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細川家の刀剣:さしもくさ

『日本名刀物語』佐藤貫一,1962,白凰社


名刀の異名より

細川幽斎の愛刀と伝えられる関の兼定の刀に金銀象嵌で「さしもくさ」というのがある。
これは「かくとだにえやは伊吹のさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを」の「さしも知らじな」という詞をひき出すためのもので、「さしも知らじな」とはこれほどとは思うまいということであり、結局これほどの業物とは知るまいとみずから誇る意であり、切れ味を誇ったものである。

また児手柏についても、関東大震災での罹災を
「「児の手柏包永」は大正12年の大震災のおり、この太刀も火災にかかってとうてい再刃もできない程度になってしまった」
と記しています。


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