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私と彼のゆらゆら散歩。



近所のお花見をかねて久しぶりに彼とお散歩に出かけた。

晴れた空に眠たくなるような太陽の日差しの中で、どこからともなく桜の花びらは風に吹かれてひらひらと舞っていた。

週末の雨模様で桜が散って色褪せてしまうかもしれないと思うと、今しかない彼女たちの控えめでいて心を惹きつけて離さない静かで美しい姿をしっかりと瞼の裏に映したくなった。

私の大好きな桜の木がある場所への道のりは、私の中学と高校の通学路を歩いた。

この道を私と彼の2人で歩いたのは不思議な感じがした。

通学路を歩いていると懐かしい学生生活が思い出されて、なんだか清々しい気持ちになった。

目の前にあの頃の私がてくてくと歩いているような気がして、ドラマのワンシーンにでもなりそうだなぁって考えた。



公園の桜はぼんぼりのように丸くて少しだけ重そうに揺れていた。

ブランコに2人で並んでゆらゆら漕いでみた。

公園で遊ぶ人たちと桜を揺蕩いながらぼんやりと眺めた。

あぁ、なんて平和な休日。

このまま居心地のいい春が続けばいいのにってついつい口からこぼしたくなる。



帰り道、ミスタードーナツをたくさん買い込んだ。

2人で11点は食いしん坊さんだって後から気づいたけど、今日はたくさん歩いたからよしとした。

その証拠に私と彼の足元が公園の砂で汚れていた。

それだけ自然な時間を過ごせたことが少し嬉しかった。

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