何通りでも「おいしい」って言う
長〜い間、雑誌の編集者を続けてきました。
ファッションや美容のページを担当した時代もありましたが、
メインで携わってきたのは、ずっとカルチャー。
特に食や、食を取り囲むライフスタイルのページをたくさん作り、書いてきました。
そんな中で自分に課していたのは、
「おいしい」をそのまんま伝えないというルール。
「これはとてもおいしいです」という情報を
幾通りでも言い換えることが出来るというのが、
私が、一応はプロの物書きでもあることを示す物差しだと考えていたんです。
幼い子