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瞑想のすすめ

瞑想のやり方はたくさんあります。

その中で、
私に合っている方法について書きます。

「慈悲の瞑想」と呼ばれるものです。

慈悲の瞑想は、
生きとし生けるものの幸せを祈ることで
自己肯定感を高め、
マインドフルネスを強化する瞑想です。

目を閉じて
楽な姿勢をとり
頭の中で文章を唱えます。
回数を書いている言葉はその一行だけその回数唱えましょう。

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【慈悲の瞑想全文】

私が幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願いごとが叶えられますように
私に悟りの光が現れますように
私が幸せでありますように(3回)

私の親しい人々が幸せでありますように
私の親しい人々の悩み苦しみがなくなりますように
私の親しい人々の願いごとが叶えられますように
私の親しい人々に悟りの光が現れますように
私の親しい人々が幸せでありますように(3回)

生きとし生けるものが幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように
生きとし生けるものに悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)

私の嫌いな人々も幸せでありますように
私の嫌いな人々の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々の願いごとが叶えられますように
私の嫌いな人々にも悟りの光が現れますように
私の嫌いな人々も幸せでありますように(3回)

私を嫌っている人々も幸せでありますように
私を嫌っている人々の悩み苦しみがなくなりますように
私を嫌っている人々の願いごとが叶えられますように
私を嫌っている人々にも悟りの光が現れますように
私を嫌っている人々も幸せでありますように(3回)

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"慈悲"の瞑想なのに
"私"から始まっているのはなぜでしょう。

自己肯定感が低い人が
他人の幸せを祈ろうとすると
打算、自己犠牲などが生まれます。

「自分さえ犠牲になれば丸くおさまる」
「自分の欲求を殺して人の言うことを聞く」
そんな気持ちと慈悲は違います。

他人の幸せを祈る前提として
自分が幸せであることが大切です。
そのため最初に自分の幸せを祈ります。

では幸せとはなんでしょう?

人によって幸せは違います。

「この悩みさえ解決したらどんなに幸せだろう!」
大きな悩みごとがある人はこう言うでしょう。
「この痛み、苦しみさえなくなるなら他に何もいらない!」
病気や怪我で苦しんでいる人はこう言うでしょう。

悩み苦しんでいる人の喫緊の課題は
その苦しみを解決することです。
しかし苦しみから解放されたらどうなるでしょう。
だんだん別の欲が出てきます。

悩み苦しみがあるうちは
それさえなければ幸せだ
と思っていました。
しかし時が経つと
「あれが欲しい」
「この夢を叶えたい」
努力と運でそれが叶い、
いっときの幸せを手に入れると
失うことが怖くなり
「もっとたくさん手に入れたい」
と欲にとらわれるかもしれません。

せっかく手放すことができた
悩み苦しみですが
また別の形で悩み苦しむことになります。

悟りの光とはなんでしょう?

あるがままの現実を
曇りない目で
あるがままに見ること。
それが悟りです。

悩み苦しみを抱え、
欲に囚われて
ネガティブな思考に巻き込まれているとき
そんな自分を客観視できたらどうでしょう。

一歩引いた視点に立ち
冷静に自分を客観視するとき
悩み苦しみを手放し
欲から身を引いて
ほっと一息つけるはずです。

この一連の流れを
慈悲の瞑想で祈り、意識します。

これを親しい人
生きているもの全て
たとえ自分が嫌いな人であっても
自分を嫌っている人であっても
この流れが訪れることを願います。

この瞑想を行う間
実際に対象の人を思い浮かべながら
瞑想することで自分の心が満たされます。

これから人と会うという人は
会う人を思い浮かべて
慈悲の瞑想を行ってから会うと
普段とは違った感覚になるかもしれません。

時間がないときは
「私」と「生きとし生けるもの」
だけでも行うとその日1日の感じ方が変わります。

是非、試してみてください。


慈悲の瞑想についてはこちらの本で書かれています。

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マインドフルネスの教科書 藤井英雄著

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