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教員、そして親として向き合う教育

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教員として働いていることもあり、教育に関心があります。大学のこと、初等中等教育のこと、また親として考えたことなどをまとめております。いろいろなご意見もいただきたいです。
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記事一覧

浪人までする必要がない大学受験が普通な社会

浪人までする必要がない大学受験が普通な社会

 可能性が無限の18歳の方達は、いわゆる志望大学にどうしても行きたいのであろうか?もちろん特別な職業に就きたい場合は必要かもしれないが、そうでない方たちはどうであろうか?私は、もう1年受験勉強するエネルギーを大学に行く目的である「やりたい学問」を大学で始めるほうが人生にプラスと考える。そこで、特別な必要性を除いた場合、志望校の設定から志望校以外に行くことについて少し考えてみた。ご自身や高校生を持つ

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少子化で考える、子供の教育機会

少子化で考える、子供の教育機会

 少子化による問題が良く取り上げられる。一方、数10年前は人口増加が問題とされていた論調から考えると本当に大きな問題なのかだろうか。加えて、今の地球環境を考えると、ある程度の人口減は良いのではとも考える。
 経済の観点では、需要側は、国内需要の減少は問題だが、海外の需要増を取り込めれば問題が緩和するとも考えられる。一方、供給側は、最近のロボット技術の急激な進展から作業人口減少は問題にならず、ロボッ

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目的で異なる良い大学(弊息子との議論)

目的で異なる良い大学(弊息子との議論)

前回の教育関連はこちら:

 高校3年生の部活動も終わり、大学に進学を考えている生徒達は受験勉強モードというところでしょうか。弊息子も「受験勉強うつだ」などと言いながら一生懸命頑張っているようです。大学に行く目的や大学の情報収集をしながら受験したい大学について彼と議論する中で、いろいろな論点があることが分かりました。そこで、議論した主要な論点について徒然なるままに私見を書いてみます。(弊息子は理系

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高3の3者面談で受けた印象|大学教員視点

 先日、子供の3者面談に参加してきた。親としては、学校生活や子供と先生が語る将来のことを聞きたかったが、徹頭徹尾、受験勉強の状況に対する内容であった。もちろん、子供の将来の大きな部分に大学進学があるかもしれないが、少し違和感があった。違和感がなぜ生じたかを少しまとめてみた。本記事を読まれた方のご意見をぜひ伺いたいです。

高校生活の集大成は大学受験? 子供の行っている高校だけかもしれないが、とても

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