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6+3+3地歴学習プロジェクトについて(ご紹介)

6+3+3地歴学習プロジェクトができるまで

私たちは『鎌倉遠足』(2014年)『東京遠足』『京都遠足』(2017年)『阪神遠足』(2019年)を発刊し、これまで公立・私立中学校で修学旅行や遠足の事前学習に対して講演活動をしてきました。

遠足シリーズと講演風景
遠足シリーズと事前学習の講演

また、全国の史跡ポイントを取材中に、看板や交通案内サインなどの整備事業を長年にわたって目の当たりにしてきました。

全国の史跡の看板いろいろ
看板や交通案内サイン

『遠足シリーズ』は、30年にわたる全国取材の元『鎌倉遠足』を発刊、鎌倉在住の保護者の方々、学校の先生や生徒さんや司書の先生方、書店、観光に携わる方々に多くの反響をいただいたことからスタートしました。そして採用された先生方より修学旅行や校外学習のため『東京遠足』『京都遠足』『阪神遠足』の出版リクエストを受け、山口県大島郡周防大島町や以前も居住した京都市に、再度拠点を移しながら、九州・中国・京阪神地方を再取材し残り3冊をリリースしたものです。

周防大島町では地域おこし協力隊や民泊で町役場と連携して修学旅行の受け入れをしている元教師の方々と交流しました。また、京都市での取材時はインバウンドが最高潮で、観光行政の中での修学旅行の姿を観てきました。

京都の修学旅行生
京都の修学旅行生

小学校~高校までつなげて学びたい地歴学習

6+3+3とは小学校の6年間+中学校の3年間+高等学校の3年間の遠足・修学旅行・校外学習を一連のつながったものにしていこうという提案です。小中一貫校・中高一貫校も増え、私立学校も考えると6+3+3とならないこともありますが、子どもの成長に合わせて郷土や近隣県、国の地歴ポイントを学んでいこうというのが、このプロジェクトの骨子です。

周りが見えるようになってきて、気が付いたら”あった”地元の史跡への『何だろう?』という疑問を放っておかないで、徐々に視野が拡がってから社会に出るまでに、この国の成り立ちと全国のつながりをわかって旅出とうというプロジェクトです。

『地歴』とは土地の履歴

「地歴とは『地歴公民』の地理・歴史のことですか?」と先生方によく聞かれますが、細かく言えば『土地の履歴』と考えています。

重なって土地にレイヤーのように『層』になっている出来事を、歴史上の人物等で見ずに、『土地』を主人公にして観ていくことを提案しています。

コロナ禍から修学旅行や遠足を考え直すとき

修学旅行や遠足は、旅行業や観光業にとっては、あまり利益の上がらないものです。コロナ禍になる前は海外への修学旅行も流行しました。体験型と称して工芸などに接する時間になっている場合もあります。しかし保護者にとっては多くの事を学んでほしいと何年もかかって送り出す”特別な旅”です。

遠足も校外学習も、コロナ禍では計画しても当日どうなるかわからない、でも準備もムダな時間にしないで過ごさせてあげたい、と考えていらっしゃる先生方や教育行政関係の方は多いのではないでしょうか。

また一方、修学旅行や遠足・校外学習を迎える行政側にとって、わが街を修学地として子供に解りやすく整備し、次の世代に伝えることは、結果的に人にやさしい街づくりとなります。

私たちは公教育の中に『地歴学習』を取り入れていくことのメリットや、実践できるアイデアを、発信していきます。

先生方や教育関係者の方の仕事をむやみに増やすことなく、さまざまな効果をもたらす『地歴学習』を取り入れることをご提案いたします。



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