を通してお互いを知り合う1日にする!」
に決定しました。

①体験先を決めよう

ものづくりツアーの行き先を決めるにあたり、FigJamで体験先を話し合うところからスタートです。
各々気になる候補を出し合い、体験先を絞っていきます。

Figmaで気になる体験先を共有していきます

MTGを何度か重ねるうちに、「完成品が似たり寄ったりになりそう?」「完成品に個性が見えやすいものが良いね!」などの意見からCチームの体験先を決める判断軸が定まってきました。

1. それぞれの個性が出るものであること
2. 1日かけて楽しめるもの
3.その土地ならではの体験をしてくること
4. 思い出として持ち帰ってくることができる有形物
5. 完成品の型が決まっているもの・型が自由なものの2種を体験すること

5つ目の条件である2種類の体験を行うことは、成果物の差異を通してお互いのパーソナリティを共有し合う「様々な体験を通してお互いを知り合う1日にする!」という目的を達成するのに相応しいものでした。
これらの判断基準から私たちは、

  • 写仏体験

  • 精進料理

  • ガラスペン制作

を鎌倉で体験することに決めました。

②スケジューリング

体験先が決まったら、スケジュールを組んでいきます。
このプロジェクトに

  1. どのくらいのお金を

  2. どんな目的で

  3. 誰が

  4. どのようにして使用するのか

を把握する必要があるため、交通費や経路まで詳しく決めていきます。
また、こんな画角の写真を撮ればよかった…!なんてことがないように、ある程度必要そうな写真の画角も忘れずに記入しておくことにしました。

分刻みのスケジュールからワクワク度と1日の充実度が伝わってきます

③問い合わせ・予算確保

交通費や体験費も合わせ、この企画にかかるお金を算出したのち、予算申請→購買申請・出張申請を行います。②で立てたプランで、マネージャーや部長・役員からお金を使って良いか承認を得ます。申請面は神谷さんがリードしてくださいました。(ありがとうございました!)
諸々の申請・連絡を済ませたら、お世話になる体験先へのお土産、Sansanノベルティの表参道けやきパイを準備したら、準備万端。当日を迎えるのみです!

当日の様子

旅の始まり

当日の朝、9:00に鎌倉駅に集合。
早速最初の目的地へ向かいます。

集合写真をパシャリ📸
今回の旅のメンバーは左から末武さん、黒坂さん、菊地(執筆者)、神谷さん、平松さんです
よろしくお願いします!
鎌倉オルゴール堂が気になるおふたり。予定時刻前についたので少し寄り道


写仏体験

最初の目的地、写仏を体験しに長谷寺にやってきました。

長谷寺
📍神奈川県鎌倉市長谷3丁目11−2
公式HP

受付をすませ、中へ案内していただきます。

枯山水や緑で溢れた素敵な境内です

写仏の説明・注意事項を聞きます。
筆記用具はボールペンと筆ペンからで選択できたのですが、難しいとされる筆ペンを選ぶことに。(どこまでもストイック!)
今回撮影許可をいただき、特別なお部屋に案内していただきました。

緊張感があります
いただいたセットの中には見本となる仏様の絵、写仏用紙、手順が書かれた紙が入っていました


私語はせず、各々己と向き合い、心を込めながらペンを入れていきます。
かき順にも個性が出ているようです、少し覗き見してみましょう。

色々なところを描いていく黒坂さん
平松さんは上からかいていくようです
まずは顔をかき、縁取っていく神谷さん
末武さんは右からかいているようです
私は左上からかいていきました

一見簡単な「なぞる」行為に見えますが、仏様の絵がとても細かく、予想より難しい体験でした。筆ペンだとより自分の精神状態があらわれるようで、当日の立ち回りを頭の中でぐるぐる考え、緊張していた私の線はブレブレでした(笑)

【黒坂さん】
学生時代にデッサンをやったときのような、時間が一気になくなる集中を久しぶりにした気がします。朝、静寂の中で筆先に神経を研ぎ澄ます感覚は、疲れるけど心地のいい体験でした。一番速く書き進めていた気でいましたが、終わって振り返ると自分一人だけ未完成でした。みんな反動でどっと疲弊していましたが、全員が同じように本気で集中していたことがわかって嬉しさや一体感みたいなものを感じました。

【末武さん】
気軽な気持ちで取り組んでみたら写経より想像以上に難しく、まさに苦行だった。 でも楽しむことが目的ではなく、写仏に集中することで自身の内面と向き合ったりすることが本来の体験なんだろうなってやりながら気づけた。苦しいことには変わりなかったけど…😂

【神谷さん】
二時間かけて線をなぞり続けていると、写仏が修行として行われていることの意味を実感しました。辛かったです😹
集中が続かない最中、隣の和泉さんが夢中で書き込んでいる様子を横目に「これが23新卒の勢い....!(ちょっとちがう)」なんてことを考えていました。邪念だらけです。

描き終えたのち、長谷寺にお送りし、無事に納めていただきました。なかなか味わえない緊張感のある体験で、次は写経にも挑戦してみたいです。

長谷寺の皆さん、手厚いご対応・ご協力、本当にありがとうございました!

精進料理

続いて一行が向かったのは鎌倉彫カフェ倶利。
鎌倉彫の歴史と文化を紹介・展示されているお店に併設されているカフェで精進料理をお目当てに向かいました。

鎌倉彫カフェ倶利
📍神奈川県鎌倉市小町2丁目15−13 1F
公式HP

全て手仕込みで準備されているお料理はどれも美しく、鎌倉彫の器がその美しさを増しています。

キラキラ輝いて見える精進料理たち
どれも絶品でした

精進料理は、動物性の食材、香りの強い野菜は使用されないため、質素なイメージがあったのですが、身体に優しく、味わっていただくことで満足感のあるお昼になりました。
(普段いかにご飯を味わって食べていないかも痛感しました…)
身も心もエナジーチャージした私たちは、ガラスペン作りへ向かいます!


移動

仲睦まじく談笑するマネージャー陣
全力でツアーを楽しむ新卒組

ガラスペン

ガラスペン作りでお世話になったのは、ぐり工房さんです。

ぐり工房
📍神奈川県高座郡寒川町一之宮1-14-8
公式HP

何かが始まるようなワクワクする佇まいの工房です。

このガラスペン制作は私が熱望して提案した体験なのです!
ガラスペン作りが体験できる工房は他になく、まさにここでしかできない体験をすることができました。

先生に教えていただきながら制作に移ります。
まずは数あるガラス素材から持ち手と装飾玉の色や形状、組み合わせを決めます。
組み合わせは自由自在。自分の好みの持ち手の長さや色、形状などを決めていきます。

仮置きして完成イメージをします
誰がどのパーツを選んだのか気になりますよね…

使用するガラス素材が決まったらいよいよ火を扱う作業に移ります。
酸素バーナーでガラス棒の先を熱し柔らかく溶かしていくのですが、炎を見やすくするために専用のメガネをつけて作業します。
ガラス棒を溶かしながら、しかし落ちてしまわぬよう、バランスを見ながらガラス棒を回し続けます。

両手を使って一定のスピードで棒を回すのが先生のお手本を見るより難しく、体力のいる職人技でした…!
棒の中心と球の中心が真っ直ぐになっているか 360度回転しながら確認します
入念にガラス棒とガラス玉の位置と大きさを確認しています

制作に向き合う眼差しは熱心なクリエイター魂そのもの。

バーナーに入れる前にシュミレーションを行っているようです!
回すタイミング・バーナーからおろすタイミングを、細かく先生がアドバイスしてくださいます…
つけるガラス玉を大きくするのに苦戦
書き心地を左右するペン先の作業、満足のいく形になったようです
難しいペン先は最後に先生に仕上げていただきました、ありがとうございます!

火を使う作業はここまで!
みんな集中力を使い果たしヘトヘトですが、ペン先にやすりをかけ、書き味を調整します。
なめらかな書き味や、引っかかりのある書き味など、各々自分にぴったりの書き味に仕上げていったら完成です👏👏

【末武さん】
想像以上に楽しい体験だった!あんな繊細なものを自分で作れるの?って思ってたけど先生の教え方も上手で、かつ「自分で作った」感がすごく出るいい体験だった 普段アナログはコピックライナーで描いてたので、今度はマイガラスペンで描いてみようとワクワク

【平松さん】
最初はやり切れる気がしなかった。工程多いし、結構作業が繊細だし...。でも、大変だった分達成感があった。皆の色選びもそれぞれ個性が出ていて良かったし、作業する姿も見てたけど、落ち着いてやってる人もいれば、ドキドキしながらやってる人もいて、普段とちょっと違った皆を見られたのも興味深かった。先生に調整してもらってる間の待ち時間に、大学の授業で何を作ったとか、ものづくりの話ができたのもとても楽しかった!

貴重な体験をさせていただいたぐり工房さん、本当にありがとうございました!

帰路

あまりにもガラスペン作りに集中しており外は真っ暗に…!
海に行く予定でしたが、疲労困憊でそれぞれ帰路に着くことに。

帰りに寄った茅ヶ崎駅でシェルパイをみんなでいただきました!(黒坂さんご馳走様でした!)
疲れた体に糖分が身に染みました…

振り返り

物撮り・見せ合い

後日、会社に戻って物撮りを行いました。
写仏とガラスペンをあらためて見せ合い、感想を言い合ったり、試し書きをしたり、各々の制作物を見比べたりしました。

鎌倉での思い出を各々試し書きしています

感想

準備について
ひとつの施策を動かすためにどのようなことが必要なのか?(企画→スケジュール調整→購買 出張申請→実施→精算→振り返り)流れを知り、Sansanのサービスが支えているバックオフィスの業務の解像度を上げることにも繋がりました。
そして、申請面やメールのやり取りを神谷さんがリードしてくださり、追いかけることしかできなかったので、次回以降はできるようになろうと思ったのでした…!

当日について
ものづくりが好きなクリエイター同士、業務以外のことに集中して取り組み、本気でものづくりをしたことで、交流を深めることができました。
移動中やガラスペン制作の待ち時間に、自分の好きなもの、学んできたもの、これまでのこと…お互いの知らなかったことを会話でき、Cチームの結束が深まった気がします。

今回の施策ものづくりツアーの目的、「新卒社員とマネージャーの交流」そしてCチームのテーマ「様々な体験を通してお互いを知り合う1日にする」
どちらも達成することができました。
実際に会社でお話ししたり、ランチをご一緒する機会が増えたり、ものづくりツアーを行なってよかったと感じています。

今回のツアーを通して、Sansanのクリエイターはものづくりが好きなメンバーが集まっていることを実感しました。
平日の朝から、いつもと反対方向の電車に乗り込んで始まった7時間に及ぶ鎌倉でのものづくり修行。全力で楽しんでいる様子が皆さんに伝わったら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ものづくりツアー 他チームのnoteはこちらからご覧ください。

# 1

# 2

# 3

採用情報はこちらから


この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?