片山 緑紗(かたやま つかさ)

チョコレートの記録、読書と旅と歴史と日常を写真といっしょに書き散らかしています。喫茶店…

片山 緑紗(かたやま つかさ)

チョコレートの記録、読書と旅と歴史と日常を写真といっしょに書き散らかしています。喫茶店にまつわる昔話などをたまに。 https://www.every-photo.com/1740666783124963/photos

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自己紹介のようなものとして。※ときどき更新

このページを開いてくれてありがとうございます。うれしいです。このnoteの、大まかな分類をここに記しておきたいとおもいます。 チョコレートについてチョコレート(カカオ)の個性や味わいを探求することが好きになりました。買って撮って食べて、書いていきます。(ペースダウン中) チョコレートのマガジン コーヒーについて生まれたときから両親(途中から父親のみ)が喫茶店を経営していました。自家焙煎のコーヒーが、いちおうひとつの売りでした。2019年に閉店しています。コーヒーについて

    • ナカタさんとこの龍

       連休中に、あるカフェバーでちょっとした手伝いをさせてもらった。このときで3度目で、父の店以来の飲食店カウンター内は非日常的でたのしい。カウンターのなかで前回みかけなかったものをみつけた。  ひとつは金色のエレガントなお香立てで、そばにホワイトセージの線香の箱があった。店主のナカタさん(仮名)にホワイトセージですねといったら、よく知ってるねと驚かれた。ホワイトセージといえば浄化ですね。  この前のとき、ナカタさんは身の回りのものがよく故障する話をしていた。そういうことが続

      • まんじゅうこわくない

         訪問先でもらったまんじゅうである。訪問先というのはよく行く外海で、外海の人たちはこのまんじゅうを「ケイ子まんじゅう」「ケイ子さんのまんじゅう」と呼ぶ。ケイ子さんが作っているのである。  ペタペタした肌の、むっちりした饅頭の皮に、たっぷりのあんこがつまっている。ケイ子まんじゅうはおいしい饅頭なのである。  その日の朝、ちょっとした通信不具合があって呼ばれた。外に出て息抜きができるのがうれしくて、暑いなかでも苦にならない。  朝に連絡が入ったとき、口頭での操作説明を試みた

        • 動いているのは雲か、我か

           朝や夜が、すこしずつ涼しくなってきていますね。きょうは、仕事のことでおもしろくないことがあって、こころがささくれだっていました。  夕方の空には薄くておおきい雲が青空いっぱいに広がっていて、秋がくるんだという気配がぷんぷんしていました。帰宅して、ベランダで空を見上げると、その薄い雲がふわーっと動いている。  いっしゅん、雲じゃなくて地面ごとわたしが動いているように感じたんですね。それで、タイトルの、これは伊丹十三さんの文章に出てきたせりふだったとおもうけど、これが浮かんで

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        • チョコレート探求
          143本
        • 旅と巡礼
          125本
        • 喫茶店あれこれ
          57本
        • 子ども時代からの本を詰める棚
          71本
        • かつてあった喫茶店の、Jazz喫茶的な側面_過去記事
          65本
          ¥1,000
        • とっておき
          2本

        記事

          AMEDEI-アメデイ ミニタブレットとスナックトスカーノ-

           そういえばすっかり忘れてしまっている、チョコレートのログ記事です。いつだったか、百貨店のイタリアフェア的な催事で出合ったAMEDEI。久しぶりだねってあいさつして(うそ)、少しだけ購入しました。  AMEDEIはイタリア・トスカーナ州に本社を置く、世界的に有名な高級チョコレートメーカーです。南米にカカオ農園を所有していて、原材料の調達から生産、加工、流通、販売に至るまですべての工程を管理したチョコレートづくりをするのだそうです。  日本には2002年に進出し、札幌や東京

          AMEDEI-アメデイ ミニタブレットとスナックトスカーノ-

          ド・ロ神父の悪魔祓いー島田喜蔵神父の述懐ー

           先日の記事でド・ロ神父(Marc Marie de Rotz)の悪魔祓いのことを書いた。ド・ロ神父のこのエピソードは、教会発行の冊子、外海町誌、他いくつかの文献とも私がみたものでは、ほとんど同じ内容のことが書いてあった。  記事を書いたあと、その場に居合わせて、のちに司祭になった島田喜蔵神父の伝記をみつけた。もしかしたらド・ロ神父のエピソードがあるかもしれない、とおもって開いてみると、書いてあった。内容が他のものと少し違っているのは、伝記が書かれた時期がいちばん新しいから

          ド・ロ神父の悪魔祓いー島田喜蔵神父の述懐ー

          ド・ロ神父の悪魔祓い

           宗教のことを考えていて、ふと、長崎の外海地区でいろいろと貢献をしたド・ロ神父にも悪魔憑きの話があったな、とおもいだした。そのエピソードが書いてあったのは、1965年に出津教会が発行した冊子だった。  それは明治13(1880)年ごろのことで、樫山という村の15歳ほどの娘が奇妙な症状をみせるというのでド・ロ神父が呼ばれた。ナセという名のその娘は、自宅にいながら漁に出た父親の様子を話しだす。父親が戻ってたしかめてみるとそのとおりだった、とそんなふうだった。  ド・ロ神父が出津

          ひるとよる

          ある夜と、ある日の昼間に撮った写真。 [夜の部] 挙動がおそくてわれながらゲンナリしたけど、たのしかったな。 [昼の部] 昼間に歩きまわると汗をかいてしまうからイヤなんだけど、一日涼しい場所で過ごしっぱなしなのもどうかと思って散歩した。ぼんやりしたアタマで歩いて、写真撮って、仕事場に戻る。 1枚目のは、けっこうな交通量なのに横断歩道に信号機のない道路(横断歩道見えないけど)。私が立っている場所が電停の端の横断歩道で、原付のむこうにもう1本ある。 [夜の部Photo]

          あらためて京都

           最近、ちょっとした必要から京都・八坂神社の祭礼、祇園祭まわりのことを調べていた。祭りというものを好まないために、祇園祭は神輿の祭りだけれども山鉾が人気とかそういうことも知らなかった。祇園祭・山鉾といってうかんだのは、MASTER KEATON「祈りのタペストリー(10巻のCHAPTER7)」に祇園祭が取り上げられていたのと、妹尾河童さんのエッセイで見た彼による緻密なイラストだった(長刀鉾を描いておられた)。  京都・八坂神社における祇園祭のもととなっているのは、御霊信仰と

          ロバート・ゲラーさんの日本語

           私は自分自身が発話や会話ということに関してうまくないのは正しく理解をしている。母国語(日本語)でさえそんな状態なんだから、多少学んだからといって外国語でもまあおなじだろうな、というのは想像がつく。  それで、ひさしぶりに地震学者のロバート・ゲラーさんがテレビ出演しているのをみかけたんだけれど、ゲラーさんが発言しているシーンをみて、なんだか少し元気がわいてきた。いいんだ、とおもった。 *ロバート・ゲラーさんはアメリカ・ニューヨーク出身、1984年から2017年まで東京大学

          ロバート・ゲラーさんの日本語

          夏越の大祓を

           まいとし夏至が過ぎると、あたまの片隅に(もうじき夏越の大祓だな)という思いがわく。意識しているような、していないような、そんな感じですね。  ことしも何度か浮かんだけれど、神社には行かなかったです。そして、梅雨の蒸し暑さに脳みそも蒸されて、日々が過ぎていった。 *  いくつか前の記事に載せたトリコロール・ブリッジの写真の日、周辺の神社を訪ねたら、境内にはまだ茅の輪が設置されたままだった。これは、くぐらねばなるまい。とおもって、Kさんといっしょに(おしつけて)茅の輪くぐ

          路面電車通信

           長崎(市内)で電車といえばだいたい路面電車のことをいう。ふだん仕事に行くのにはこれを使っています。  ちょっと前、帰るのに電停で待っていたら、やってきたのはバリアフリー車両だった。私はこれが好きじゃない。理由は車内のつくりが居心地よくないのと、発進、ブレーキの揺れがきつくてぐらぐらするからである。  でも暑いなか電停で次の電車を待つのもイヤだし、乗る。乗客も多くていちばん後ろの位置に立った。そこは運転手のいない(つまり進行方向と反対の)運転席の前で、大きな窓から外の景色

          Day Out of Time Photograph

           きのう(7月25日)はDay Out of Timeだったですね。マヤの暦のアレです。  そのDay Out of Timeの午後から外海に行く用事があって、師匠のカメラ(お借りしているNikon D7500)にSIGMA18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | Contemporaryを装着して出かけました。  仕事先に行く前に・・・。  海岸に下りていきました。時間に余裕があったわけではないのだけれど、つい、というか、ふらふらっとその方

          喫茶店百景-レモンスカッシュ-

           たまに行く平井さんの店ではだいたいいつもコーヒーを頼むんだけれど、先週のとても暑かった日、レモンスカッシュを注文してみた。まだお昼になっていなくて、店主(平井さん)の手がすいていたからである。  カウンターに座ったから、平井さんがレモンスカッシュを作る様子をじっとみていた。レモンスカッシュといえば、以前わが家(むかし両親が経営していた喫茶店のこと)での場合を、記事にしたことがあったね。  平井さんは、生のレモンをふたつにわって、ガラス製のレモン絞りでぎゅうっと果汁を絞り

          喫茶店百景-レモンスカッシュ-

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          おこられそうな法然上人考

           いくつか前にブッダ(釈尊)のことを書いたけれど、同時期に少しかじった法然上人についておもったことを書く。  浄土宗をひらいた法然の生涯を伝える『法然上人行状絵図』(四十八巻伝)というものがある。そのなかに諸人帰依という、彼をとりまく人々が法然の説く「専修念仏」に心を寄せ、帰依していく様子がまとめられた箇所がある。その一部を、ごく簡単に書く。  第十九巻、法然に深く帰依したという九条兼実(平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての公卿)の妻に対し、法然が念仏を勧める場面。そこ

          おこられそうな法然上人考