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読み聞かせをしたいが、9割の親が、時間が無いし辛い

ニュースで、「子への読み聞かせ、9割がツラい」という放送を見ました。

文科省の冊子で、
「食事の時間のように【本の時間】を設けるなど工夫して、
少ない時間でも良いから読み聞かせをしたり、
親子で図書館に行ったりしましょう。」と勧めていますが、

「仕事で疲れていて、へとへと。
理想は毎日3冊読んであげたいと思っているができていない。」
そんな保護者が9割だそうです。

コメンテーターが言っていました。
「無理して読んでいると伝わってしまうので、
本来の意味が失われてしまう。
それだったら、
ユーチューブで読み聞かせ動画があるので活用したらどうか?」

それから、こんな声が寄せられていました。
「そもそも、自分は読んでもらっていないので読み方がわからない。
どうやって読んであげたら良いですか?

なるほどですね。
では、疲れすぎて読みたくない保護者は無理をしないでください。
それで、冒頭のようなタイトルになりました。

無理なく、
楽しく読めそうだったら、やってみてくださいね。



私はこんな感じでした。

まず、寝返りを打たないうちに、絵のはっきりした絵本を見せる。
「〇△□◆」みたいな絵本や
お花、虫、クマさん、
きれいね~
可愛いね~
大きいね~

笑顔のアップ
笑ってるね~」って声を掛けます。

とにかく赤ちゃん絵本は、大きな絵、ハッキリした絵。
絵本は楽しい時間
この時間はご褒美です。


お座り出来て、手が自由に動くようになったら、
絵本を投げちゃったり、
開いてあげても、直ぐに閉じちゃったりしますね。

これも、子供には楽しい時間。
例えば桃太郎だったら?

昔々ある所に、おじいさんと…

ポンと投げた~
拾いながら、
めでたしめでたし

今度は投げられないように気を付けながら、
もう一度、本を開いて、早口で、
「昔々ある所に、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは芝刈りに…


息子が、ページを、ごそっとめくってしまいます。
桃太郎は…

まためくられた~
鬼退治しました

閉じられちゃいました。
めでたしめでたし

飛び飛びで大丈夫
これが息子には、楽しい遊びでした。

最初の頃は本を読むという意味がわからないので、
彼にとっては、他のおもちゃと同じでした。
だんだん、他のページも見たくなってきて、
1ページずつめくれるようになったら、
ストーリーに興味が湧いてきたってことかもね?

目がどこを見ているのか?
それに合わせてあげました。
猿の絵を見ていたら「猿が来ました~」

柴刈りに」などのわからなそうな言葉は、
途中で、解説しました。
「柴刈りにりに~山で薪を刈ったのかな?それとも拾ってきたのかな?
火をおこすんだね?台所もない時代だからね。お母さんは台所のある時代に生まれて良かったよ~」
息子は「本当だね」と台所を見て考えたりします。

可愛いことを言い出します。
お母さん、洗濯機もあって良かったね
川で洗濯したくないでしょう?」
「本当だ、洗濯機もある時代で良かった~」

おしゃべり親子は、一日中しゃべっています。



興味が出てきたら、一緒に図書館に行って、選ばせました。
2歳の時は、が大好きで、車ばっかり。
そのあと、お化けの時代があって、
○○レンジャーが好きだった時は、
「レンジャー大集合」とかも好きでした。


ある日、「お母さん、怪獣と恐竜はどう違うの?」
「怪獣は架空の物でね、本当はいないの。
でも、恐竜は絶滅しちゃったけど、大昔本当にいたのよ」

その日から、恐竜図鑑に夢中になりました。

よく、
「同じものばかり読んでいますが、他の物を読ませたい、
どうしたらよいですか?」

って聞かれます。

好きな本が一番。

車もお化けもレンジャーも恐竜も、
みんないつの間にか飽きて他に移っていきました。

それが彼の人生なんだと思うな。

あと、絵本は会話のツールとして使っていました。
例えば、先程の、恐竜の説明。

子どもの語彙を増やしたいけれど、
「おかあさんは難しいことばかり言って嫌い」って
思われたくない。

解決方法は、子どもの興味のある話に、
難しい語彙を忍ばせて
いけばオッケーでした。

「怪獣は架空の物でね、本当はいないの。
でも、恐竜は絶滅しちゃったけど、大昔本当にいたのよ」

架空って何?
そうねえ~
円谷プロとかの人間が作り出している世界よ。
絵本みたいに、人を楽しませるために作ったもの。
本当は無い世界。

「じゃあ、本当は怪獣はいないの?でも恐竜はいたの?
「いたらしいのよ」
へえ~凄いね

そうらしいのよ、大きな化石が発見されているからね。

化石って何?
大昔にいたマンモスや恐竜が
押しつぶされて化石になってるの、
それを発見する人がいてね…

何に押しつぶされたの?
それはね、火山灰が堆積してね
火山灰って何?堆積って何?

そんな感じで、限りなく語彙が増えていきました。

「古生物学者になると、恐竜の発掘とかが仕事になるみたいよ。
そんな仕事はどう?
良いねえ」って最初は言っていましたが、
小学生になったら「やっぱりやめた」って、
夏の暑い日も冬の寒い日も、
現場で石を削るのは違うと思ったようです。

懐かしいなあ。

自分の興味のあることは、
知りたいわけだから、
無理なく吸収できるので、
興味の多い子は育てるのが楽だと思いました。

まとめますと、
絵本は、子供の目の動きをよく見て、
子供のスピードで読んであげる。
子どもの好きな本を読んであげる。
解らない言葉は解説して、
どう思う?と
自分の考えを言わせる。
興味を持った質問には、
難しい言葉を選んで使い、意図的に語彙を増やしてあげる。
 

一人っ子なので、好きな本を好きな時に、
息子に合わせたスピードで読むことが容易でした。
でも、3人いたら、興味のある本も違うし、スピードも違う。
大変な事ですね。

私には経験のないことなので、3人子供のいるお母さんに聞きました。
一人一冊選んでもらって、順番に読む
その際、選んだ子を中心に、その子に理解できるスピードで読んであげたそうです。
なかなか大変な仕事ですね。
3人いたら、もう、塾みたいなものですね。


この記事は、
#国語がすき
に向けて書いてみました。

絵本が大好きな息子が、マンガも大好きになり、
国語が好きな子に育ちました。


小学3年生の始業式の日に新しい教科書をもらって帰った息子が、
ランドセルから出した国語の本を嬉しそうに読み始めたことを、
昨日のことのように覚えています。

私は、どちらかというと、勉強のほうはアレでしたからね。
目が点になりましたよ。

教科書って面白いのか?

遊びに行く前に全部読んでしまうほど面白いものなのか?


こんなことを書くと28歳になった息子、うるさいんですよ。
「エビデンスが無いことを書くのは良くない。絵本を好きにさせると良いって言っている人たちの話にはエビデンスが無いんだよ。だいたい、9割のお母さんが絵本を読むのが嫌だって言ってるのは、9割の子が絵本が嫌いな子だって事かもしれないじゃないか?絵本が嫌いな子だから読ませることができなかったから、9割のお母さんが読ませることができなかったかもしれないじゃないか?その子達はどうやっても絵本を好きなならないかもしれないのに、絵本を読ませなきゃって思ってやっても無駄かもしれないのに」と言われると、親が先か子供が先かは、よくわからない事ではある。

しかも、
「お母さんのそのやり方で他の親が読み聞かせをできたとして、
どの子も絵本を好きになるのか?」
ときます。

「たしかに、誰にでもできるとは思わないし、楽しく読んであげても、すべての子が、本好きになるとは思わないけど~」

ただ、情報は沢山あったほうが良いと思うので、
情報の一つと捉えていただければと思います。



「絵本を読んであげると、こんなに長々と述べる国語力の人間に育ちますよ」なんて言おうものなら、
絵本との因果関係はあるかわからないが、僕は会話は絶対に大切と思うよ」と会話の話が始まっちゃいます。
「だから、絵本をもとに会話をしましょうって話に書いたんだからさあ~」

ああ、こんなに、うるさい人間に育てるんじゃなかった。
もっと、愛玩動物のように育てるんだったわあ~


うん、とにかく、
息子は「国語がすき」です。


最後までお読みいただきありがとうございました。


2021/5/24にnoteを始めました。
NO.21 読み聞かせをしたいが、9割の親が、時間が無いし辛い

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