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相手を知りたいのなら「心のピン」を探せ。




こんにちは、愛しの天才たち。

今日のヒダリの「幸せになるための知識」。


テーマは「相手を知る」です。


どうして相手はそんな行動をするのか。

どうして私が嫌がることをするのか。

どうして分かり合えないのか。

そんな苦悩を抱えたときに、ヒントになる偉人の知恵。

カウンセリングをしていると、今のみんなにはAlainがピッタリだと思うことが多いので、しばらくは Alainを引用していくね。




名馬ブケファラス


名馬ブケファラスが、若いアレクサンドロス(古代ギリシャマケドニア王国の王様)に贈られた時、
どんな名人もこの荒馬を手なずけることができなかった。

凡俗な者だったら、あきらめて
「まったく性(たち)の悪い馬だ」とでも言っただろう。

ところが、アレクサンドロウスはピンをさがし、たちまち見つけた。


ブケファラスは自分の影にひどく怯えているのがわかった。


恐怖で飛び上がると影も跳ねるので際限(きり)がないのだ。


アレクサンドロスは馬の鼻を太陽に向けた。

この方向で支えると、馬は落ち着きつき疲れを示した。


こうして、このアリストテレスの教え子はすでに、ほんとうの原因を知らないかぎり、情念を癒すことができないのを知っていた。



人間が怖がると、怒りは遠からず起こる。

興奮すると、すぐいらだつ。

自由にすごしている時から、休憩している時から、突然よびもどされるのは好ましい状況ではい。

そういう時はよく気分が変わる。

変わりすぎる。


寝ていて不意に起こされた時のように、目が覚めすぎてしまうのだ。


でも、


人間というのは意地悪なものだ、と言ってはだめだ。


彼がこれこれの性格を持つ、と言ってはだめだ。




ピンを探したまえ。





Alain,1928



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