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小夜左文字と細川家の刀剣について

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小夜左文字&細川家の刀剣について調べたことの文献メモ。とツイッターにアップした小夜まとめの補足。
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2015年12月の記事一覧

細川家の刀剣:詳註刀剣名物帳より②コテ切郷、鳥飼国俊、兒手柏包永

細川家の刀剣:詳註刀剣名物帳より②コテ切郷、鳥飼国俊、兒手柏包永

幽斎や忠興をはじめ、細川家がかつて所持していた刀剣についてまとめています。

紹介するのは、篭手切江、鳥飼国俊、兒手柏包永。
表記ブレがありますが、詳註刀剣名物帳の表記で記載しています。

篭手切江

鳥飼国俊

現在は重要美術品に認定され徳川美術館に所蔵されています。

児手柏包永

註釈では
「此の刀は大坂御物押形の内にあり其忠(こみ)に幽斎の所持銘あれば幽斎より太閤へ献したる事明かなり、太閤

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細川家の刀剣:詳註刀剣名物帳より①清水藤四郎

細川家の刀剣:詳註刀剣名物帳より①清水藤四郎

大正二年刊行『詳註刀剣名物帳』より、細川忠興あるいは幽斎が所持していたとの記載がある刀剣を抜粋していきます。

清水藤四郎

『日本名刀伝』(大野 熊雄,日本武数社,1951)では伝来の経歴を

と紹介しています。

また細川家を出た所以について、『詳註刀剣名物帳』は

と、小夜左文字と同じく飢饉を救うために売られたという旨が記されています。

『寛政重修諸家譜』では

と記され、茶室にも持ち込ん

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細川家の刀剣:さしもくさ

細川家の刀剣:さしもくさ

『日本名刀物語』佐藤貫一,1962,白凰社

また児手柏についても、関東大震災での罹災を
「「児の手柏包永」は大正12年の大震災のおり、この太刀も火災にかかってとうてい再刃もできない程度になってしまった」
と記しています。

細川家の刀剣:浮股

細川家の刀剣:浮股

細川家の刀剣:浮股について。

『綿考輯録』第二巻忠興公(上)より引用。
一色義有を討ち果たした時に使われた刀です。

この刀エピソード多くて全文引用すると大変なので、名前の由来だけ紹介します。

ざっくり現代語訳

一色義有を御討ち果たしされた御腰物は信長作の長さ二尺八分半の刀である。元来勢州(伊勢)より出たものである。

ある時、伊勢の海辺において囚人の首を刎ねるべしとの時、太刀取が刀を打ちつ

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小夜左文字:刀剣談、日本趣味十種、日本刀講座、日本刀物語、日本名刀100選

小夜左文字:刀剣談、日本趣味十種、日本刀講座、日本刀物語、日本名刀100選



『刀剣談』高瀬真卿,日報社,1910
諸家の名刀より抜粋

『怪談と名刀』では駿河の人が仇討をしたと記したのに対し、こちらは近江の人と記述しています。
また刊行当時はまだ土井家に伝来していたことがわかります。

『日本趣味十種』芳賀矢一,文教書院, 1924

『日本刀講座第五 歴史及び説話』岩崎航介ほか,雄山閣,1934『日本趣味十種』『日本刀講座第五』より、小夜左文字が1924年頃何らかの

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小夜左文字:工芸鏡、古今刀剣物語、刀剣史料

小夜左文字:工芸鏡、古今刀剣物語、刀剣史料


『工芸鏡』横井時冬,六合館,1894
左衛門三郎のところで小夜左文字ほか宗三左文字など左文字の刀の紹介。

工芸鏡では主な所有者が土井利房ということになっています。
また名も小夜左文字ではなく「小夜中山」の宝刀となっているところが興味深い。

『古今刀剣物語』前田稔靖. 大洋社, 1939.古今刀剣物語では小夜左文字で仇討を果たした少年に300石が与えられたと記されています。
また名づけは忠興説

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小夜左文字:怪談と名刀

小夜左文字:怪談と名刀

『怪談と名刀』本堂平四郎,羽沢文庫,1935

最近復刻版が出ました。

おそらく架空の設定ですが一番時代設定が細かくてリアル。

ちょっと概要をまとめます。

この島田助信という砥師(鍛冶師)は実際にいた人物のようで、『日本刀銘鑑』で「駿州島田住助信」という名前を確認することができます。

天正15年というと秀吉が九州征伐や伴天連追放令を発布した年。
山内一豊は天正19年(1591)に掛川に入封

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小夜左文字について

小夜左文字について

データは国指定文化財等データベースより。
所有者の方の名前は敢えて省きました。

1936年(昭和11年)9月12日、大阪の個人が所有しているときに重要美術品に認定されました。(『重要美術品等認定物件目録』思文閣出版,昭和47年より)
その後1952年に柴田果刀匠か、あるいは息子清太郎氏のもとで重要文化財に指定され現在に至っています。

享保名物帳をはじめ多くの書籍では八寸八分(約26.7cm)と

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