幼稚園、保育園がやるべきこと

記者会見を見ていられずに記事を書き始めた。感情が溢れてきて、止められず吐き出せる場がここしか思い当たらなかった。あとで編集するかもしれないが、とりあえず知っておいてほしいこと。


送迎バスに置き去りで3歳の子が亡くなったニュースが目に入った。約1年前にあった事件のことかと思ったが、今日のニュースだった。2日前の事件だった。

1年前の事件があって、全国の幼稚園、保育園は運営の仕方を見直したはずだし、出欠の確認の仕方も改善したはずだ。二度と同じようなことが起こらないように、システムの改善、意識の改善をしたはず。当時、保育園に勤務していた私も、意識を変えた一人だからだ。

現在、記者会見の真っ最中だが、聞いていて飽き飽きしてしまう。ICT化で効率的になったとしても、職員の意識は改善されていないことが顕著に表れていた。

そもそも人間の意識は不規則で、今日できていることが明日はできないことがある。忘れてしまっているということだ。人間に頼り切ってはいけないし、意識を変えようとしてはいけない。だから、命を守るためにするべきことは、決められた習慣を続けること。ルールとして徹底すること。それしかない。

登園時間を決める。
登園時間に人数を数える。
登園人数を上司に報告する。
欠席の連絡がない子がいたら、上司に報告する。
保護者に連絡する。
保護者に連絡がつかなければ、他の親族に連絡をする。
親族と連絡が取れなければ、家まで行く。

この流れを全員が徹底すれば、防げたはず。

保護者が登園時間を守らなくても、連絡をすれば安全が確認できる。
上司に人数報告を忘れたら、上司が人数を確認する。
どこかの段階で誰かが忘れてしまったとしても、他の誰かがルールを守っていればできる習慣だと思う。

連絡をしないで欠席する人の99%は「忘れてました」かもしれない。でも、もしかしたら誰かが倒れて、連絡する暇もなかったのかもしれない。倒れたのが保護者で、誰にも連絡できずに子どもが泣いているかもしれない。そんな、万が一のことを想像してほしい。

皆の意識が低いから徹底できず、ルールを作っても守らない人がいるなら、改善なんてできない。それに、「気を付ける」「意識する」という気持ちの改善策は難しいしうえに、穴だらけ。だから、人の意識ではなくて、環境を改善しなければならない。

ここまで書いて、何を改善すればいいか分からないなら、事故が起こらないように、バスをなくして保護者が園に送迎すればいい。置き去りなんてことは、二度と起こらない。

保護者からのクレームが怖いなら「子どもの命を守るため」と喚起すればいい。保護者に遠慮して、電話ができないなんて以ての外。

人の命を預かっていること、預かってもらうこと互いにもっと理解するべきだと思う。

命があるから遊戯が楽しい、命があるからみんなで食べる昼食が美味しい、命があるから「おかえり」「ただいま」って言える。生きていること以上に大事なことは何もない。

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