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プロ野球選手じゃなくてもイップスになる?【トラウマ】
こんにちは、Jinkingtoshです。
今回は、イップスについて書きたいと思います。
そもそもイップスとは
イップスとは、精神面や心理的原因もしくは何らかの理由で、これまでできていた思い通りの動作ができなくなる障害のことで、元々ゴルフの用語だったようです。それが今は野球を始めとする様々なスポーツで散見されています。
外部からの声や自分自身の不安や恐怖が心の中の葛藤によってプレッシャーになり、その極度の緊張が無意識的に筋肉を硬化させると考えると、何もスポーツの世界に限った話ではないようにも思えます。
何故か思い通りのパフォーマンスを発揮できなかったり、普段と同じように出来ずにミスをしていまうとなると、潜在的なトラウマを抱えているのかもしれません。
野球のイップスはピッチャーだけ?
そう考えたきっかけは、僕の中学時代の経験に基づきます。
僕は中学生の頃、軟式野球部に所属していました。
非常に野球が好きで、シートノックを他の誰よりも受けたり、自主練習も沢山やっていました。
結果として、弱小野球部ではありましたが、中学からの野球であったにも関わらず、少年野球の経験者を差し置いて1年生の後半から試合に出場し、2年生になる頃にはレギュラーに定着していました。そして、監督から県南選抜の選考会に推薦してもらうなど自分なりに精一杯野球と向かい合っていました。(※全然野球関係ない怪我で選考会は辞退)
あの出来事が起こったのは、確か中学1年生の冬頃でした。
自由参加の朝練にも積極的に参加していた僕は、打撃練習をしていました。そして、ピッチャーは当時チームで一番の速球を投げる先輩で、打ってやりたい強い意気込みを持って打席に立ちました。それが、何球目だったのか、どのバットを使っていたのか、ヘルメットを被っていたのか、正直どれも覚えていません。
先輩が全力で投げた球は、真っ直ぐ僕の方へ向かってきて僕の左顎に直撃しました。
痛みではなく、そのイメージ
プロ野球を観ていると何とも簡単そうにデッドボールを避けますが、実際にはそうはいきませんでした。打つ気満々で踏み込んでいる僕の体は止めようがなく、ヒラリとかわしてのける身体能力や反射神経もまだ持ち合わせていませんでした。
また、硬球なら言わずもがな、軟球ならそれほど痛くないのではないのかという疑問も浮かぶと思われますが、その通りで、骨折や打撲などの怪我に至るものではありませんでした。
しかし、問題はそこではなく、そのイメージでした。
軟式であったことから言ってしまえば、頭に当たっていた方がマシだっただろうとさえ思ってしまいます。打つために体を制御できなくなっている状態で、体に向かってボールを投げられるイメージが、映像としてあまりにも明瞭に刻まれてしまい、そしてそれに立ち向かうにはあまりに未熟でした。元々ビビりというのもありますが。
その後、再び順番が回ってきて打席に立つと、震えて腰が引けてしまい、バッティングどころではない醜態を晒したことを覚えています。
その数年後、高校生の頃に引くほど野球が上手い運動神経抜群な友だちになり、公園でキャッチボールをしたときに、びっくりするくらい球が速くて少し恐怖を感じました。当時は自分がビビりなだけだと思っていましたが、もしかすると、無意識のうちにあのデッドボールを思い出してしまっていたのかもしれません。知らんけど。
イップス≒コミュ障
ただ、僕の場合はコミュニケーション障害と似たようなもので、相手のピッチャーが顔も名前もまったく知らないような相手で、今後も関わることのないような相手であれば、発動されませんでした。僕自身がコミュ障の類の人間なのですが、僕の場合のコミュ障では、友だちの友だちとは話すことが難しくても、旅行先で寄ったお店の店員さんとは意外と話せてしまったりします。
その感じで、対外試合(練習試合や大会など)では気にもすることなく打席に立つことができていましたが、普段の練習には中々支障が出ていました。僕にデッドボールを投げてしまった先輩でなくとも、チームメイトが投げるバッティング練習などでも地獄のような思いをしたことを覚えています。しかも、何故か僕は以前からデッドボールを当てられることが多かったんですよね。何とも皮肉な話です。なんと避けるのも下手でした。
一度、監督が投げたボールを避けきれずに背中に当たったことがあったのですが、その時にバットを地面に打ち付けて怒りで痛みを誤魔化したら、チームメイトが監督相手にそんなことして大丈夫かと言わんばかりの眼差しを僕に向けていました。顔色ばかり伺ってる暇があるなら、僕の時だけ体付近に投球が集まるのをなんとかしてくれと思っていましたが、今思うと落ち着けという感じですね。
イップスかどうか
正直、僕は医師ではありませんし、スポーツを専門的に学んだこともないので、あれがイップスだったかどうかはわかりませんが、イップスが精神的な不安や恐怖などの心理的要因からなるものであることから、近いものがあると感じてこの記事を書いています。
ただ、イップスだと考えることで少し気が楽になるかもしれません。イップスにはほぼ必ず原因があると思います。長い闘いではありますが、記憶を遡って原因を突き止めて向き合うことで改善されるものかと思います。僕の場合は「アレのせいか」と思うだけで、自分のせいじゃない気がしてきます。その後の対策や治療法に関しては、専門機関にお願いします。
スポーツに限らず、何故か思い通りのパフォーマンスを発揮できないと感じたり、普段と同じように出来ずにミスをしていまったりするときには、それに纏わる過去を振り返ってみるといいかもしれません。原因を見つけてしまった時の立ち向かう勇気は、今渡しておきます。
はい。
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