片山 緑紗(かたやま つかさ)

チョコレートの記録、読書と旅と歴史と日常を写真といっしょに書き散らかしています。喫茶店…

片山 緑紗(かたやま つかさ)

チョコレートの記録、読書と旅と歴史と日常を写真といっしょに書き散らかしています。喫茶店にまつわる昔話などをたまに。 https://www.every-photo.com/1740666783124963/photos

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記事一覧

固定された記事

自己紹介のようなものとして。※ときどき更新

このページを開いてくれてありがとうございます。うれしいです。このnoteの、大まかな分類をここに記しておきたいとおもいます。 チョコレートについてチョコレート(カカ…

ドミニコ会士 バルトロメ・デ・ラス・カサス

 少し前にグーテンベルク印刷機及び印刷術の発明について書いた。  この技術の開発後、印刷物、書物といったものが民衆に広がっていく過程で宗教改革におおきな影響をも…

星がつなぐ3月の妙見岳

 今日の満月は天秤座で月食で、月の出からの半影食が日本からも観測できたらしかったけれど、昨日から雨がざぶざぶに降っていて、今日の空はずっと霧がかかって曇りでした…

La chocolaterie NANAIRO-ラ ショコラトリナナイロ Venezuela Cacao Cliolo …

 しばらく放置していた、チョコレートのテイスティング記録です。  La chocolaterie NANAIROのコレクションから、リミテッドエディションのミニタブレットを開封したの…

Margarideの郷土菓子

 ちょっと前に、いま視聴しているドラマの記事を書きました。投稿直後のトップ画像にはお菓子の写真を使っていたんだけれど、すぐに考え直して帆船の絵を準備して変更して…

姓をグーテンベルクというヨハンなる者

 グーテンベルク印刷機なるものが16世紀の日本にもたらされたという文面は何度も目にしていたものの、とくに注目せずに過ごしていた。  ちょっとした必要があったため調…

Our Lady of the Immaculate Conception-善長谷教会-

 半月ほどまえに訪ねた場所のことを書いていなかった。この日はある用事のため、ある人(あかえさんとする)に付いてきてもらってそれを済ませたあと、時間が空いていた。…

日没のすこしまえ

 きょうの午後は外海で過ごした。半分しごと、半分憂さ晴らしのようなもので、半分といいつつほとんど心をおちつかせる目的のほうが大きいといっていいかもしれない。空は…

話題のドラマからポルトガルとスペイン、日本のこと

 書きかけの記事が仕上がらない。脳内の整理が追いついていないようである。というより能力的な問題が大きいのかもしれない、とちょっとばかり落ち込みつつ、つい最近視聴…

コーヒー味くらべ(春霞編)その2

 先日投稿した記事の続きです。タイトルに春霞と書いたけれど今日はとても視界がすっきりした天候でした。  いただきもののストレートコーヒー4種のうち、今回は残りの2…

長崎甚左衛門純景の墓所と春徳寺周辺

 長崎甚左衛門の墓が時津町にある、そんな話題がKさんから出て、当地に行ったのはひと月前のことだった。写真を数枚撮っていたし、もとの領地である春徳寺にも足を運んだ…

戦争のことども|大東亜戦争と敵国民間人

 このごろ観たり読んだりしたものなかで戦争関連が多かったからなのか、どうか、何か戦争に関することを採集しながらものを書いてみたくなった。noteのなかにマガジンをつ…

コーヒー味くらべ(春寒編)その1

 先日コーヒーを飲みに行った先で、マスターからおみやげにと4種のコーヒー豆をもたせてもらいました。  今朝コーヒーを淹れるタイミングで、それぞれのちょっとした記録…

出島商館長ヘンドリック・ドゥーフの苦悩

 出島オランダ商館まわりのことを知る以前は、その歴史にあまり興味をもってはいなかった。  吉村昭氏の『磔』に収録された「三色旗」、同著者の『ふぉん・しいほるとの…

FJAK-フョーク 68% ダークインディア-

 チョコレート・ドリンクの記事あたりからテイスティングのログをいくつか飛ばして書いています。放っておくとどんどん溜まっていくし、記事にせずにおくと暗闇に追いやら…

なるたきを

 ちょっと前に、吉村昭氏の小説『ふぉん・しいほるとの娘』を読んだ。タイトルから察せられるかとおもうが、ドイツ人医師Philipp Franz Balthasar von Sieboldの娘がいち…

固定された記事

自己紹介のようなものとして。※ときどき更新

このページを開いてくれてありがとうございます。うれしいです。このnoteの、大まかな分類をここに記しておきたいとおもいます。 チョコレートについてチョコレート(カカオ)の個性や味わいを探求することが好きになりました。買って撮って食べて、書いていきます。 チョコレートのマガジン コーヒーについて生まれたときから両親(途中から父親のみ)が喫茶店をしていました。自家焙煎のコーヒーが、いちおうひとつの売りでした。2019年に閉店しています。コーヒーについて、喫茶店について、家族

ドミニコ会士 バルトロメ・デ・ラス・カサス

 少し前にグーテンベルク印刷機及び印刷術の発明について書いた。  この技術の開発後、印刷物、書物といったものが民衆に広がっていく過程で宗教改革におおきな影響をもたらした。宗教改革はドイツ(神聖ローマ帝国)からスイス、イングランド、スコットランド、フランス、と次第にヨーロッパ各地にひろがった。  ヨーロッパ各地で新教がおこり、ローマ・カトリックの権威をとりもどすため、イエズス会が創設され、新天地での布教に望みがかけられた。「魂の救済」として開始された海外布教は、気がついたら「

星がつなぐ3月の妙見岳

 今日の満月は天秤座で月食で、月の出からの半影食が日本からも観測できたらしかったけれど、昨日から雨がざぶざぶに降っていて、今日の空はずっと霧がかかって曇りでした。  3月20日に春分をむかえて、いま魚座に4つ星座が入っています。春分以降、23日には火星が魚座に入りました。  少し前に、島原半島の雲仙岳付近に出かけました。ロープウェイで妙見岳にあがり、少しだけ写真をとって、雲仙岳など周囲の景色を眺め、てくてく歩いて下りました。  ここにくるのは2年ぶりで、あのときも魚座に

La chocolaterie NANAIRO-ラ ショコラトリナナイロ Venezuela Cacao Cliolo Hybrid 75%-

 しばらく放置していた、チョコレートのテイスティング記録です。  La chocolaterie NANAIROのコレクションから、リミテッドエディションのミニタブレットを開封したのは2023年12月のはじめです。  Limited Collectionのベネズエラ産カカオ豆からつくられたダークチョコレート、ミニサイズのタブレットです。 * Batch No.75(Venezuela Cacao Cliolo Hybrid 75%) 清涼感のある、ひんやりとしたハーブ

Margarideの郷土菓子

 ちょっと前に、いま視聴しているドラマの記事を書きました。投稿直後のトップ画像にはお菓子の写真を使っていたんだけれど、すぐに考え直して帆船の絵を準備して変更しています。  お菓子の写真を使ったのは、それがポルトガル由来のものだったから、ポルトガルのことを書いたしまあいいか、という気もちからでした。  丸ぼうろといって、佐賀をはじめ九州各地でみられる郷土菓子です。原材料はカステラとそう変わらないものの、丸ぼうろは気楽な民菓で、かつ絵に描いても写真に撮っても実に地味という、そ

姓をグーテンベルクというヨハンなる者

 グーテンベルク印刷機なるものが16世紀の日本にもたらされたという文面は何度も目にしていたものの、とくに注目せずに過ごしていた。  ちょっとした必要があったため調べたところ、このグーテンベルク印刷術及び印刷機の発明は、宗教改革に大いなる影響を与えたのだということがでてきて、気になった。  発明者とされるヨハネス・グーテンベルクについては明らかでない部分が多いらしいところも人の興味をひく。  そういうわけでちょっと書いてみる。 *  ヨハネス・グーテンベルク(Johann

Our Lady of the Immaculate Conception-善長谷教会-

 半月ほどまえに訪ねた場所のことを書いていなかった。この日はある用事のため、ある人(あかえさんとする)に付いてきてもらってそれを済ませたあと、時間が空いていた。  あかえさんは車の運転をしないし、ひとり住まいで、なにか買いものの用でもあれば行きますよ、などと言いながらぶらぶら車を走らせていた。時刻は午後15時を過ぎたところで、晴れた日だった。  行く先をおもいつかなければ、どこかでだらだらとお茶するのでもいいか、などと考えていたら、あかえさんが善長谷教会の名を出した。以前か

日没のすこしまえ

 きょうの午後は外海で過ごした。半分しごと、半分憂さ晴らしのようなもので、半分といいつつほとんど心をおちつかせる目的のほうが大きいといっていいかもしれない。空はよく晴れていた。  前回の記事に書いたけれど、最近観始めたドラマ『SHOGUN 将軍』では覇権争いが描かれる。その時代のことをドラマに関係なく日常のしごとのなかでも調べたりすることが多かった。  ちかごろ身近なところでは覇権争いというたいそうなことでもないけれど、つまらない足の引っ張り合いみたいな場面をよくみていて、

話題のドラマからポルトガルとスペイン、日本のこと

 書きかけの記事が仕上がらない。脳内の整理が追いついていないようである。というより能力的な問題が大きいのかもしれない、とちょっとばかり落ち込みつつ、つい最近視聴をはじめたドラマに絡めてちょっとだけ書いてしまう。  Disney+で配信されている『SHOGUN 将軍』がすごい話題になっていて、おもしろいよとKさんに教えてもらったのでさっそく観た。17世紀初頭の日本を描いた小説を原作にもつ時代劇ドラマ(制作はアメリカ合衆国)で、物語のはじまりは1600年である。  フィクショ

コーヒー味くらべ(春霞編)その2

 先日投稿した記事の続きです。タイトルに春霞と書いたけれど今日はとても視界がすっきりした天候でした。  いただきもののストレートコーヒー4種のうち、今回は残りの2種、エルサルバドルとメキシコの記録です。 * エルサルバドル Republic of El Salvador 中央アメリカの中部に位置するラテンアメリカの共和制国家、エルサルバドル。グアテマラとホンジュラスに国境を接しており、南と西は太平洋に面しています。中米で最も人口密度が高い国なんだとか。 コーヒー栽培

長崎甚左衛門純景の墓所と春徳寺周辺

 長崎甚左衛門の墓が時津町にある、そんな話題がKさんから出て、当地に行ったのはひと月前のことだった。写真を数枚撮っていたし、もとの領地である春徳寺にも足を運んだのに、記事にするのにずいぶん時間がかかった。 *  長崎甚左衛門純景はポルトガルとの貿易のために長崎の港を開いた人物であり、その領地に日本初となる教会を建てる許可を与えるなど、なかなか目立った行動をしているにもかかわらず、一般的にはあまり知られていないようなところがある。  墓所のある時津町では看板が立てられてもい

戦争のことども|大東亜戦争と敵国民間人

 このごろ観たり読んだりしたものなかで戦争関連が多かったからなのか、どうか、何か戦争に関することを採集しながらものを書いてみたくなった。noteのなかにマガジンをつくろうかな、ともおもいつつ今日の記事を初回投稿とする。 * メリノール宣教会 パトリック・バーン神父  1945(昭和20)年終戦をむかえた日本には、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による軍事占領がまっていた。想定される混乱と暴行その他への恐怖は日本国民をふるえさせたという。  懸念事項のひとつは婦女子へ

コーヒー味くらべ(春寒編)その1

 先日コーヒーを飲みに行った先で、マスターからおみやげにと4種のコーヒー豆をもたせてもらいました。  今朝コーヒーを淹れるタイミングで、それぞれのちょっとした記録をつけてnoteに書いとこうと思いつきました。ストレートコーヒーをまとめて数種類味わう機会というのもそうあるものではないですし。  今日開封したのはケニヤとコスタリカ。 * ケニア Republic of Kenya インド洋に面した東アフリカの国、ケニア共和国。北のエチオピア、南のタンザニアもコーヒーの産出

出島商館長ヘンドリック・ドゥーフの苦悩

 出島オランダ商館まわりのことを知る以前は、その歴史にあまり興味をもってはいなかった。  吉村昭氏の『磔』に収録された「三色旗」、同著者の『ふぉん・しいほるとの娘 上・下』の2作品をもらって読んだことで、少しずつその当時の、出島でのオランダとの貿易(ポルトガルとの貿易当時のことはもっと不勉強)、その他の異国との交流などについて知るのが楽しくなってきた。  たとえばキリシタン史なんかをみていくなかでも、当時は交易国でなかったフランスやイギリスといった国から見たオランダ人に関す

FJAK-フョーク 68% ダークインディア-

 チョコレート・ドリンクの記事あたりからテイスティングのログをいくつか飛ばして書いています。放っておくとどんどん溜まっていくし、記事にせずにおくと暗闇に追いやられてしまう。  今回は、2023年11月に開封したノルウェーのクラフトチョコレートメーカーFJAK Chocolateのテイスティングノートを書きます。ずいぶん前のものですね。  FJAK Chocolateは女性2名によるノルウェーのクラフトチョコレートメーカー。2015年から2017年までの2年間を研究にあて、

なるたきを

 ちょっと前に、吉村昭氏の小説『ふぉん・しいほるとの娘』を読んだ。タイトルから察せられるかとおもうが、ドイツ人医師Philipp Franz Balthasar von Sieboldの娘がいちおうの主人公である。  小説とはいっても、シーボルトの来日にはじまり、彼の出島における生活や江戸参府随行の様子、シーボルトの行為が原因で引き起こされた事件やその後のことを、周囲の事柄を含めてすごくよく調べて書かれている。史実にかなり近いのではないかとおもう。  長崎市の花として設定さ