【ネタバレなし】読む前の自分には戻れない一冊
『正欲』(新潮社)朝井リョウ
読み終わったときに考えたことは、「世の中には知らないほうが幸せなことがある」。最近、見ていたドラマでも似たようなことを言っていた。「知らなければ良かった」「知らずに生きていれば幸せだった」と、どこかで誰かが悔やんでいた言葉も浮かんでくる。この本を読んだら最後、読む前には戻れない。
映画化が決定した記事を見て、読み始めたミーハーな私。今まで「朝井リョウ」の小説は、映画を見てから気になって読んでいた。今回はなぜか映画よりも小説を読みたいと思うほど