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吐露ノート

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幸せ調節

幸せ調節

大きな湖のほとりに堂々と立ち構えるカフェのテラス席でチョコのスコーンを一口。

目の前にはアロハシャツを纏う君が読書にふけている。
初秋に吹く少し肌寒い風に身を任せ
雰囲気に馴染まないBGMと鳥の声に耳を傾ける

そんな穏やかな日が私は好きだと。

ずっとずっと、誰かの好きであろうとか
今ある席を他の誰かに取られないように、だとか。
嫌われないようにNoと言える勇気が無かったりだとか

誰かにとっ

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拝啓、はるかきみへ。

拝啓、はるかきみへ。

いろんなことがどうでも良くなる

風が気持ちよくて、子供のはしゃぎ声が聞こえて。
それでも1990年に見えていた景色は
この窓からは何一つ見えなくて。

誰もいない。
嫌いなあの子も
学校も
わたしだけ

なんにでも、どうにでもできる気がする。

上手くいかなくて馬鹿にされる時間も
いつの間にか人形のようにさせられる空間も
見えない何かに怯える瞬間も

君に自分らしく生きなと言われた
分からなかっ

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今日のアクシデントは、明日へのアクセント

今日のアクシデントは、明日へのアクセント

これは私が好きな"ふたりclip"がよく使う言葉。
今日上手くいかなくても明日はきっと大丈夫って言ってくれるような気がして心が少し軽くなる

深呼吸をして自分に素直になって。
当たり前のことなんだけど
生きているんだから
生きていくためには。

朝起きて学校に行って帰ってきて
少しびくびくしながら誰かと会話を展開して
息をつく間も無く、今日が終わってしまう。

楽しい毎日なはずなのに
たまに息が

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日常をファンタジーに

日常をファンタジーに

未曾有(みぞう)
これまで一度たりとも起きなかったような
極めて稀な事態。

"日常"は今や"ファンタジー"となり
"この世界"が"未曾有"となっている
あの"日常"は凄く、すっごく温かい日々だったんだと

どこか不思議に感じるんだけど
それが当たり前に感じてきてしまっているし
このなんとも言えない不思議な気持ちはもうこれから
体験することが無いような気がして
前のような世界に戻って欲しいとも思う

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