【私と本】おはなしのちから
図書館で本を借りるとき、読みたいものを調べて予約をします。それ以外には本棚をじいっとみて、呼ばれた本を借りて帰ります。先日目が合ったのが石井桃子さんの名前でした。
見たことのある名前、ふっと浮かんだのは絵本の表紙です。これという絵本というのでなく、何かの絵本の表紙で見た記憶ということです。
文体が好きだなとおもいました。読んでいくうちに、一つひとつの言葉のえらびかた、置きかた、表しかたにドキッとしたり、納得したり、ハッとしたりしました。日常のこと、身の回りのことを、誰でも知っていてやさしい言葉を使ってうまく伝える文章です。
プーさんの翻訳でよく知られている人でした。このエッセイ集を読むうちに、子どもむけの本を読んでみたくなり、プーさんの本も借りてきました。
保育園に通っているとき、母親が毎月絵本を買ってくれていました。その頃から本を開くのが好きで、小学校にあがったら店の近所の地域の図書館に通い、店に置く週刊漫画雑誌、買ってもらった本、なんでも読みました。つまり子どもの本とか、おとなの本とか、あまりかまわずに片っ端から読んでいたので、おとなになったら子どもの本は読まないという気もちは持っていませんでした。好きな絵本も昔のままです。
それでも、絵本や児童書を開く機会が減りましたね。ときどきはこういう本を手に取ると、わくわくします。
好きになるとしつこいので、しばらく石井桃子さんの本をあれこれと読んでいくつもりです。
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