今週の読書1/4「悲しみの秘儀」
「悲しみの秘儀」は岩田書店の1万円選書に入っていた本だ。前から気になっていたが、手に取らずにおいたものだ。
悲しみの奥には、希望がある。悲しみは乗り越えるものではなく、そっと心の中において見つめるものかもしれない。
この本もきっと何度も読み返すのだろう。1章は短く、とても読みやすい。様々な悲しみについて古今東西の文章を引用し、それについて語る。作者の悲しみもすけて見えつつ、語りは穏やかで限りなく優しい。
生きている限り、別れはつきもので、誰しも悲しみと無縁ではいられない