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#室内楽

「YouTube 演奏会動画まるっとマスタリング」 無償トライアル開始

「YouTube 演奏会動画まるっとマスタリング」 無償トライアル開始

Twitter 上で先行してご案内しているのですが、

「YouTube 演奏会動画まるっとマスタリング」

(仮名)というサービスを開始します。

概要ワンポイント・ステレオ(いわゆる3点吊りマイク)で収録された、オーケストラや室内楽の音を、YouTube用にマスタリングします。通常のマスタリングは楽曲ごと行いますが、例えば2時間の演奏会なら同じ設定で2時間まとめてマスタリングすることで、料金を

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クラシック音楽に特化した「IDAGIO」

クラシック音楽に特化した「IDAGIO」

Spotify などで目的の曲にたどり着けなかったりすることが度々あります。日本語以外で検索したりと色々工夫が必要なわけですが、この「検索カテゴリの構造」に切り込んだのが「IDAGIO」です。

ほとんどのサービスは、曲名、アーティスト名、アルバム名で分類しています。対する IDAGIO は、作曲家、指揮者、オーケストラ、ソリストなどといった分類からも検索することができるので目的の曲を探しやすく、

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補聴器がハウリングしやすい理由

補聴器がハウリングしやすい理由

クラシック音楽のマスタリングしていた時のこと、ディレクターが

「さっきから、ピーっていう高い音が聞こえるよね?」

……そう、それは、補聴器がハウリングを起こしている音。

コンサートホールでは、開演前のアナウンスで「補聴器がしっかりと装着されているか、今一度お確かめください」などと注意喚起していたりしますが、この “しっかりと” の定義は人それぞれ。つまりは「隙間なく装着してください」というこ

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オーケストラ における フィジカル・ディスタンシング

オーケストラ における フィジカル・ディスタンシング

物理的距離の意で「フィジカル・ディスタンシング」としましたが、いわゆる「ソーシャル・ディスタンス(ディスタンシング)」が、オーケストラ公演でも意識されています。飛沫距離云々は他の記事に譲るとして、フィジカル・ディスタンシングの【効能・効用】【メリット】を意識したことはありますか?

オーケストラの “配置” は、その歴史とともに型が決まってきて、奏者間を1.5m 空けるなどやはり異常なことなのです

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クラシック音楽の録音と出会った日

クラシック音楽の録音と出会った日

2010年頃を境にして、仕事で使っていたレコーディング・スタジオが次々と閉鎖……「これはヤバい(=食えなくなる)」と直感したフリーランスの私は、打開策をぐるぐると考え悶々とする日々を送っていました。

「スタジオワークは競合が多すぎる。どうせなら、以前からやりたかったライブ・レコーディングをやろう!」

と思い立ったものの活路は見いだせず。そんな最中に聞いた1枚のディスクに衝撃を受けます。「なんだ

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フランソワ・サルク(vc)&成嶋志保(pf) デュオ・リサイタル

フランソワ・サルク(vc)&成嶋志保(pf) デュオ・リサイタル

2019年4月に日仏会館で録らせていただいた成嶋志保さんから、リサイタルの案内が届きましたので紹介します。

チェロ奏者のフランソワ・サルクさんとのツアーで、10月に新潟、京都、東京の3公演です。サルクさんは「ラ・フォル・ジュルネ」等でも来日し、イザイ弦楽四重奏団(2014年に解散)でも活躍されていた実力派です。

……このチケット代、かなりお値打ちかと。

♪ 下記リンクにて成嶋さんの演奏をお聞

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ワンポイント・ステレオ録音【基本的に無報酬】

ワンポイント・ステレオ録音【基本的に無報酬】

★この試みは、2020年7月末をもって終了します★

フィリップス・クラシックスの名バランス・エンジニア、オノ・スコルツェ(Onno Scholtze)氏が晩年たどり着いた「ワンポイント・ステレオ録音」の方式を探求したく、土日祝に限り “趣味として” 録音いたします。誤解して欲しくないのですが、報酬をいただかないことが前提なので “趣味” としています。心持ちは、プロフェッショナルのままです。

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