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「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」

今週末台風で動けないだろうと思い、これを読んでいる。

 元々白鳥さんの活動は噂には聞いていたけれど、ワークショップには遠くて足を運べぬまま、記憶の片隅にあったのだが、本になったとのことで早速購入してみた。

 美術館でアートを鑑賞するのは、おそらく結構好きな方で、気になるものがあると出かけていったりしている。今年は全く美術館に行かなかったな、という年はほとんど記憶にない。
 過去に知り合った人に、この展覧会行ってよかったよ、と話したところ、「なんでそんなにカッコつけてるの?普通行かないでしょ。」と言われて心底驚いたことがある。

 このことが結構衝撃的で、アートって一体なんだろう、とずっと考えていて、自分はなんのために美術館に行ってるのだろうか、とも考えていて、そういったことの答えみたいなものが見えるんじゃないか、と思って手に取った。
 まだまだ途中だけれど、「みる」という行為自体も考えさせられるような、自分は何をみているのか、ちょっとぐらっとくるような、面白い読書体験だ。
 白鳥さんの散歩しているシーンやアートを鑑賞するシーンなどは、もう亡くなってしまった同じく目の見えない友人を思い出す。一緒に映画行ったなー、とか、少し懐かしくなる。
  コロナが終結してまたワークショップでみんなが集えるようになったら、遠くても足を運んでみたいな、とも思う。

 反面、人とコミュニケーションを取った方がいいのは分かっているけど、ちょっと難しいんだよねぇ、こう軽く何かを超えられる人とは自分は違うんだよな、、とやりとりがちょっと眩しく見えて、落ち込みそうになる感じもある。

 この本はどうやって終わるのか、今読んでいる感じからはあまり想像できない。終わるのが少し残念な気もするけれど、これからどう話が転がっていくのかとても気になる。

 

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