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あみあみちくちくのつづきへ
冬のあいだ、あみあみちくちくしつづけた靴下。
もう、春ですね。
ひと冬、この靴下が持ちこたえた達成感は、もちろんある。
お直しを始めた時、できるだけ目立たないように、穴を広げないように、を目標としていた。春まで持てばラッキーくらいの気持ちで。
だから、冬の終わりに、こうやって並べてみて、「かわいい」という嬉しい感情がわくとは思いもしなかった。
このお直しのために、特別なにかを用意したり、練習
毎日、顔筋をほぐす練習をしているのだけど、そう簡単に笑顔なんてできる訳もなく、無理やり笑おうもんなら、それはホラー。
差し障りない程度を心がける、2月の私。
いいかげんてむつかしい
昔、大学のゼミの先生に進路相談をしたとき、
「きみ、向いてるの無さそうやね。家庭裁判所の事務官とかどう?」
と無茶振りかつ適当な返しをされたことを、今でもたまに思い出す。
いい加減なところが、他の学生には不評なようだったが、私にはそのいい加減さがちょうど良く、このときも図星すぎて納得してしまった。
このあと、なんとかひとつ内定が出たものの、不安要素を口にする私に、
「なんでOKしちゃったのー?
納得したはずなのに
なかなか折り合いがつかず
じわじわと歩み寄りながら
妥協点を探り合う
わたしとわたし
色であそび始める
いい感じの糸を多数所有
けどそろそろ勘弁
心がつかれたなと思ったら
やらなきゃと
知らぬまにスイッチ入れてた
誰かが苦しんでるのとか
揉めてるのとか
気持ちが通じないのとか
どうしようもない気持ち
いったんここに置いときます
かわいいなぁと見てたら
「かわいいですよね」と食いぎみに言われて
なんかそれが心地よくて
買ってみた
今日も今日とて。
さすがに、おせちはもうないけど、
せっせと雑煮をこしらえる。
(脳裏には、あんころ餅。きな粉を添えて。)
阪神大震災の時、神戸に住む親戚宅を、父と訪ねた。
帰り道、車で通りかかった避難所から向けられた、視線の意味、取り違っていたのかも。
あれは、野次馬を軽蔑する目じゃなくて、犯罪者を威嚇する目だったんだと。
30年近く、思いもしなかったこと、恥ずかしく情けない。そして怖い。
「おとろしかったよー」
おじいちゃんの言葉を、ひさしぶりに思い出す。
聞いた時は子どもで、あまりピンとこなかったし、大人になって調べても、南海地震の詳細は、あまり見つからない。
当時、海沿いに住んでいたおじいちゃんが、必死に逃げたと語る様子は、今でもよく覚えている。
短気は損気のひと
ここでさよなら
わたしは2024年へゆくよ