結帯動作の正常運動とは??
このノートでは、肩関節の正常運動の中でも日常生活に支障をきたしやすい結帯動作について学んでいきます。
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結帯動作
まずは、結帯動作について説明していきます。
結帯動作は、そもそもは「帯を結ぶ動作」のことなのですが、近代ではあまり着物を着ることも多くなく、帯を結ぶことに不自由を感じている方は多くないのかもしれません。
この動作と似たもので苦労する動作として、女性下着(ブラジャー)のホックをとめる動作が、痛みで行えなかったり、関節の可動性がなくて届かなかったりすることがあります。男性では、背中がかゆくても手がまわらないで困っている、、、ということもあるかもしれません(笑)
また、日常生活で行う動きではありませんが、背中で手を組む動作が行えない、両側もしくは片側だけ行えないなどの訴える方もいるかと思います。
肩の回復過程の中でも腕を後にまわす動作は、最後の方に回復し行えるようになる動作と捉えています。
肩関節(肩甲上腕関節)の伸展と内旋の動きが主になりますが、この動きは肩を痛めた方には非常にツラい動きとなります。
肩甲上腕関節だけへの負担増大は、炎症の再熱を引き起こす危険性もありますので、肩甲上腕関節以外の正常運動を知り、どこの関節の動きが出ていないのか確認する必要があります。
局所的にかかる負担を分散できるような治療が行えるよう、しっかりと正常運動を理解しましょう。
※ 結帯動作のスライドは、すべて右側の運動です。
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結帯動作の3つのフェーズ理解
まず、結帯動作を観察する際に、理解しやすいように3つのフェーズ(相)に分けます。
1つ目のフェーズ(以下、第1フェーズ)は、手の甲が第5腰椎のあたりを通過するまでとします。
2つ目のフェーズ(以下、第2フェーズ)は、さらに背中の方に手の甲を上方に移動し、第12腰椎を通過するまでとします。
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